10月18日(土) 2008 J1リーグ戦 第29節
清水 2 - 0 川崎F (15:04/日本平/18,716人)
得点者:24' 枝村匠馬(清水)、60' 原一樹(清水)
携帯でこの試合のダイジェスト動画を見るなら - ライブサッカーJ -
----------
「試合で結果を出すという部分と、サポーターの気持ちを少しでも動かせるようなゲームをすることが(自分たちの)使命だと思っている。その意味では今日はプロフェッショナルらしい試合をしてくれた」。長谷川監督は選手たちへの感謝を込めて、試合後にこう語った。たしかに今日の清水の選手たちは、観る者の心を揺さぶるプレーを見せてくれた。
秋らしい快晴の下、清水は大勝した前節F東京戦とまったく同じスタメン。対する川崎Fは、出場停止の寺田周平と谷口博之の代わりに、村上和弘と菊地光将がスタメンに入り、井川祐輔がセンターバックに移動して、村上が右サイドバック。またイランから帰国したばかりの北朝鮮代表・鄭大世をベンチスタートにして、我那覇和樹をトップに置くという形で、相性の良くない日本平に臨んだ。
だが立ち上がりは、川崎Fもメンバーが3人代わった影響を見せることなく、自慢の攻撃陣を生かして先制パンチを放ち、攻勢をかける。それに清水が耐える時間が少し続いたが、ホームの清水が徐々にリズムをつかんでいく中で、両者の明暗が分かれてきた。
とくに大きかったのは、川崎Fはポスト役の我那覇がほとんど前線でキープできなかったのに対して、清水の2トップ、岡崎慎司と原一樹はロングボールに粘り強く競って味方にセカンドボールを拾わせ、クサビのボールもよくキープして速攻を引き出したこと。そのため、川崎FのDFラインはズルズルと下がってしまい、清水がバイタルエリアにできたスペースを使える場面が多くなってきた。
それは清水の狙い通りの展開であり、それを生かして生まれたのが24分の先制点。カウンターのチャンスから原がスピードを生かして2人を抜き去り、左サイドをえぐってクロス。これをファーサイドに流れた岡崎が頭で折り返し、そのボールに反応した枝村匠馬がボレーできれいに合わせてゴールネットを揺らした。速くて美しい鮮やかな先制ゴールは、クロスでファーサイドを狙うという部分も含めて、まさに狙っていた通りの形から生まれた。
川崎Fの攻撃に対しては、我那覇へのロングボールには高木和道と青山直晃の両センターバックがほとんど競り勝ち、セカンドボールも清水がよく拾って攻撃を持続させない。グラウンダーのクサビにも厳しく対応して、つけいるスキを与えなかった。それでも、時折川崎Fのブラジル人トリオに前を向いてドリブルを仕掛けられる場面はあったが、そこは全員が球際で粘り強い対応を見せ、ビッグチャンスにつなげさせない。
また清水は、ボールを奪われた後、前線から素早く守備に入って、川崎Fがゲームメイカーの中村憲剛にボールを預けようとするのを遅らせたことも見逃せない。それによって川崎Fは思うように攻撃のスピードアップができず、清水が守備の組織を整える前に攻めるという場面をなかなか作れなかった。長谷川監督も「前線もよく(パスの)出所を抑えてくれた」と語ったように、清水はチーム全体として非常に高い守備意識を見せた。
だが、川崎Fの攻撃陣もさすがに強力。36分には鋭いパス交換で清水の守りをこじ開け、レナチーニョが決定的なシュートを放つが、これは右ポストに当たって外に弾かれた。
後半に入ると、川崎Fが前半の問題点を修正して再び攻勢をかけたが、清水も落ち着いてボールを回しながら自分たちの時間を作り、セカンドボールの奪い合いでは相変わらず優位に立った。
そして、もうひとつ清水が前半から優位に立っていた部分――すなわちセットプレーから追加点を奪う。15分の右CKの場面で、兵働昭弘の左足からの正確なキックを、中央で青山がヘッド。DFに当たってこぼれたボールから岡崎がシュートを放ち、ゴール前で原がわずかにコースを変えて2点目をゲット。セットプレーからのゴールというのも、清水の思惑通りの得点パターンだった。
終盤は、リーグ優勝を狙う川崎Fが最後まであきらめることなく攻撃を仕掛け続ける。しかし、清水の選手たちは体力的にへばった様子を見せることなく、落ち着いてパスをつなぎながら時間を使って、べったりと守りに入ることはなかった。その面では33分から入ったマルコス・パウロの貢献度も大きかったが、チーム全体としても着実に進化しているところを見せた。
後半の川崎Fは、ヴィトール・ジュニオールが2度のビッグチャンスをつかむが、8分のFKはバーに当たり、35分のフリーのヘディングシュートは枠の外。それ以外の場面では、クロスボールが入っても清水DF陣が跳ね返し続け、最後まで集中力を切らすことなく川崎Fの攻撃を抑えきって、2-0のままタイムアップの笛を迎えた。
川崎Fがいくつかあった決定機をひとつでも決めていれば、試合展開が変わっていた可能性はあるが、内容から見ても清水の完勝と言えるゲーム。球際でも、攻守の切り替えでも、組織でも、運動量でも、そして気持ちの強さでも、清水のほうが上回っていた。
清水サポーターにとっては、試合後もしばらくは快勝の余韻にひたり、一場面一場面を振り返りながら楽しく語り合えるゲームでもある。観戦後の食事や酒も、さぞやおいしかったことだろう。
以上
2008.10.18 Reported by 前島芳雄
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第29節 清水 vs 川崎F】レポート:ホームで最高の闘志とパフォーマンスを見せた清水。破壊的な攻撃を抑えきり、上り調子の川崎Fに完勝!(08.10.18)
- 開幕特集
- 開幕招待
- 国立招待
- J.LEAGUE ALL-STAR DAZN CUP
- 熱き一枚を手に入れろ
- ベイブレードコラボ
- 明治安田のJ活
- 明治安田Jリーグ百年構想リーグ
- 2025 移籍情報
- AFCチャンピオンズリーグエリート2024/25
- AFCチャンピオンズリーグ2 2024/25
- はじめてのJリーグ
- Jリーグ×小野伸二 スマイルフットボールツアーfor a Sustainable Future supported by 明治安田
- J.LEAGUE FANTASY CARD
- NEXT GENERATION MATCH 2026
- シャレン Jリーグ社会連携
- Jリーグ気候アクション
- Jリーグ公式試合での写真・動画のSNS投稿ガイドライン
- J.LEAGUE CORPORATE SITE
















