11月15日(土) 第88回天皇杯5回戦
浦和 2 - 2(PK 5 - 6)横浜FM (13:00/丸亀/10,303人)
得点者:5' 狩野健太(横浜FM)、20' 田中隼磨(横浜FM)、43' エスクデロセルヒオ(浦和)、46' 堀之内聖(浦和)
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「サッカーは2対0からが一番難しい」
横浜F・マリノスの河合竜二が試合後、そうつぶやいた。その言葉通り、前半20分までに横浜FMが2点をリードするも、浦和レッズが後半に追いつき、試合は延長戦へ。それでも決着がつかず、PK戦に勝った横浜FMがベスト8進出を決めた。
浦和のシステムは4-3-3。DF中央は坪井慶介と堀之内聖が務め、ボランチは鈴木啓太と山田暢久が組む。FWはエジミウソンが1トップ気味で、右にエスクデロ セルヒオ、左に永井雄一郎が入った。
横浜FMは通常の3-4-3で、FWの真ん中に今季初先発の金根煥を置き、ケガで欠場した中澤佑二の代役は松田直樹だった。
前半のシュート数は14対4で横浜FMが圧倒。後半は7対3で浦和が上回る。その数字が示すように前半は横浜FM、後半は浦和が主導権を握った。
前半の横浜FMは、前線からのプレスが秀逸。浦和DF陣にボールを奪取されても、素早いチェイシングをかけ、浦和にスムーズなパス回しをさせない。徐々に浦和の両ボランチはDFラインに吸収され、前線との距離が開き、セカンドボールを横浜FMに拾われた。さらに浦和は相手サイドプレーヤーへの寄せが緩く、2点を献上してしまう。
横浜FMの開始5分の先制点は、右サイドの田中隼磨のクロスから。それを浦和DFがクリアし切れず、こぼれ球を狩野健太が拾い、左足で決めた。前半20分には再び田中隼がフリーとなり、右足ミドルシュートがネットに突き刺さる。
それでも浦和の前線には個の力がある。前半43分に右サイドでポンテが河合を振り切りセンタリング。エジミウソンが合わせ、バーに当たったこぼれ球をエスクデロが頭で押し込み1点差に。同点弾は後半1分。ポンテのシュート性の右クロスがゴールの前の混戦を抜け、堀之内がプッシュした。
後半に突入すると、浦和はシステムを4−4−2へ変更する。これが功を奏した。永井とエスクデロがボランチとエジミウソン、ポンテの2トップの間に入り、ルーズボールを拾えるようになる。また、中盤に入った2人が、前半はフリーでパスを散らしていた相手ボランチをケアすることで、横浜FMの攻撃を停滞させた。
横浜FMも劣勢から脱するため、「試合の流れがわかる選手」(木村浩吉監督)の大島秀夫、坂田大輔らを投入。徐々に速攻から好機を作れるようになり、苦しみながらも延長に持ち込む。
延長戦では、前半に浦和が途中出場の西澤代志也の強烈なミドル、後半に横浜FMが大島の左クロスからのボレーで、それぞれ「あわやゴール」という場面を作ったが得点ならず。そしてPK戦で浦和の6人目、鈴木の右隅を狙ったシュートがGK榎本哲也のダイブに止められ、熱戦に幕が下ろされた。
浦和の天皇杯はこれで終焉。リーグ戦を残すのみとなった。鈴木は残り3試合に向けて、「トーナメント戦のような気持ちで戦うだけ」と語り、強い眼差しで前を見据えた。
横浜FMは2年ぶりのベスト8進出へ。次の相手は格下のサガン鳥栖になる。だがこの日、殊勲の働きをした田中隼は、「優勝してから喜びたい」と気を緩めることはなかった。
以上
2008.11.16 Reported by 小林智明(インサイド)
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