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【J2:第42節 湘南 vs 水戸】レポート:トゥットの一撃を守り抜き、湘南が水戸に粘勝。掴んだ勝点3は逆転昇格への確かな狼煙。(08.11.08)

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11月8日(土) 2008 J2リーグ戦 第42節
湘南 1 - 0 水戸 (14:03/平塚/5,195人)
得点者:60' トゥット(湘南)
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後半15分だった。ゴール前の攻防を凌いだのち、湘南は坂本紘司、菊池大介と繋ぎ、攻めに転じる。右サイドの菊池からのパスを中央で受けたのはトゥットだった。交代で入ったばかりのストライカーは足下に収めて前を向くと、目の前を阻む敵の間を通し、前線の石原直樹につける。そうして「イメージ通りだった」と振り返るワンツーからそのままゴール前に躍り出て右足を一閃、湘南がついに均衡を破ったのだった。

「厳しいゲームになることは試合前から想像していた」と殊勲のトゥットが語ったとおり、前半は前からの厳しい守備と攻撃を互いに仕掛けあう展開が続き、なかなかフィニッシュまでは至らない。湘南がトップに当ててサイドに散らしリズムよく組み立てれば、水戸は荒田智之の裏への動き出しやクロスを入れるなどしてゴールを目指す。だが両者ともに自分たちの流れを得点に結ぶことは叶わなかった。前線からの守備に加え、水戸の点取り屋である荒田に対し斉藤俊秀を中心にケアし続けた湘南のディフェンス、また中盤で敵のチャンスを摘み取る坂本と田村雄三の存在も見過ごせない。

「けっして自分たちにとって悪いゲームではなかったが、1点が取れなかった」と、水戸の木山隆之監督は振り返る。事実、水戸は粘り強い戦いで湘南にチャンスを容易には与えず、後半にはこの日ボランチに立った赤星貴文のミドルからGKのこぼれ球に西野晃平が寄せ、決定機を迎えてもいた。他方、菅野監督が明かす。「水戸の厳しいサッカーは後半以降やや間延びし、ワンツーや2列目の走りこみで破れる可能性があると分析していた」。トゥットのゴールは投入からわずか4分後、そして湘南サポーターを凍りつかせた水戸のチャンスの直後のことだった。

スコアが動いたのち、水戸は両翼に堀健人と金澤大将を入れ打開を図る。湘南もトゥットとおなじタイミングで左サイドに入っていた永里源気が、およそ5ヶ月ぶりの出場を楽しむかのように躍動し、攻撃を活性させた。「どんな状況にあっても選手たちには活き活きとサッカーをやってほしい」――菅野監督があるとき口にした言葉がシンクロする。

両軍ともに疲れの見えた終盤、前に人数をかける水戸の反撃に対し、湘南は耐え続けた。勝たなければいけないというプレッシャーが肉体の消耗を早めていたかもしれない。それでもチームに鞭を振るうように、坂本が相手DFにプレスをかけ、ときには奪いもした。試合終了の笛が響くや両腕を上げ、あるいは膝に手をついたそれぞれの姿が、いかに彼らが燃焼したかを物語っていた。

拮抗した戦いの末の敗戦に、「残念な結果」と木山監督は語った。ふたりの出場停止にくわえ村松潤の欠場など、難しい状況で迎えた一戦でもあった。目標である勝点50、そして一桁順位に向け、まずは次節、ホーム甲府戦に備えたい。

一方の湘南は、4試合ぶりの得点と無失点とともに厳しい戦いを制した。途中出場によってアジエルの試運転ができたことも大きかろう。「自力あってこその他力」という指揮官の言葉通り、勝つことによってクライマックスへの扉を開いた。忘れぬべきは、残された試合をドラマに仕立てるだけの準備をこれまでに培ってきたという足跡である。湘南の芯をしっかりと胸に抱き、次節、長居に乗り込みたい。

試合前のことだった。ぱらついていた雨が不意にぴたりと止んだ。以降、雨が落ちてくることはなかった。さながら、空に踏みとどまるかのように。「湘南の太陽になりたい」かつてそう語ったのは斉藤だった。残り3試合、遮る雲を一つひとつ貫いていけばきっと、光は手のひらに届く。

以上

2008.11.08 Reported by 隈元大吾
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