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【J1:第30節 川崎F vs 札幌】プレビュー:川崎Fは攻撃サッカーを取り戻せるか。17位以下(降格)が決まった札幌はプロとしての意地を見せたいところ。(08.10.25)

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10月26日(日)J1 第30節 川崎F vs 札幌(16:00KICK OFF/等々力
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 先週末に残念な試合をしたことが、逆に川崎Fの選手たちに前向きの推進力を生み出していた。「ここまで来て諦められない」という気持ちと、優勝に対する思いがいい形で融合しているように見えた。そんなチームの雰囲気についてたとえば谷口博之は「最後までわからないですが、変な緊張はないですね。普段通りやればいいと思う」と開き直りに似た心境を口にしていた。

 前節の清水戦を落とした川崎Fは、首位との勝ち点差を5に広げられてしまう。完封されたその清水戦は、チャンスこそ掴んではいたのだが、内容は今季ワーストといえるもの。前線と最終ラインとが大きく乖離し、チームが同じ方向を向いた連動した戦いをすることができなかった。リーグ戦終盤のこのタイミングでのあまりの内容の悪さに不安を感じたが、だからこそこの一週間の課題はチームのベクトルを合わせる事に集約されるのだろうと考えていた。そういう点で出場停止の谷口と、寺田周平が復帰するのは大きい。チームの戦い方を熟知するこの2選手の存在は川崎Fにとっては間違いなくプラスになる。またウズベキスタン戦のため、チームへの合流が清水戦の2日前になった中村憲剛が、チームと共に準備をできた意味も大きい。その中村は「清水の時は、前から行っても後ろが付いてこなかったり、後ろが下がったときに前が下がっていなかった」と問題点を指摘しており、この問題を解決すべくチーム内で意識をすりあわせてきたという。

 前節の清水戦はスカスカに空いた中盤でセカンドボールを拾われ続けていたのだが、この札幌戦ではそうした戦いを払拭するいつもの川崎Fが見られるものと期待したいと思う。

 ところで、清水戦の0-2という結果について高畠監督は「無得点の方が気になりますね」と言い切っていた。点を取られなければサッカーは負けはないが、あくまでも勝ちを目指す攻撃的な姿勢が現れた発言であると言えるだろう。そんな高畠監督の言葉について谷口は「監督、攻撃的だからなぁ」と苦笑いしていた。

 高畠監督を筆頭に攻撃的なサッカーを目指す川崎Fにとって大きなニュースがある。森勇介の先発復帰が濃厚なのである。左膝の手術のため、長期離脱を余儀なくされていた森はリハビリを終え、準備を整えてきていた。前節の清水戦を前に本人は「行けと言われれば」と消極的な発言をしていたが、山岸智の負傷により急遽途中出場。持ち味である突破力を如何なく発揮していた。この試合、仮に先発出場するとなると5月17日の13節大宮戦以来となる。前節は体重のコントロールに少々苦しんでいたが、清水戦で見せていた動き自体はこれまで見てきた森のものだった。先発のピッチを踏むことになれば、右サイドからの崩しの場面が何回見られるか、注目してもらいたいと思う。

 対する札幌は前節の敗戦によって17位以下が確定し1年でのJ2降格が決定した。史上最速タイの5試合を残しての降格は屈辱であるが、守備が安定せず、また終盤に来てケガ人が発生するなど厳しい戦いを強いられたのが響いた。ただ、プロとしてサポーターの声援を受けて戦っており、そのプライドは捨てられない。その点、降格が決まった試合後の三浦監督は「残りの試合、プロとして恥ずかしくない試合をしたい」と口にしていた。この状況下で選手の気持ちを高めるのは非常に難しいミッションとなるが、ここでズルズルと負け続けるのはさすがにサポーターに対する背任となる。その点、一矢報いる相手として、優勝争いをしている川崎Fはまずは最適の相手と言える。ケガのダヴィの出場は厳しそうだが、出られる選手が気持ちを見せる戦いをすることになるだろう。すでに降格が決まっているが、そういう意味で先制点の意味が重みを増すことになりそうである。

 最後に余談になるが、23日に発足した「等々力陸上競技場の全面改修を推進する会」がこの試合からホームゲームでの署名活動を開始する。老朽化著しい等々力競技場の不便さは常日頃応援に駆けつけるサポーターが一番知っているはずである。混雑したコンコースの危険性などの現状を最も知っているはずのサポーターのみなさんはぜひ署名をお願いしたいと思う。当面の目標は10万人分。12月の市議会に向けて11月末に一旦集計を行うそうだが、署名自体は来年の3月31日まで継続される予定である。この会の活動に賛同される方は、ぜひ署名に協力して頂ければと思う。

以上

2008.10.25 Reported by 江藤高志
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