11月16日(日) 第88回天皇杯4回戦
G大阪 2 - 1 甲府 (13:00/万博/3,694人)
得点者:1' マラニョン(甲府)、80' 山口 智(G大阪)、104' 佐々木 勇人(G大阪)
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J1、J2ということに関係なく『先制ゴール』が試合を難しくすることは、これまでの戦いの中でも痛感していた部分だった。しかも、先に失えば、その『1点』を守り切るために相手がより守備への意識を強く持つ可能性も高くなる、だからこそ「集中して試合に入らなければいけない」と話していたのはDF加地亮。だが、そうしてG大阪が思い描いたゲームプランは、わずか1分という早い時間帯に崩れ去る。自らの直接FKのクリアを右サイドで拾った甲府FW大西容平がセンタリング。それがファーサイドのFWマラニョンに渡り、ヘディングで押し込まれてしまう。0-1。この1点が重くのしかかる中で試合は幕を開けた。
前後半ともに、支配率では甲府を上回ったG大阪だったが、攻撃に鋭さが見られない。前半は特に、ボールこそ動くものの、人の動きが少なく『ただ、ボールを持って動かしているだけ』というシーンに終始する。代表組を3人欠いていた中で、立ち上がりこそ、コンビネーションの構築に時間がかかったのは否めないが、時間が進む中でも攻撃の引き出しが乏しく、甲府の守備に脅威を与える攻撃力を示すことが出来ない。これについては甲府の前線からの徹底した守備、ボランチのMF林健太郎の献身的な動きを誉めるべきかも知れないが、それでもJ2クラブを相手に、ということを考えるなら、G大阪の攻撃力の物足りなさが目立った前半だった。
その状況を打ち破ろうと、西野朗監督は、後半スタートからFW播戸竜二に代えてFW山崎雅人を、MF寺田紳一に代えてMF佐々木勇人を投入。フレッシュな選手を入れることで前線の活性化を目指す。実際、その狙い通り、MF佐々木は縦に、中に自在にドリブルで走り、切れ込みながら、攻撃のパワーアップに成功。徐々に“ゴール”を明確に捉えた攻撃の組み立てが見られるようになる。だが、1点を先行した甲府も負けてはいない。相変わらず意思統一が伺える展開の中で攻守を形成。攻撃に関しては、今ひとつ精度、鋭さを欠いたが、それでも守備では先制ゴールを守るべく集中力の感じられるパフォーマンスでG大阪をシャットアウトする。
だが、ACL出場権のかかる今大会で、今季のACL覇者のG大阪が負ける訳にはいかない。そんなプライド示すべく80分。MF佐々木の右コーナーキックにあわせたのは頼れるゲームキャプテン、DF山口智。これで息を吹き返すと、残り時間は攻撃が加速。MF佐々木やFW山崎が果敢にゴールに迫るも、ゴールは奪えず。勝負は延長戦に持ち越される。
両者、全員で円陣を組んでスタートした延長戦もG大阪ペースで試合が運ぶ中、104分、左サイドのDF下平匠のクロスを甲府DFがクリアしたボールが右ゴール前、フリーのMF佐々木のもとへ。右足で放ったシュートは、ジャストミートでゴールを捉え、G大阪が追加点を奪う。
「ミートをして逆サイドを狙えば決まると思っていた。コースもみえていたので落ち着いて蹴れました(MF佐々木)」。結局これが決勝点となり、120分にわたる長い激闘は2-1で終了。ACL決勝直後ということもあり、コンディションも含めて、難しい状況ではあったが執念で勝利を奪ったG大阪が、ジュビロ磐田との5回戦に駒を進めた。
以上
2008.11.16 Reported by 高村美砂
J’s GOALニュース
一覧へ【第88回天皇杯4回戦 G大阪 vs 甲府】レポート:先制される苦しい展開の中、120分の激闘は執念でG大阪が勝利。(08.11.16)













