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【J2:第39節 山形 vs 福岡】プレビュー:前半に先制を許し続けている両チーム。サイドの攻防を制し、前線の高さを生かして先にゴールネットを揺らすのは、山形か?それとも福岡か?(08.10.05)

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10月5日(日)J2 第39節 山形 vs 福岡(13:00KICK OFF/NDスタ
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 順位や勝点で置かれた立場こそ違うが、3位・山形、9位・福岡ともに求められているのは前進だ。この一戦を含めて勝ち続けるしかない。

 山形は草津、広島、C大阪、鳥栖と9月の上位対決4番勝負を2分け2敗で終えた。保ってきた勝点差のリードもなくなり、得失点差で湘南にかわされて順位も3位に下げている。下降線をふたたび上昇に転じるためにも、今節は落とせない。その山形が前回、福岡と対戦したのは4カ月も前のこと。篠田善之監督とはようやく初対戦となる。篠田監督が就任して以降の福岡は、5勝5分け2敗。決して悪い数字ではないが、6試合を残して2・3位との勝点差は10。昇格圏内に滑り込むためには、全勝したうえで天命を待たねばならない状態だ。

 リーグも終盤、山形、福岡とも累積警告3枚の選手を多くかかえている。負傷したGK神山竜一を含め8人がリーチの状態にある福岡が無傷で今節を迎えるのとは対照的に、山形は長谷川悠、秋葉勝の2選手が出場停止となる。ともに長く先発に定着していたが、特に攻撃の軸として第7節以来フル出場を続けてきた長谷川が姿を消すこの試合は、豊田陽平と長谷川の併用でいまだ結果を残せていない山形にとって、さまざまな意味で試金石の意味合いが濃い。また、J2の試合が組まれていなかった前節、9月28日にはサテライトリーグ・大宮戦が行なわれている。抜けたピースに誰をあてはめるのかを見極める重要なゲームだったが、それを受けて小林伸二監督は、負傷していた財前宣之の復帰と馬場憂太の移籍後2度目の先発をチョイスすることが濃厚だ。思えば、第1クールに負傷者が相次いだとき、新しく出場機会を得た選手が役割を果たしながら、チームは底上げを実現してきたが、そうした経験もスクランブル態勢で生きてくるに違いない。

 福岡はメンバーをほぼ固定して戦っているが、なかでも突出しているのは前線の高さだ。攻撃は大久保哲哉とハーフナー マイクのツインタワーに当てて組み立てるのが基本パターンだが、前節のアウェイ岐阜戦では「ボールを足元にばかりつないでいた」と篠田監督が反省の弁を語っている。山形は引いてこないため、岐阜ほど攻めにくい相手ではないが、中盤の久藤清一や城後寿からのスルーパスなど、裏へ送るボールを織り交ぜながら山形のディフェンスラインをいかに揺さぶることができるか、その駆け引きはこの試合の見どころのひとつとなる。一方で、山形は2トップに当てたあとのセカンドボールを拾うことができれば、反撃に打って出ることはもちろん、福岡のライン押し上げを阻止してツインタワーを孤立させることにもつながる。球際で奮闘するボランチ宮本卓也の姿が目立てば、流れは山形に傾くことになる。

 最近の両チームに共通しているのが、前半に先制を許すゲームが続いていることだ。福岡のここ3試合で見られるのが、『魔の20分台』とも言える時間帯での失点。草津戦では26分、C大阪戦では21分、そして前節・岐阜戦では26分に先制を喫している。2節前のC大阪戦では後半ロスタイムに大久保の劇的なゴールで3−2と勝利するなど、田中佑昌の投入からギアチェンジし、リスク覚悟で前がかる迫力は凄まじいものがある。その攻撃で大久保や田中がゲーム終盤に劇的なゴールを挙げ、勝点を拾ってきたのも事実だが、残り試合で全勝を実現するためにも『前半無失点』は実現したいハードルだ。堅守を武器に、先制した試合では圧倒的な勝率を誇る山形も、その先制点が奪えず、逆に前半に先制されるゲームが続いている。広島戦で佐藤寿人に先制点を許したのは33分だが、続くC大阪、鳥栖ではやはり20分台に先制されている。両チームとも失点パターンはさまざまだが、点を取りいかなければならないそれぞれの状況が微妙な影響を与えていることが背景にある。ゲームの入りでは集中していても、落ち着いてきた時間帯にポジションのバランス、意識のバランスをチーム全体で共有できなければ、何度でも同じ轍を踏むことになるだろう。

 山形の場合、先制が奪えない要因として、9月の4試合でじつに3試合が無得点に終わるなど、得点力の低下という側面もある。新たなメンバー構成で、得点力不足のレッテルはすぐにでも剥がしたいが、対する福岡も、篠田監督が指揮を執った14試合で無失点試合が一度も実現できてない。打ち勝つことに重きを置くスタイルだけに、無失点は大きな関心事ではないかもしれないが、失点が少ないに越したことはない。クロスからの失点が多い福岡にとって、山形戦では豊田対策が守備の重要なポイントとなるだろう。中での対応と同じくらい重要なのがサイドの対応だ。攻撃的に高い位置を取りながら、守備に回ったときに相手のクロスの出所を抑えきることができるか。両サイドともに、その攻防戦は見逃せない。

 どの試合を観ても、すでにJ2は終盤特有の様相を呈している。飛び交うカード、それによる出場停止によるベストとは呼べないメンバー構成、ゲーム終盤へ向かう加速度の速さ、土壇場での決勝・同点劇、あり得ないミス…。さらにこの試合では、前日に行なわれる湘南、仙台の結果も心理的に微妙な影響を落とすことだろう。試合のあとなら、いくらでも勝因や敗因を探すことはできる。しかし、勝点3を手にするのは、ゲーム中にそれをコントロールし、自らの勝利に活かせるチームだ。心拍数がマックスに上がったなかで終了のホイッスルを聞くような興奮を、スタジアムは欲している。

以上

2008.10.04 Reported by 佐藤円
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