11月1日(土) 2008 ヤマザキナビスコカップ 決勝
大分 2 - 0 清水 (13:39/国立/44,723人)
得点者:68' 高松大樹(大分)、89' ウェズレイ(大分)
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国立の青空にトリニータブルーがさらに輝きを放った。
今か今かとピッチサイドで試合終了を待ちわびる、鈴木慎吾をはじめメンバーに入っていない選手たち。最後の最後まで「トリニータ!トリニータ!」と声援を送り続けるサポーター。ロスタイムで一気にボルテージが上がった。
大分トリニータ、悲願の初優勝。
ホイッスルと同時に湧き上がる大分サポーターの歓喜の声。一斉に選手、スタッフがピッチになだれ込み、戦い抜いた選手たちはともに抱き合って勝利を喜んだ。
1994年県リーグからスタートし、JFL、J2を経験して、2002年にJ2優勝。J1に昇格したものの、残留争いに苦しむシーズンも多かった。そういった試練を乗り越え、6年目の2008年、シャムスカ監督率いる大分トリニータが国立競技場でヤマザキナビスコカップのタイトルを手にした。
決めたのは、大分の誇れるキャプテン・高松大樹。後半23分、MF金崎夢生の右サイドからのクロスをヘディングで強烈に決めて、先制。難しいゴールだったが、『大分の高松、ここにあり』と言わんばかりの渾身のゴールだった。
高松は今年の3月に左足首を負傷。その後、今度は4月に右足首を負傷し、完治したかと思った矢先、また左足首を負傷してしまった。ケガに苦しんだ今シーズン、キャプテンということもあり、チームにも迷惑をかけてしまったという思いもある。今年、チームは7月にC大阪から森島康仁を補強し、負けない試合が続いた。個人的には焦る気持ちもあっただろう。しかし、日本代表の経験もある頼れるキャプテンは、しっかり大舞台で決めた。
優勝カップを手にし、またMVPも獲得した高松は、お立ち台のインタビューで「最高です。得点は他の選手、スタッフ、サポーターのみなさんが国立まで連れてきてくれたおかげです。このチームで優勝できて幸せです」と語った。
試合内容も完全に大分が制した。立ち上がりから大分の「カメナチオ軍団」(カテナチオとマスコットキャラクター「亀の二―タン」をかけた造語)が堅い守りでゴールに鍵をかける。清水も得意のサイド攻撃をしかけようとするが、なかなか堅い壁をこじ開けることができない。前半は両チームとも数度の得点チャンスがあったが、活かしきれず0-0のまま勝負は後半に持ち越された。
後半に試合は動く。23分に高松のゴールで先制すると、清水・長谷川健太監督は、DF児玉新に代え、DF市川大祐を、MF山本真希に代えMFマルコス・パウロを投入し反撃に出た。しかし、最後の最後で大分のゴールを割ることができない。そして、1−0のまま終了かと思われたロスタイムに、大分の頼れるストライカー・ウェズレイがダメ押しの2点目。勝利を決定的にした。
アシストしたのは、今年のニューヒーロー賞を受賞したMF金崎。今日、2アシストの働きをした金崎も、この国立の大舞台でキラリと光る存在感を見せた。
「地方が元気がなきゃ、日本が盛り上がらない」そう言い続けて、官僚の職を自ら捨て、大分のために全てを投げ打ってきた溝畑宏社長も涙ぐんだ。大分から遠い道のりにも関わらずあらゆる交通機関を使って駆けつけたサポーターも喜びを分かち合った。「九州石油ドームと変わらない雰囲気を作ってくれた。我々はホームで負けなかった。サポーターと共に掴んだ優勝だ」というのはシャムスカ監督。
どんな困難があろうと立ち止まらず、一歩一歩勝ち進んできた大分トリニータ。他のビッククラブの予算に比べ断トツにクラブの予算も低い地方のチームの大分トリニータが、日本一になった。
「Dream Come True」
今日、大分トリニータは夢を実現した。
以上
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