10月18日(土) 2008 J1リーグ戦 第29節
浦和 0 - 1 神戸 (15:01/埼玉/47,325人)
得点者:82' レアンドロ(神戸)
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誰の眼にも明らか。チャンスの数から見ても、神戸の勝利は妥当だった。
優勝争い中の浦和は、ホームの大観衆をバックにも、どこか様子がおかしい。前半をスコアレスで終えると、後半は後手に回る時間が増えて、82分に大久保からのパスを最後はレアンドロに決められた。
エンゲルス監督(浦和)が「ひとりずつが100%の力のうち70%ぐらいしか出していなかった。大観衆のホームで、優勝争い中のなか、もうちょっと情熱的な気持ちを出してほしかった」と肩を落とせば、松田監督(神戸)は「充実したゲームだった」と満足げ。その対照的な言動こそが、試合の中身をよく反映していたように思う。
神戸は、狙い通りのカウンターでゴールを挙げただけでなく、数多くのチャンスを作り浦和ゴールを脅かした。中盤の左サイドで先発も、最後にはFWになっていた大久保は、絶妙なアシストでチーム唯一のゴールを生み出したものの「4点は決めなきゃいけなかった」と好機を逃した悔しさを吐露した。
29分にゴール前でフリーのヘッドを外した大久保は、52分に吉田のラストパスからDFをかわしてGKと一対一になるもシュートは正面。78分にはCKのこぼれ球を至近距離からねらったがクロスバーに嫌われ、79分には後方からのボールを絶妙なトラップで抜け出すもファウル覚悟で来た闘莉王にストップされた。それでも、見事なアシストでチームを勝利に導くと「うれしい」と照れ笑いを浮かべた。
神戸はこれでリーグ3連勝、今季の浦和との4度の対戦成績も3勝1分けとした。
対する、浦和は攻守にかみ合わずチグハグしたまま90分を消化した。イーブンな展開だった前半には、右サイドの平川から何度かクロスが上がりチャンスもあったが、それを生かせず。最大の好機は37分。鈴木から右サイドの平川に渡って、右からのクロスに細貝がニアでつぶれ、最後はエジミウソン、高原が立て続けにシュートを放ったものの、いずれもGK榎本の好守に阻まれた。
好調だった相馬不在の左サイドには平川ではなく山田が回ったが、無難にこなすも、攻撃面では勢いに欠けた。
どうしても点が欲しい後半は、エンゲルス監督も早めの動きを見せ、56分に田中達を、66分には梅崎を投入したが、流れを変えるには至らなかった。
FWに入った田中達はいい形でボールすらもらえずに、シュートゼロ。梅崎にしてもドリブルからのシュート1本と見せ場は少なかった。終盤は闘莉王を上げてパワープレーに出たこともあったが、いずれもスピードのある突破力が魅力の交代選手を、チームとしてどう生かしたいのかが見えないまま時間だけが過ぎていった。
もちろん、最後まで集中した戦いを見せた神戸を称えるべきかもしれない。しっかりした守備からカウンター時にも前線に多くの人数をかけ、最後まで攻めの姿勢を貫いたことは、どうしても勝点3が欲しい浦和の心理面を考えても実に有効だった。
一方、これでリーグでは4試合勝ち星から見放された浦和はちょっと深刻だ。鹿島が勝ったこともあり、首位との勝点差は6と広がり「優勝の可能性はだいぶ小さくなってしまった」(鈴木)。中3日を挟み、水曜日にはACLでG大阪とのこれまた大事なゲームが控えているが、切り替えて臨むことができるか注目される。
以上
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