11月8日(土) 2008 J2リーグ戦 第42節
愛媛 0 - 1 熊本 (13:04/ニンスタ/2,485人)
得点者:6' 高橋泰(熊本)
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試合前日、ニンジニアスタジアムでの練習後、そこにはいつもとは違う緊張感が張り詰めていた。その翌日、大方の予想を覆す愛媛のスタメンが発表された。2トップには若林学、横山拓也が並び、左サイドには06年の9月16日、東京V戦以来の先発となる千島徹が、ボランチには宮原裕司が入った。大木勉と内村圭宏、横谷繁、江後賢一と4枚を入れ替えて熊本戦に臨んだ望月一仁監督。浦和戦で120分戦った影響もあったのだろうが、「フレッシュな選手」を大胆に起用した。
ただ、結果は裏目に出た。立ち上がりから中盤と2トップの距離が開き、前線でボールが収まらない。どこかぎこちない状態のまま、6分に熊本のカウンターを受けるとFW高橋泰にいとも簡単にゴールを割られる。先に失点をすると、今の熊本の守備はそう簡単に破れない。愛媛がボールを奪っても、しっかりブロックを作られて構えられてしまう。ゴール前まで押し込んでも、最後はバックパス。27分、DF三上卓哉のバックパスを奪われ、カウンターを食らったシーンに象徴されるように攻撃は行き詰まり、バックパスが返るたびにスタンドからは何度もため息が漏れた。
それでも、時間の経過とともに試合を支配し始めた愛媛。しかし23分、31分、41分と千島が放ったシュートは、残念ながら熊本のDF河端和哉、GK小林弘記らの体を張った守備に阻まれてしまった。一方の熊本も、素早い攻守の切り替えから愛媛の隙を突いてカウンターをしかけたがフィニッシュまでには至らず、追加点を奪えないまま前半を終えた。
後半の頭から、愛媛は千島に代えて江後を投入。その後も内村、横谷を入れて逆転のチャンスをうかがったが、歯車はかみ合わないままだった。守備では誰がいくのかハッキリせず、攻撃ではサイドが空いているのに無理に中央を突破しようとするなど、最後までチームの意図はハッキリしなかった。76分、ようやく横谷と江後のダイレクトパスで左サイドを崩したが中央の若林、内村には合わず。後半はチャンスらしいチャンスもないまま、タイムアップを迎えてしまった。
確かに、愛媛はここ数試合できていたつなぐサッカーがまったく機能していなかった。チャンスを得た選手が空回りしてしまったのも事実だろう。ただ、「落ち着いた時間でも長いボールを蹴ってしまった」と赤井が振り返ったように、前線から追う熊本の守備の意識の高さが愛媛のサッカーを狂わせたことも事実。熊本は開幕戦で愛媛に敗れてから8ヶ月、しっかりと守備を組織し、攻守の切り替えを早くして一気にゴールを目指す自分たちのスタイルを確立した。それは1年目の愛媛がそうだったように、ひたむきで爽快なサッカーにさえ感じられた。
逆に、熊本に初めて同一カードでのシーズン勝ち越しを許してしまった愛媛は、いいところなく熊本のサッカーに飲み込まれ、結果も内容も上積みすることはできなかった。残る福岡、山形、C大阪との今季の対戦成績は通算2分4敗。最後の壁を打ち破るためには、ここでもう一度自分たちがやるべきサッカーを見つめ直す必要がある。
以上
2008.11.08 Reported by 近藤義博
J’s GOALニュース
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