今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1・J2入れ替え戦 仙台 vs 磐田】仙台サイドプレビュー:5年越しの悲願の第一歩はホームから。アウェイゴールを許さず、その上で自分たちのサッカーを。(08.12.10)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
12月10日(水)J1・J2入れ替え戦 仙台 vs 磐田(19:00KICK OFF/ユアスタ
-ゲームサマリーはこちら-
-仙台へ行こう! スタジアムガイドはこちら-
----------
☆磐田サイドプレビューはこちら

 前年に奇跡の昇格を成し遂げて迎えた、仙台のJ1初年度である2002年5月12日。仙台はナビスコカップの予選リーグ最終節として、ホームである仙台スタジアム(現・ユアテックスタジアム仙台)に磐田を迎えていた。

 その試合前である。立錐の余地もない仙台サポーター側のスタンドから、突如コールが起こる。
「中山、ニッポン!」。確かに日本が誇るストライカーではあるものの、これから対戦する相手のエースである中山雅史を、直前に迫ってきた母国開催のワールドカップにおいて、ぜひ代表へ…そのコールはやがて、文字通りスタジアム全体を包むものとなった。その後中山は最終選考で代表入り。直後の会見で彼自身「あの時の仙台スタジアムの声援が…」と語ったのは有名な話だ。

 その後2002年と翌03年のJ1での2年間、リーグ戦のホーム対磐田戦は宮城スタジアムでの開催となったため、前述のナビスコカップを最後に、磐田は仙台スタジアムで試合をしたことがない。なので当時を知る磐田の選手、並びにサポーターとしては、仙台スタジアムに対してある種の良い印象を持っている者もいるかもしれない。

 だがその印象でやってきたとしたら、きっとユアテックスタジアムの「本来の姿」に驚くことだろう。仙台サポーターも今回ばかりは、どんなに相手にゴンや名波がいようが、讃えている余裕など無い。勝つことが全て、目の前の相手を乗り越えることが全ての入れ替え戦、5年越しの悲願を前に、仙台は磐田に対し、この場所で6年ぶりに牙をむく。


 まず初戦をホームで迎える仙台。手倉森誠監督はゲームの入り方を重要視している。何しろこの試合は「90分の始まり」ではなく「180分の始まり」なのだ。「おそらくジュビロは、前半は0−0でいいが、アウェイゴールは絶対に欲しいだろうし、後半にスイッチを入れてくる戦い方になるのでは。その意味で、リーグ戦の残留争いの延長線上に近い戦い方だと思う。ともかく第1戦の前半、相手が慎重に来るのか、アグレッシブに来るのか、この2つを想定しておかなくては」というプランを手倉森監督は明かす。

 だが慎重に成らざるを得ないのは、ホームである仙台も同じ事。磐田の欲しがる気持ちと同じかそれ以上に、仙台は2試合が終わって同点だった際に勝敗を分けるアウェイゴールを絶対に渡したくない。

 その思いは、監督だけでなく選手にも共通の認識としてあるようだ。仙台はコンディション回復に専念したベテラン選手たちを除いた8日の練習の中で、磐田の3−5−2布陣を想定した戦術練習を行ったのだが、今季行ってきた同練習に比べ、監督がプレーを止めて確認する回数が多いのが目につき、またその際選手たち同士でも、身振り手振りを交えてピッチのあちこちで動きの確認が行われていた。「今日の段階で、ミスが命取りだとみんな分かっている。ジュビロは名前のある選手が多いし、気を抜けば一発でやられる。たとえ自分たちがボールを長く持っていても、またシュートを打ち続けられていても、そのまま絶対に勝てると思ってはいけない」(手倉森監督)。最終節の草津戦でも、無失点には抑えたものの、DFライン裏への抜けだしなどで相手FWをフリーにしてしまう機会が何度もあった。磐田にも裏へ抜け出す嗅覚に関しては一級品であるジウシーニョがいるだけに、まず第1戦を無失点で終えるには相当な集中が必要である。

 ただそれでも、第1戦がホームである優位点は、細かいところまで上げればきりがないほど存在する。静岡からやってくる磐田にとって、厳しい冬の寒さ(特に今年は、ここ数年に比べ寒い印象がある)の中、ナイトマッチをこなさなくてはいけないのは相当な苦労があるだろうし、移動も仙台の1回に対し、磐田は短い間に2度こなさなくてはいけない。何より、今回は全く遠慮の必要が無い(というか、遠慮している場合ではない)仙台サポーターの後押しがある。

 いくら入れ替え戦に回ってきたとはいえ、磐田はこれまでのJ2リーグ戦とはレベルの異なる相手。それ以前に入れ替え戦という独特の環境は、仙台に未知なる時間を経験させるはず。そこでいかに、これまで通り、目指してきた「人もボールも動くサッカー」を展開できるか。そもそもこの戦いは、J1に上がるための戦いなのだ。ここで通用しないようでは仮に昇格を果たしてもその先は見えない。

 さあ、これまでの全てをぶつけて、街をあげて磐田を迎え撃て。そして、冒頭のエピソードとは比べられないほどの歴史を、この場所にいる全ての者の協力で、ユアスタに刻みつける夜にしよう。

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着