10月26日(日) 2008 J2リーグ戦 第41節
水戸 0 - 0 福岡 (13:04/笠松/2,813人)
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現代のサッカーにおいて『ボランチ』というポジションがゲームを作るうえで非常に大きなウエイトを占めているということは今さら言うまでもないだろう。だが、この試合が、それをあらためて如実に語ってくれることとなった。
前半はお互いにロングボールを蹴り合う展開となったものの、水戸のパク・チュホと村松潤のダブルボランチがピッチをアグレッシブに走り回り、ことごとくセカンドボールを拾ったことでゲームを支配する。球際でも2人は強さを発揮し、福岡に起点を作らせなかった。逆に福岡のダブルボランチの存在感は希薄であった。中村北斗と城後寿の距離感が悪く、中盤でプレスをかけられず、主導権争いで敗れることに。攻撃に関しても2人のボールを引き出す動きが少ないため、最終ラインからボールを前線に蹴りこむだけの展開となり、攻撃の形を作れず。前半は中盤を制した水戸がペースを握った。
しかし、後半に入り、流れが変わる。58分に福岡はそれまでまったく仕事のできなかった城後を下げ、久藤清一を投入。すると、中盤で久藤が豊富な活動量を見せ、中央で起点を作り、サイド攻撃を引き出す。前半とは打って変わって「選手交代を含めてリズムがつかめた」(篠田善之監督)福岡に対し、水戸は後手に回ることに。福岡のパス回しに翻弄され、「チュホと村松が下がりすぎてしまった」(大和田真史)ことでDFラインを下げざるを得なかった水戸は防戦一方の展開となってしまった。
65分にハーフナー・マイクのドリブル突破からこぼれたボールを大久保哲哉がシュート。ボールはわずかゴール上へ逸れたが、そこから一気に勢いに乗った福岡の猛攻がはじまり、83分、89分と中盤でのテンポのいいパス回しから鋭いラストパスを送り、決定機を作り出すなど、水戸ゴールを襲い続けた。
しかし、今の水戸には崩れない強さがある。特に平松の存在は大きい。何度もDFラインの裏を突かれ、決定的なピンチを招いたものの、持ち前のスピードを生かして間一髪でケア。水戸ゴール前に悠然と立ちはだかった。また、178cmというDFとして決して大柄ではない体格ながらも福岡のハイタワー2トップに空中戦で互角以上に渡り合い、福岡のロングボールを跳ね返し続けた。平松という頼れる守備の核がいることで守備全体が最後まで安定感を保ち続け、水戸は苦しみながらもスコアレスドローに持ち込んだ。
前半は水戸のボランチが、後半は福岡のボランチが主導権を握ったこの試合。惜しまれるのはボランチのしのぎあいが見られなかったことだろう。福岡は選手交代までボランチがリズムをつかむことができず、水戸も1度流れを失うと取り戻すことができなかった。両チームともに今以上の飛躍を遂げるためにも、ボランチが90分間の流れを把握してプレーする力をつけることが求められる。
試合後、当然水戸の選手たちから笑みは見られなかった。目標である1桁順位に行くためにも9位の福岡は絶対に倒さなければならなかった相手だけに、「今季1番大事な試合」と胸に刻んで臨んだ一戦で勝点3を取れなかったことは悔やまれる。
「引き分けでいいとは思ってなかった」と大和田は唇をかみ締めた。しかし、悪い流れのなかでも無失点で切り抜けたことはチームとして大きな成長である。「春先だったら失点していたと思う」と本間幸司が言うように、第1クールで見せていた脆さは今はもうない。粘り強い守備によって試合を引き締めることができており、それがここまで勝点を積み重ねてこれた最大の要因である。
「悪い流れでも負けてないし、チャンスもあった。内容も大事だけど、勝てるチームになっている」(西野晃平)。決して後退の勝点1ではない。9位福岡との勝点差は4。残り4試合でまだ追い抜くチャンスは十分残っている。「1桁順位は意地でも取りに行く」と語った大和田の目にはゆるぎない闘志がみなぎっていた。今季の水戸は前進あるのみ。最後まで自分たちの戦いを見失わずに戦い続けることで、必ず笑える日が訪れるはずだ。
以上
2008.10.26 Reported by 佐藤拓也
J’s GOALニュース
一覧へ【J2:第41節 水戸 vs 福岡】レポート:ボランチの動きが流れを左右した試合。水戸は「今季1番大事な試合」でスコアレスドロー。9位福岡との勝点差を縮められず。(08.10.26)
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