8月27日(水) 2008 J1リーグ戦 第23節
東京V 1 - 1 浦和 (19:03/国立/26,275人)
得点者:49' ディエゴ(東京V)、89' 阿部勇樹(浦和)
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この試合もまた、東京・国立競技場には後半ロスタイムの劇的ドラマが待っていた。
前節のF東京とのダービーマッチを、アウェーとはいえ同じ国立競技場で後半ロスタイムのラストプレーで逆転勝ちした東京Vは「ホームの国立は絶対に負けられない」(DF那須大亮)と、国立2連勝に燃えた。
主軸のMF福西崇史を累積警告、DF土屋征夫をケガで欠いたところに、右に富澤清太郎、左に柴崎晃誠という中盤両サイド、センターバックには3月20日ヤマザキナビスコ杯予選以来の出場となる萩村滋則を配し、前節首位に返り咲いた浦和に挑んだ。
「前半はアグレッシブにいって0でおさえる」という東京V・柱谷哲二監督のプラン通りにゲームは進んだ。「引くときは引く、前に出るときは出る、前からプレスする時はする。それに対して早く前に出してサポート、サイドを変えるということを選手たちは忠実にバランス良くやってくれた」と、指揮官は高く評価した。
特に際立っていたのがMFポンテへの対応だった。ボランチ菅原智がべったりとマークにつき、ほぼ完璧といえるまでに抑えこんだ。「多少バランスが崩れても着いて行こうと話していた」(菅原)。空いたスペースは富澤、柴崎晃でしっかりと埋めるという約束は徹底されていた。それでも個人技のあるポンテは強引に突破し強烈なシュートを放つ場面もあったが、GK土肥洋一、DF陣が体を張った。
五分の内容で迎えた後半、先に動いたのは浦和・エンゲルス監督だった。田中達也、高原直泰の2トップをハーフタイムで下げ、永井雄一郎、エジミウソンを揃って投入すると、ゲームは動いた。
後半立ち上がりから、浦和はサイドからのクロスに田中マルクス闘莉王、エジミウソンと連続してヘディングシュートを放ち東京Vゴールを襲う。浦和がペースを握るかに思われた。が、後半4分、DFの那須から富澤、和田と展開。中央へ入って大黒将志、ディエゴ、飯尾一慶、大黒と流れるようなワンタッチパスの連続から最後はディエゴが抜け出して左足で流し込み先制したのは東京V。美しく見事なゴールだった。
「全然違うチームになる」と服部年宏が語ったように、2トップがそっくり入れ替わった浦和に対して、前半とは違った対応が必要とされた。連動性は減ったものの183cmのエジミウソン、184cmの永井との1対1の場面が増える。「前でためができるようになって、サイド攻撃がより怖かった」1人で打開できる両FWにワンチャンスで決められないようにと、服部はじめ東京Vは警戒を強めた。
なかなか大きなチャンスを作れない浦和は後半28分、山田暢久を入れたタイミングで永井を1列下げ、チーム得点王のDF闘莉王を前線へ上げて1点を奪いに出る。すると、狙い通り闘莉王、エジミウソンが決定的なヘディングを立て続けに放つが、GK土肥の好セーブ連発などもありゴールをなかなかこじ開けることができない。
東京Vは、前半立ち上がりからFWを含めた全員がハードワークし、ロスタイムに入っても貫いていた。しかし、王者・浦和から1点のリードで逃げ切るには、5分間のロスタイムは長すぎた。
後半ロスタイムを2分過ぎた頃、この試合何度も上がっていた左からの相馬のクロスを阿部勇樹が頭で突き刺し、浦和が最後の最後でついに追いついた。
土壇場で勝点1を手にした浦和だが「勝たなければいけない試合だった」と全員が悔やんだ。ケガのため欠場した鈴木啓太に代わり細貝萌、阿部が初めて組んだダブルボランチに目処が立ったことは今後への大きな収穫ではあったが、「今季1番上がった」(闘莉王)という両サイドからの好クロスをなかなか得点に結び付けられず、さらに「オレが1番シュート(5本)打ってるようじゃ…」と闘莉王は攻撃面での課題を口にした。
一方、手に入れたかに思えた対浦和戦2003年3月以来の勝利がこぼれ落ちてしまった東京Vだが、リーグ戦今季初出場となったDF萩村がセットプレーでの強さを攻守にわたって見せるなど、持ち味をしっかりと発揮したことはチームにとって好材料だ。ただ、「ここで踏ん張れれば上にいけるということ」服部キャプテンは悔しさ一杯ながら、これがチームの現状だと真摯に受け止める。
Jリーグは再び中断に入る。上位チームと対等に戦えた自信と痛感した力差を課題に、中断期でさらなるレベルアップを目指す。
以上
2008.08.28 Reported by 上岡真里江
J’s GOALニュース
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