11月15日(土) 第88回天皇杯5回戦
柏 1 - 0 京都 (13:00/富山/5,023人)
得点者:63' ポポ(柏)
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富山で行われた天皇杯第5回戦は、柏がポポのFKで、京都に1−0で競り勝った。
柏は、藏川洋平が、「今回初めて試した」(石崎信弘監督)という左サイドバックに入り、ボランチに大谷秀和、杉山浩太。中盤右に栗澤僚一、左に菅沼実を配置。トップ、トップ下にポポ、アレックスという布陣で臨む。
対する京都は、シジクレイがセンターバックに入り、水本裕貴(右)、手島和希(左)と3バックで臨む。増嶋竜也が右に、渡邉大剛が左。ボランチには佐藤勇人と角田誠が守り、3トップに柳沢敦、西野泰正、林丈統という配置。
序盤、流れをつかんだのは京都。3−4−3の京都のフォーメーションに「手間取った」(石崎監督)柏が後手に回る展開。しかし、柏が落ち着くと17分には菅沼が左サイド(京都側右)からポストに当たるシュートを放ち、柏得意のカウンターで攻撃の狼煙を上げた。
京都も18分に自陣から速攻で西野、林、柳沢とつないで柏ゴールに迫るなどFW陣の意気込みを感じさせる攻撃を見せる。だが21分に柏に、スペースのあった左サイド(京都側右)からポポに仕掛けられニアの菅沼にシュートを放たれるなど、速攻に手を焼く。
後半、京都が動く。西野に代えて田原豊を投入。しかし、柏に優位に試合を進められる。そして後半18分、柏がスコアを動かした。
ゴール正面やや左、ペナルティエリアをすぐ出たポジションからポポが右足一閃! ボールはポストに当たり京都ゴールに飛び込んだ。柏先制。
直後の後半22分、京都は渡邉が中に切り込み、シュートを放つと林がさわり柏ゴールネットを揺らすがオフサイド。
その後24分には柏はポポ、25分には京都が柳沢から角田とそれぞれチャンスを作るが決め切れず。
後半25分、京都はフェルナンジーニョ(OUT田原)、31分には安藤淳(OUTシジクレイ)を投入。シジクレイが抜けたことで、京都は4バック(右から増嶋、水本、手島、渡邉)にして角田をその前に。安藤、フェルナンジーニョとキープ力に長けた二人が入り京都もパスをつなげるようになる。
柏も終盤に李忠成(OUT杉山浩太・後半41分)、大津祐樹(0UTポポ・後半44分)を入れて試合を引き締め逃げきりを図る。そしてタイムアップ。1−0で柏が勝利した。
柏の攻撃では、サイド攻略の意図がはっきりと見て取れた。後半特に左の菅沼が積極的に上がり、京都の増嶋(右)を引きつけ、藏川の前にスペースを作り、起点とさせて攻撃を安定させていた。
対して京都。試合後加藤久監督もコメントを出した田原豊の投入はポイントになるだろう。
田原は先週水曜日の公開練習では別メニューだった。コンディションの上がらない選手の起用、パフォーマンスがどうなるかの想定は監督、スタッフの責任が大きいだろう。
「大きな誤算」と加藤監督は話したが、その対象は田原のパフォーマンスではなく、加藤監督自身の見誤りと捉えたい。だが同時に、その起用は指揮官の田原への期待の大きさもはっきりと感じさせるものでもある。
攻撃でもう一つは渡邉大剛。特に後半、ほとんどパスをもらっていなかった。左からの攻撃がほとんどなかったのは渡邉の責任というより、中盤の視野の狭さを感じさせた。林の動きが良かったので前線へ早く送る攻撃は評価したいが中央、サイドの使い分けができた方がより良いのは明白だろう。
最後はミス。前半の柏の速攻はほとんどが京都のミスから。ただここで強く感じさせたのはこれまでは簡単なミスから失点につなげられたが、それが無くなったことである。
一番恐いのが「ミスを恐れて慎重になり過ぎる」こと、「アグレッシブさが消えてなくなる」ことである。「選手11人全員が揃ってアグレッシブに前向きに戦う」こと、京都の選手たちに一番要求したいのはこれである。
31節の横浜FM、今回の柏と失点は共にセットプレー。流れの中からは失点はない、カバーがしっかりできているということだろう。ミスをしても「次挽回すればいい」と前向きに捉えても良いほど状況は改善されているはずだ。次の戦いに期待したい。
以上
2008.11.16 Reported by 武田賢宗
J’s GOALニュース
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