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【J1:第30節 F東京 vs 鹿島】レポート:Jリーグはまだ終わらない。王者鹿島にF東京が競り勝つ。(08.10.26)

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10月26日(日) 2008 J1リーグ戦 第30節
F東京 3 - 2 鹿島 (14:05/味スタ/33,596人)
得点者:56' カボレ(F東京)、59' 興梠慎三(鹿島)、77' 長友佑都(F東京)、81' 大竹洋平(F東京)、84' 田代有三(鹿島)
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積み上げていくこと。シーズンを通して日々成長していくことへの喜びは大きな実を結んだ。指揮官は、王者相手に最高のパフォーマンスを見せた選手たちを最高の言葉で迎え入れた。
「みんな本当にいいゲームをしてくれた。『決して華麗なプレーばかりだったわけではないかもしれない。それでも、今日が今季最高のゲームだった』。そう選手には伝えました」(城福浩監督)

 王者相手の真っ向勝負だった。自陣に閉じこもり好機をうかがうのもサッカーだが、それでは観衆の心を揺さ振ることはできない。「味スタを満員に。そして、サッカーを文化に」という夢を語ってきた指揮官と、選手たちは3万3千人を超える大観衆を前に、実直なまでに今季積み上げてきた持てる力の全てをこの試合に注いだ。
「鹿島を分析すればするほど、鹿島の強さを痛感しました。実際にピッチで戦っても改めて鹿島の強さを感じました。このシチュエーションで自分たちの力を全て出さないと、対等に戦うことはできない。そういう気持ちを持った彼らは、鹿島に自分たちの力を引き上げられたように思います」(城福監督)

 まさにミックスアップだ。鹿島が鹿島たる戦いをし、王者によって力を引き出されたF東京。勝者と敗者に分かれてしまうことが残念に思うほど、素晴らしいゲームだった。前半から互いの持ち味を生かした攻防が続き、ロスタイムに入る直前までゴールを目指してファイトし続けた両チームに賛辞は送られるべきだ。

 ゲームが動いたのは後半11分、カボレが石川直宏の左CKをニアサイドで合わせ、F東京が先制点を挙げる。だが、すぐさま鹿島が同点に追いつく。同14分にマルシーニョがドリブルで抜け出し中央へセンタリング。興梠慎三がこのボールに、頭から飛び込みゴールをこじ開ける。前回の対戦ではここから鹿島のゴールラッシュが始まった。その悪夢が頭をよぎりかけたとき、長友佑都がそれを振り払った。左サイドを突破したカボレからグラウンダーのボールが送られる。長い距離を攻め上がった長友は、相手DFと羽生直剛が交錯しこぼれたボールに右足を伸ばした。ボールは長友の「絶対に勝つんだ」という気持ちを乗せてゴールラインを割った。再びリードを奪ったF東京は、さらに途中出場でゲームに入った大竹洋平が追加点を決めて3−1とする。粘る鹿島も田代有三のゴールで追いすがったが、3−2で試合終了の笛は吹かれ、味の素スタジアムのピッチには歓喜の声が降り注いだ。

 F東京は鹿島のストロングポイントであり、ウィークポイントでもあった両サイドバックに圧力をかけ続けた。これが奏功し、3ゴールを得た。それを支えた中央の羽生、梶山、今野の働きも見逃せない。「中盤の3人は目立ってはいなかったかもしれませんが、機能したと思います。練習中から梶山と、コンちゃん(今野)には俺がバランスを見るから積極的に前へ出て行っていいと伝えていた。俺1人で守ることはできないかもしれないけど、バランスは見るからって」と、羽生もそう手ごたえを話す。広範囲をカバーし、攻守に渡り存在感を見せた梶山と今野。そして、2人の特長を存分に発揮させた羽生のリンクマンぶりは新たなF東京の可能性を感じさせた。

「今日は選手の特長を出せたと思います。カボレをサイドに張らせるリスクがある中で、最終ラインも下がることなく高い位置で我慢して耐え続けてくれた。2列目のところで起点になれる選手がいたことで、ボランチの梶山陽平やコンちゃんがそこに出ていかなくてもよかった。奪われてもバランスを崩した状態で受けずにすんだと思う。そういった意味でも羽生や大竹の存在は大きかった。ボランチの2人だけではなく、チームとしての頑張りが今日の勝利を手繰り寄せたと思う」(城福監督)

 鹿島は、F東京の徹底したサイド攻撃によって両翼を封じられたものの、マルキーニョスをはじめとした個の力で局面を打開することはできていた。加えて、中盤の構成力も高く、レベルの高いサッカーを展開していた。もし、勝敗を分けたものがあったとすれば、例え両翼が押し込まれようとも攻め上がりを促すための時間を中盤で作れる選手が不在だったことかもしれない。鹿島が連覇を狙うためには、けがで戦列を離れている小笠原満男の穴を埋めるグループとしての働きを探っていかなければならない。

 「鹿島に勝つためには自分たちのベスト・オブ・ベストをださないといけなかった。それをこのゲームでできたことは自信に繋がる。1度できたことはもう一度必ずできる。僕らはいつしかそれをアベレージにしていかなければならない」(城福監督)

首位が敗れ、混戦のJ1リーグはまだまだ終わらない。願わくは、F東京にはこの夢の続きが残されていると信じたい。

以上

2008.10.27 Reported by 馬場康平
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