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【J1:第23節 札幌 vs G大阪】レポート:雨中の厚別で行なわれた試合は予想外の点の取り合いに。交互に生まれたゴールは、スタンドの熱を大いに高めた。(08.08.28)

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8月27日(水) 2008 J1リーグ戦 第23節
札幌 3 - 3 G大阪 (19:05/札幌厚別/7,010人)
得点者:11' ダヴィ(札幌)、27' 山口智(G大阪)、30' クライトン(札幌)、33' 寺田紳一(G大阪)、44' アンデルソン(札幌)、71' 明神智和(G大阪)
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それにしても3−3というスコアには驚かされた。前節は残留争いのライバルである横浜FMに完封負けしていた札幌と、エースストライカーのバレーが退団してからは決定力不足が影響し勝ち切れない試合が続いているG大阪との対戦。たしかにG大阪の方は攻撃的なチームではあるが、札幌は守備をベースとしたチーム。点の奪い合いになることはなかなか予想ができなかった。

アウェーのG大阪はスリーバック。山口智を中心に、加地亮と中澤聡太が相手のFWを見張る。ただし、マイボール時には安田理大、橋本英郎の左右ウイングバックが前線に高く張り出すため、スリーバックとはいえ決して守備的ではなく、攻撃的なスタイルだ。そして、注目したいのが札幌のスタートリスト。システム自体はいつもの札幌のフラットな4−4−2だが、左右のウイングバックに砂川誠、藤田征也というアタッカーを配し、そして守備的MFではキャプテンの芳賀博信の代わりに、高い位置からアグレッシブなプレーができる鄭容臺をスタメン起用。もう1枚の守備的MFであるクライトンが攻撃意識の高い選手であるため、攻守のバランスを考えれば広いエリアを豊富な運動量でフォローする芳賀とのコンビが適しているのだろうが、つまり、この選手起用は攻守のバランスは多少大目に見たとしても、攻撃力を上げようという考えなのだろう。そして、このように札幌も攻撃的なスタイルに打って出たからこそ、得点の奪い合いになったのだ。

その意味では、札幌としては比較的狙いに近い戦いができたということなのだろう。11分にダヴィが個の力で先制点を奪ったことを皮切りに、前半だけで3得点。常に先手を取りながらも最終的にはドローに持ち込まれてしまったことは残念だが、相手はACLに出場するほどの強力チームであるG大阪。それに57分にはクライトンが2枚の警告を受けて退場処分となるアクシデントもあった。タイムアップの笛が鳴った直後、札幌は何人もの選手がグラウンドを叩いて悔しがったが、点を取るために攻撃的な布陣を敷いて、3点を奪ったのである。G大阪がパスをつないでくるチームであるため、札幌の堅守速攻がうまくハマったという見方も当然できるが、得点というのはサッカーにおいて特別な領域である。決定機を何度発生しても得点が生まれないという試合というのはいくつもある。そうしたなかで、得点を奪うためのスタメンを組み、そして3得点を奪ったのである。これは充分に意味のあることだ。

「現状はどんな相手からも勝点3を取らなければならなかったのに・・・」と中山元気は引き分けによってより厳しい立場となってしまった状況に唇を噛んだが、「勝ちたい」と強く願った試合すべてに勝てるほどサッカーというのは甘くない。勝てなかった試合からできるだけ多くのものを掴み、その後の試合に活かす、それが勝利につながるのだ。その意味では、やはり札幌にとってはこのG大阪戦で得たものは決して小さくないはずだ。確かに、勝てなかったことで残留に向けてより厳しい立場になったことは間違いない。だが、そんなことを言っていても仕方がないし、引き分けという結果も敗戦よりは絶対にいい。とにかく、ひとつひとつの試合の戦略を明確にし、全力で挑む以外に方法はないだろう。そしてこれは、残留争いをしているいないに関わらず、求められる作業なのだ。

そして、一方のG大阪であるが、この試合でも決定機を外す場面がいくつか見られたが、結果的には3得点を奪っているわけである。勝てなかった要因は決定力不足というよりも、3失点をした守備にあると見るべきだろう。今後の試合を注視していきたいところだ。

この試合を終えて、次節までに若干の日数が空くが、その間にこの両チームがどういった修正を施すのか。中断明けの姿にぜひとも注目したい。

以上

2008.08.28 Reported by 斉藤宏則
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