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【J2:第30節 山形 vs 愛媛】レポート:序盤からハイプレッシャーで攻めた山形が3得点。ミスに苦しむ愛媛を退けて3連勝、2位をキープして最終クールへ!(08.08.11)

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8月10日(日) 2008 J2リーグ戦 第30節
山形 3 - 0 愛媛 (18:04/NDスタ/5,322人)
得点者:11' 宮沢克行(山形)、15' 長谷川悠(山形)、78' 長谷川悠(山形)
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 99年のJ2参入以来、山形がリーグ戦で積み重ねてきたゴールは498。大台まであと2つに迫り、「500ゴール目を決めるのは誰だ!」なるクイズも
実施されるなか、その時は早々とやってきた。

 まず前半11分、スローインから右サイドで起点をつくると、北村知隆から中央の宮沢克行へ横にパスが通る。センターバックの金守智哉が北村に付いていたため愛媛の最終ラインはもはや手薄だったが、そこを逃さずワントラップの早いタイミングで打っていった宮沢のシュートは、中央に絞っていた高杉亮太に当たってゴールマウスの遠いサイドに吸い込まれていった。さらにその4分後、ボランチ佐藤健太郎が高い位置でボールをさらい、そのパスを受けた長谷川悠が前を向いた。一気に下がった愛媛ディフェンスラインにプレーの自由を与えられたことで、ボールをスライドさせコースを撃ち抜く一連の流れに淀みはなかった。記念ゴールは長谷川の右足。山形が2−0とスタートダッシュに成功した。

 前々節の草津戦から中15日という今節、山形がもっとも懸念していたのは試合の入りだった。しかし、この日は高い集中力を発揮し、長谷川と財前宣之の2トップが相手のセンターバックにアプローチするハイパーなプレッシングで一気に主導権を握った。2点をリードしたあとも、前半20分に北村が長谷川とのワンツーで横移動してシュートを狙ったり、22分には右スペースへ抜けた長谷川からのマイナスクロスに財前が飛び込むシーンをつくるなど、前半の途中までは相手を圧倒したなかでペースを握っていた。

 しかし、山形の球際の厳しさが薄まるにつれて、ここまで13位と低迷する愛媛にもボールを回すシーンが多くなっていた。が、それをシュートという形まで完遂できない要因は相手ではなく、愛媛自身の中にあった。相手がステイしたなかでの、なんでもないポゼッションでパスがタッチラインを割ったり、サイドを崩してクロスまでは行くが中で待つのは田中1人、しかもボールはその上を大きく超えていくなど、ビルドアップやラストパスなどのプレー精度に問題を抱えていた。

 そうした不具合の修正と2点のビハインドを追いつくため、望月一仁監督は後半、大木勉に代えて内村圭宏をピッチに送り出す。立ち上がりから、やはりハイプレッシャーをかけてくる山形に主導権を明け渡したが、その勢いが収まるのを見計らったように、反撃の手を繰り出し始めた。後半20分、サイドチェンジで左で起点をつくったあと、三上卓哉のクロスにファーサイドの内村が飛び込む。これは打ち切れずにゴールラインを割ったが、後半24分には左サイドをえぐった青野大介のマイナスクロスがゴールエリア付近で待つ田中の足元へ。しかし、石井秀典のスライディングタックルを冷静にかわしたあとのシュートは、至近距離で冷静に反応したGK清水健太の足に阻まれた。

 センターバック2枚のみを残し山形を押し込んでいた愛媛はさらに攻撃を続け、後半28分にも高杉がフリーで中へ入りながら強烈なミドルシュートを放った。遂に枠をとらえたかに見えた軌道だったが、これも清水が伸ばす手に触れ、バーを直撃しただけに終わる。後半31分にも高杉の右クロスに内村がボレーシュートを狙うが、これは大きく枠をそれていった。

 決定機を決めきれずにいる愛媛に降りかかったのは、試合を決める山形の3点目。高い位置でパスカットした秋葉がそのまま縦に抜け出すと、マイナスのクロスを長谷川がダイレクトでシュート。GK多田大介も反応はしたが止めきれず、山形のエースが今季2桁に乗せるゴールは、枠の中へ静かに転がっていった。

 この1勝で、山形は第2クールを2位で通過。3位・鳥栖との勝点差を4と広げた。しかし、小林伸二監督は「点については3点ということで大差ということになりますけど、内容については少し単発で、攻撃だったりつなぐところをミスしたりというところが目についたと思います」と反省点を挙げる。この先には、慢心やプレッシャーから来る緊張、転落の恐怖などさまざまな障害に襲われることになるだろう。しかし、「勝ったことで前に進んでますけど、そういう細かいところは直していく」(小林監督)という足元を大事にする姿勢を貫く限り、次への一歩は勇気をもって踏み出すことができる。

 同時間帯、遠く中国・天津で行なわれたゲームでは、豊田陽平がナイジェリアのゴールにシュートを撃ち込んでいた。残念ながら日本代表はグループリーグ敗退が決まり、豊田も次節・仙台戦の前に帰国することが決まったが、「いいものを持って帰ってきてほしい」と期待する小林監督やチームメイト、そしてサポーターへのお土産は、大きな目標を達成するための重要なピースになりそうだ。

以上

2008.08.11 Reported by 佐藤円
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