11月15日(土) 第88回天皇杯5回戦
鳥栖 5 - 2 神戸 (13:00/ホムスタ/2,856人)
得点者:1' 藤田祥史(鳥栖)、9' 高橋義希(鳥栖)、36' 廣瀬浩二(鳥栖)、46' 河本裕之(神戸)、52' 廣瀬浩二(鳥栖)、57' 藤田祥史(鳥栖)、80' 朴康造(神戸)
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4回戦では史上初の公式戦8ゴールという大量得点を奪った神戸だが、一転、5回戦ではJ2の鳥栖に5点を奪われての敗戦。過去を振り返っても、天皇杯史上J1チームが、格下のJ2チームに3点以上の差をつけられての敗戦は02年以来(大分vs札幌5−0)。リーグ戦では5連勝と勢いを魅せていたが、今日の神戸は全く覇気がなく、ホームスタジアムで屈辱的な敗戦を喫した。
立ち上がりから流れは鳥栖にあった。格上の神戸を前にしても鳥栖は決して臆することなく士気の高さをうかがわせる、いいスタートを切る。それに対し、神戸はミスも多い集中力の感じられない展開。高い位置からの速いプレスを仕掛けてきた鳥栖に対し、神戸は前線〜中盤にかけてのプレスも甘く、結果として鳥栖に付け入る隙を与え、効果的にサイドを崩されてしまう。
立ち上がりすぐの1分、9分と立て続けに失った2ゴールも、まさに左サイドを攻略されてのもの。鳥栖の攻撃の起点となる選手に対してのプレッシャーも、1対1の対応ということでも、J1クラブ3位の失点の少なさを誇るチームとは思えない脆さを露呈。鳥栖に簡単に突破を許し、ボールを放り込ませてFW藤田祥史、FW高橋義希に決められてしまう。しかも、先行される展開となっても神戸のペースは上がっていかない。ボールを奪っても攻撃のバリエーションに乏しく、テンポも悪く、鋭さもない。結果、先制したことでより固く敷かれた鳥栖の守備をこじ開けることが出来ない。
対する鳥栖は、2ゴールを奪った後、引いた形となったことでやや押し込まれる時間帯が続いたものの、神戸の攻撃における精度の悪さにも助けられ失点することなく試合を進めていく。しかも相手が前がかりの戦いを敷いたことで生まれるスペースを巧く突き、36分にはまたしてもカウンター。左サイドのMF野崎陽介がマークに付いていた相手DFを巧くドリブルで振り切りニアにボールを放り込むと、詰めたのはFW廣瀬浩二。神戸のGK徳重健太がニアのコースを切っていたこともあり、ファーサイドへ流し込むように放ったシュートがゴールマウスを捉える。これにより0−3とした鳥栖は、うれしい『まさか』の展開で前半を折り返す。
不甲斐ない戦いぶりにホームサポーターから浴びせられたブーイングが選手たちの耳に届いたのだろう。神戸は後半、MF松岡亮輔に代えてMF朴康造を投入。攻撃的な姿勢を示す。しかも、立ち上がりすぐの46分にはMF田中英雄のシュートのこぼれ球をDF河本裕之が押し込んで1−3。反撃の狼煙をあげる。だが後が続かない。選手を交代し、配置を代えても効果的な攻撃を仕掛けられず。前がかりになった分、逆に相手のカウンターにさらされる回数も増えてしまう。
そんな中、52分には鳥栖のFW廣瀬がまたしても追加点。さらに57分にもFW藤田がゴールを奪い、なんと一気に1−5とJ1神戸を引き離す。神戸にとっては鳥栖とは真逆の、悪夢の『まさか』の展開。以降も、カウンターから決定的なシーンを何度も作り出す鳥栖に対し、神戸は依然精彩を欠いたまま。80分にMF朴康造が1点を返すのが精一杯という有様。結局2−5という屈辱的なスコアで元日・国立の目標は砕け散った。
一方、鳥栖は2試合連続してJ1チームを制し、クラブ史上初のベスト8に進出。全員が90分にわたってしっかりとした意思統一を図り、個というよりは組織で果敢に神戸に立ち向かったこと、神戸以上に気持ちの感じられるパフォーマンスをピッチで示し続けたことを思えば、まさに勝つべくして勝った試合。次なる準々決勝の横浜FM戦でも再び一丸となった戦いで旋風を巻き起こしてほしい。
以上
2008.11.15 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
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