8月15日(金) 北京五輪 女子 準々決勝
日本 2 - 0 中国 (22:00/秦皇島/28,459人)
得点者:15'澤 穂希(日本)80'永里 優季(日本)
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アテネオリンピックで果たした決勝トーナメント進出。苦しみ抜いた末に予選グループを3位で突破し、4年前と肩を並べたなでしこジャパンは未知の世界――ベスト4をかけて秦皇島で準々決勝に臨んだ。
相手は開催国の中国。試合当日は奇しくも終戦記念日ということで厳戒態勢の中、スタジアムはほぼ中国人の観客で埋め尽くされた。
日本はノルウェー戦と同じメンバーの4−4−2システム。「前半頭から前に出る」。前日に佐々木則夫監督が示していた通り、日本は受けに回ることなく中国ゴールへ攻め上がり、自らリズムを作り出す。11分にはFKのチャンス。中国DFのクリアボールを拾い、最後は安藤梢のシュート。惜しくも左へ逸れるが、立ち上がりは日本ペースで進む。
そして15分、連続で得たCK。左からの宮間のボールに澤穂希が高さのあるDF陣に競り勝ち、ヘッドでゴールに突き刺した。あまりの衝撃にスタジアムが静まりかえり、思わずレフリーを見る。オフサイドでもファウルでもなく、その手は日本ゴールを示していた。今大会初めての先制点を掴んだ日本。その後もこれ以上ない展開を見せる。HAN Duanがサイドへ流れ、中のスペースを作ろうと動き回る。しかし日本もそこは何度もビデオを見て頭にたたき込まれていた。澤、阪口夢穂らを中心に中央をケアし、ボールを奪えばすかさず前へ運ぶことで中盤のキープレーヤーであるBI Yan 、ZHANG Naの動きにブレーキをかける。前半終了間際には連携ミスからCKを与えてしまった日本。ゴール前で大混戦となり、最終ラインから上がってきていたLI Jieがシュートを放つが大きく逸れていく。ヒヤリとさせられる場面もあったが前半は日本が思い描いていたプラン通りに進んでいった。
日本のリードはわずかに1点。スタジアムは28000人を超える中国人が反撃を後押ししようと声援を送り続けている。同点とされれば形勢は一気に逆転しかねない。早い時間帯での追加点が欲しい。そんな日本にアクシデントが発生する。左サイドバックの矢野喬子が接触プレーによって倒れ、担架で運び出されてしまったのだ。その後、一旦はピッチに戻ったものの、続行不可能で交代を告げられる。安定した守備力で貢献していた矢野を失い、同時にカードも一枚切ってしまった日本。この交代後、中国が素早い動きを見せる。今年のアジアカップで日本からゴールを奪ったWAN Dandan、LOU Jiahuiを立て続けに送り込み、日本の守備が整うまでに一気に崩そうと試みる。
ここで踏ん張ったのは矢野に代わって柳田美幸だ。初戦、第2戦はスターティングメンバーとしてピッチに立っていた柳田。しかし、もともと攻撃的なプレイヤーである柳田の左サイドは対戦国からウィークポイントと認識され、左サイドを狙われ続けていた。ノルウェー戦ではついにスターティングメンバーから外れた。柳田は悔しさを集中力に変えた。体を投げ出してボールを跳ね返し、粘り強くマークについた。中国が目論んだような守備の崩れは起こらなかったのである。中国はプライドをかなぐり捨て、ハイボールを蹴りこんで力業で日本ゴールをこじ開けようとする。中国の底力は脅威だ。徐々に中国が日本エリアに居座るようになる。76分、左CKからまたもハイボールをゴール前に運ばれるがここは落ち着いてクリア。その2分後、今度は右CKからHANがヘディングシュート、これは宮間がブロック、こぼれ球から放ったPU Waiのオーバーヘッドはゴール上へ抜けていった。
耐える時間が続く日本を救ったのは永里優希だった。80分、大野、永里がワンツーでつなぐ。大野が倒されるがボールは永里の方へ。GKの位置をちらりと見た永里は落ち着いてこれをゴールに沈めた。ここまで奮闘しながらもゴールに恵まれていなかった永里に生まれたオリンピック初ゴールは日本を勝利へ導く、そして中国の意欲を削ぐ大きな大きな追加点となった。この日終始“ゴールが見えたらシュートを!”という強い意識を見せていた2トップ。ゴールチャンスを決めきれずにきた予選グループ。ストライカーとしての責任をこの大舞台できっちりと果たした。大野の左手にはこのピッチに立っていない選手の名が刻まれていた。「ゲーム中、苦しい時はこれ(左手)を見て頑張ったんです」(大野)。ベンチも含め、全員で生んだ2ゴール。これをしっかりと守り抜き、2-0で日本が完勝。日本女子サッカー史上初となるオリンピックベスト4への進出を決めた。
以上
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一覧へ【北京五輪 女子 準々決勝 日本 vs 中国】レポート:描いていたプラン通りの展開で地元・中国を撃破し、悲願のベスト4進出を掴む。(08.08.16)
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