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【AFCチャンピオンズリーグ 鹿島 vs アデレード・U】レポート:攻めても攻めてもゴールは遠く。シュート24本を放つもアデレードUの堅守の前にオウンゴールの1点のみ。鹿島はホームでの第1戦を引き分けで終える。(08.09.18)

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9月17日(水) AFCチャンピオンズリーグ
鹿島 1 - 1 アデレード・U (19:00/カシマ/7,004人)
得点者:38' トラヴィス ドッド(アデレード・U)、44' オウンゴール(鹿島)
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「みんな足が出てくるのに苦労していた。口でどれだけ言っても体験しないとわからない」
試合後の中田浩二のコメントが、この試合の難しさを物語っていた。DFラインはともかく、上背ではそれほど変わらない中盤でも、屈強な上半身で上体を抑えられ、長い足がからみつくように伸びてくる相手に対し、いつもなら取られるはずのないボールを奪われる。そうした普段との違いを克服できないまま、試合は終わってしまった。

アデレードの布陣は4−5−1。先発はGKにガレコヴィッチ、DFは右からコーンスウェイト、コスタンツォ、オグネノフスキ、ジェイミーソン、MFはボランチにバルビエロとリード、右にドッド、左にバンテリス、トップ下、もしくはセカンドトップとも言えそうな位置にジエゴ。1トップにアゴスティーノが入る。
試合開始から組織的な守備を見せた。高い位置からのプレスは無いものの、各人が守備意識高くスペースを埋め、鹿島の特徴である中盤のパス回しを消しに来た。

対する鹿島はいつも通りの4−4−2。中盤の前目にはダニーロと増田誓志が起用された。最初にチャンスを迎えたのは鹿島。8分、興梠慎三がうまくポジションを取り、ボールキープしているところに背後からチャージを受けた。ほぼゴール正面からのFKを蹴るのは小笠原満男。速い弾道のシュートはGKがかすかに触り、ゴール左をかすめながら外れていった。
さらに鹿島はミドルシュートを積極的に狙う。ダニーロ、マルキーニョスが少しゴールから離れた位置からでもシュートを狙い、ゴール前を固めるアデレードに圧力を加えることを意図しているようだった。

その後も鹿島はチャンスをつくる。18分には小笠原とのパス交換で内田篤人がゴール前に侵入してシュート。27分には興梠が左サイドでためを作り、パスを受けたダニーロがミドルシュートを狙う。31分には、ペナルティエリアでドリブルを仕掛けた内田が強烈なシュートを放つもGKの正面だった。

攻めあぐねている印象がある前半がそのまま終わるかと思った38分。アデレードが先制点を奪う。ゴール前でパスカットしたボールが、再びアデレードに渡り、鹿島の右サイドに展開される。フリーでボールを受けたバンテリスがセンタリングを上げると、中央にいた青木の頭をかすめながらファーサイドに流れる。そこに待っていたのはキャプテンのドッド。マークしていた新井場より早く体を入れ、ヘディングでゴールを決めた。

嫌な時間帯での失点だったが、鹿島も前半のうちに追いつく。アディショナルタイムに入った48分、右サイドから内田が低いセンタリングをゴール前のマルキーニョスに送ると、コーンスウェイトが対応を誤りオウンゴール。貴重な同点弾となった。

後半開始から、両チームとも交代枠を使う。鹿島は、負傷の新井場に代え中田浩二を起用。アデレードも1トップをクリスチアーノに代えてきた。FCバーゼルでチームメイトだった二人はがっちり握手してピッチに入っていった。この交代はあったものの、鹿島が攻め、アデレードが守るという構図は変わらない。

むしろ、クリスチアーノがオフサイドやポストプレーでボールを失うことが多く、鹿島の攻撃時間が増えたように感じた。しかし、ゴールは生まれない。50分にマルキーニョスが落としたパスを中田がミドルシュート。50分にはマルキーニョスと興梠が壁パスでチャンスをつくるもシュートは枠外へ飛んでいった。

すると56分、それまで消えていたクリスチアーノに右サイドから絶妙のセンタリングが上がる。岩政大樹と内田の間に落ちてきたボールをクリスチアーノがヘディング。シュートはゴール右へバウンドすると、曽ヶ端準が危機一髪ではじき出した。
さらに61分、鹿島のDF同士がクリアしようとして交錯、ボールはフリーのリードの前に転がってしまう。しかし、ここも曽ヶ端が絶妙の飛び出しでシュートをセーブ。アデレードの追加点をなんとか防いだ。

鹿島も直後の63分に右CKから岩政がヘディングシュートを放つと攻勢を強め、76分に増田に代えて佐々木竜太を投入した。後半から両サイドからの攻撃を狙っており、左サイドはマルキーニョスが開いてチャンスメイクをしていたため、右サイドを佐々木に任せる狙いだったのだろう。しかし、ボールはうまく佐々木に渡らず、右サイドに張っているためゴール前の人数が足りなくなっていた。
そして81分、興梠に代えて田代有三を入れ、その高さを生かそうとする。終盤に左サイドのマルキーニョスから絶妙のクロスが上がり、田代が頭ですらしたもののボールはわずかにゴールを外れていった。

鹿島にとってはホームでアウェイゴールを許し、さらに引き分けという厳しい結果に終わってしまった。攻めても攻めてもゴールの雰囲気が漂わなかったことは、攻撃の意外性が少なかったことを表している。ワンタッチパスで相手守備を打開していく場面は数えるほどで、自慢の中盤が機能しなかった。

厳しい日程で連戦が続く鹿島。土曜にJリーグの柏戦を戦い、日曜にアデレードへ向かう。幸いアデレードUも、この週末にシドニーFCとの国内リーグが控えており、次週のセカンドレグは同じような条件だ。10年来の目標であるアジア制覇に向け、次こそ勝利を上げて欲しい。

以上

2008.09.18 Reported by 田中滋
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