11月15日(土)第88回天皇杯5回戦 柏 vs 京都(13:00KICK OFF/富山)
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天皇杯第5回戦、富山県総合運動公園陸上競技場では京都と柏が激突する。
今季J1での対戦成績は京都、1分(19節2−2)1敗(4節0−1)と負け越しているが、4節で得点した李忠成は離脱していることなど考えると、その当時と現在の戦力は単純に比較できない。
10月からここまでのJ1、天皇杯を含めての戦績を見ると柏が4勝2敗で11得点6失点、対する京都は2勝2敗2分で10得点9失点。京都が遅れをとっているのが分かるが、10月中1勝もできなかった状態を考えれば、これだけの勝利数、得点に一気に持ち直したことに、調子を上げてきていると見てもいいだろう。
似通った部分のある京都と柏。先週のJ1第31節でも相手にゲームを支配されつつ逆転勝ちを納めた両チーム。順位を見ても柏10位、京都11位とほぼ変わらない。拮抗したチーム同士の対決、ひとつのミスも許されない緊張した戦いとなりそうだ。
今回の試合のポイントは、柏・フランサの状態。31節の名古屋戦では負傷から前半で退いた。プレーに精彩を欠いてはいたが、その存在感は圧倒的だ。
京都・加藤久監督は「アタッキングゾーンでチャンスを作ることができる選手。特にこちらが攻めている時にフランサをどうケアするかが重要」と、柏のカウンター速攻時に脅威を増すフランサのプレーについて警戒感を強める。しかし、「フランサ(の対応)で極端に戦い方を変えることはない」とあくまで自分たちのサッカーを貫く決意も見せた。
この試合のもう一つのポイントはサイドの攻防だろう。31節、京都は横浜FM戦でサイドへのプレスにてこずりデイフェンスラインを下げてしまい攻め込まれた。柏のサイドには菅沼実、太田圭輔と攻撃の核となる選手がいる。特に、19節の京都戦でも得点を挙げた菅沼は、その後もコンスタントに得点を挙げ調子を上げている。スピードもあり、サイド、中央と自在に攻め込めるだけに京都はマークの徹底が必要になるだろう。
柏、やや優勢との見方に傾きかけるが、京都もモチベーションは高い。それは富山での開催が、横浜FM戦で2得点し勝点3をチームにもたらした柳沢敦、同じくFW西野泰正の地元開催となるためだ。守備の中心・増嶋竜也も「僕自身も富山でやるのは初めてなので楽しみだし、ヤナギ(柳沢)さん、トノ(西野)さんが決めたら最高に盛り上がると思う」と期待を込める。柳沢自身も「いつも暖かく迎えてくれるところ」と地元への思いは強い。
調子を上げてきた柳沢、「チームへの貢献度はまだまだ」と常に向上心を口にするが、増嶋は横浜FMの勝利について「しっかりと粘り強く守っていれば、得点を挙げることができるんだということが分かってきた」と柳沢が入れた得点の大きさを実感する。
柳沢の得点がチームに勇気を与えた。京都の勢いは彼が作り出したと言っても過言ではないだろう。チームの堅守への意識をさらに高める柳沢の得点、プレーに期待は高まる。
「五分の試合ができる」とは加藤久監督。強気ではなく自然と口にできるのには理由があるのだ。
富山開催となる天皇杯第5回戦、京都と柏の一戦。白熱した好ゲームが期待できそうだ。
以上
2008.11.14 Reported by 武田賢宗
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