8月17日(日) 2008 J2リーグ戦 第31節
愛媛 0 - 2 鳥栖 (19:04/ニンスタ/3,041人)
得点者:53' 藤田祥史(鳥栖)、55' 藤田祥史(鳥栖)
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前半7本、後半11本で前後半とも鳥栖を上回るシュートを放ち続けた愛媛。その中でチーム最多の4本を放ったMF江後賢一が「自分が決められなかったのが敗因」と厳しい表情で振り返ったが、もちろんそれが全てではない。決め切れなかった攻撃、ミスで自らの首を絞めた守備、結果を振り返ればチームとして克復しなければならなかった課題を改善することはできなかったが、明るい材料もあった。
まずは前半の立ち上がり。最終ラインから前線までをコンパクトに保ち、全員が高い守備の意識を持ってゲームに入っていた。そして攻撃では8分にボランチの赤井秀一が強烈なミドルシュートで鳥栖のゴールを脅かすと、続く11分には奪ったボールをMF横谷繁とFW田中俊也がワンツーで前へ素早く運び、フィニッシュは再び田中。得点こそ挙げられなかったが、序盤から攻守の切り替えも速く、連敗中に欠けていたゴールへと向かう姿勢も高まっていた。
ただ、何度も愛媛がチャンスをふいにし続けていれば、鳥栖も黙っているわけにはいかない。31分、MF山城純也のドリブル突破の折り返しにFW金信泳が合わせると、ロスタイムには金のクロスをFW藤田祥史がヘディングでシュート。ともに愛媛の守備陣に阻まれたものの、FWにシュートのチャンスが訪れ始めると、虎視眈々とゴールをうかがっていたエースの下へチャンスが転がり込んできたのが53分。ボランチ下地奨の中央突破から、こぼれてきたボールに左足を振り抜いた藤田のシュートが愛媛のゴールネットに突き刺さった。
しかし、これでゲームが決まったわけではない。鳥栖にしてみればゲームを決めるために欲しかった2点目、そして愛媛としては流れを引き戻すまで与えてはならなかった2点目。しかし先制点から2分後、あっけなくその得点が生まれる。ゴールキーパーとディフェンダーのまさかの交錯。勝利から遠ざかっているチームの焦りか、それとも空回りなのか。それでも、その後の愛媛はゴールを目指して攻める姿勢を貫いたものの、67分の江後の折り返しは中央でわずかに合わず、続く70分の江後のシュートはGK室拓哉の正面に。
こうして運にも見放されると、逆に愛媛が前に出てきた裏を突いてゴールに迫った鳥栖。藤田があわやハットトリックかという場面を何度も作り出し、むしろリードする前よりも中盤が押し上げて厚みのある攻撃を見せると、タイムアップまで愛媛を牽制し続けた。その結果として、鳥栖にとっては第16節の徳島戦(4-0@鳴門大塚)以来となる、2点差以上をつけた快勝に。前半こそミスも目立ち、リズムをつかみきれなかったが後半にキッチリ修正し、勝点3を得て3位をキープ。幸先のいい第3クール初戦となった。
逆に愛媛は勝負の第3クールで黒星スタート。「結果が出ないと積み上げてきた事を全否定されてしまう」と望月一仁監督も危機感を募らせているが、泣いても笑っても残りは13試合。指揮官が何らかの変化を加えるのではなく、積み重ねの継続を掲げて戦うのであれば、正にゴール裏に掲げられた横断幕のように「恐れるな!迷うな!男ならイケ!!」。サポーターとともに、進むべき道に迷い無く、目指すサッカーにぶれることなく突き進むしかない。
以上
2008.08.18 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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