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【J1・J2入れ替え戦 仙台 vs 磐田】磐田サイドプレビュー:未体験のプレッシャーの中で、追いこまれた磐田は「未来につながる戦い」ができるか。(08.12.10)

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12月10日(水)J1・J2入れ替え戦 仙台 vs 磐田(19:00KICK OFF/ユアスタ
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 つい4、5年前まで黄金時代を築いていた名門チームが、初めて迎える入れ替え戦。そのプレッシャーの大きさは、かつてないほど熾烈な残留争いを繰り広げてきたリーグ終盤戦をもはるかに上回るだろう。過去4年間の結果がJ2チームの3勝1敗ということからもわかるように、J1昇格に近づいた勢いのまま伸び伸びとプレーできるJ2勢に対して、どうしても受け身の意識が強くなってしまうJ1勢は非常に苦戦している。
 入れ替え戦で勝ち残るためには、そのことを十分に理解したうえで、選手がどれだけ自分たちの力を出せるかどうかにかかっている。

 もちろん、磐田のスタッフも選手たちも、非常に厳しい戦いが待っていることは十分にわかっている。「自分たちにはあと2試合チャンスが与えられた」と磐田魂の象徴である中山雅史が語ったように、来年もJ1で戦うための最後のチャンスに向けて、チャレンジャーとして全てをかけて挑むという気持ちは十分にできている。
 ただ、いくら「硬くなるな」、「伸び伸びやろう」と言っても、それは難しい。硬くなることを前提としたうえで、ゲームプランを組むことが必要になるだろう。アウェーゲームとなる第1戦は、まず負けないことが重要になる。過去4年間の結果を振り返っても、2006年以外は第1戦で敗れたチームが翌年J2で戦うことになっており(2006年は第1戦が引き分け)、第2戦でのプレッシャーを軽減するためにも初戦の結果は大きな意味を持ってくる。
 その意味では、ここ数試合の磐田の戦い方は、アウェイには適している。まず守備組織をきっちりと整えるという部分は、この試合でも継続されるはずだ。大宮戦で左膝の上に裂傷を負ったDF加賀健一は、入れ替え戦2試合には出場できそうにないが、2試合出場停止だった茶野隆行が戻ってくるのは心強い。茶野は、千葉に在籍していた98年にJ1参入決定戦に出た経験があり、その後も残留争いを経験しているため修羅場での経験値は他の選手よりも多い。また駒野友一も、昨年は広島で入れ替え戦に敗れるという経験をしており、「同じ悔しさは味わいたくない」と今年のリベンジにかける。ベテラン鈴木秀人も含めて、守備陣は十分に計算できる力を発揮してくれるはずだ。

 そのうえで、最近の試合で課題になっている“自分たちでゲームを作る”という部分が、どれだけできるかに注目したい。0-1で敗れた最終節・大宮戦でも「ビルドアップのところで落ち着いてパス回しをすることができなかった」とオフト監督は振り返った。ボールを奪った後、縦に急ぐだけでなく、冷静にパスをつないで全体を押し上げる時間も作らなければ、2トップへのサポートが薄くなり、中盤をコンパクトに保つこともできなくなってしまう。そうなれば、ホームで勢いに乗って攻めてくる仙台に中盤のスペースを使われ、押しこまれる時間が長くなり苦しい展開になってしまうだろう。
 逆に、自分たちでゲームをコントロールできれば、貴重なアウェイゴールを奪うことも十分に可能なはずだ。磐田が仙台に対して優位な点は、やはり個の力だ。とくに前田遼一とジウシーニョの2トップは、J2ではなかなか経験できない能力を持っているはずだ。大宮戦で切れのあるプレーを見せたトップ下の松浦拓弥も含めて、前線のトライアングルをどう生かすかという部分も大きなポイントとなる。
 当然、仙台が前がかりになってきたときのカウンターも有効になるはずだ。したがって、前述のしっかりポゼッションするという部分と、行けるときは縦に速く攻めるという部分のメリハリも重要になる。
 そして、あとはセットプレー。これも磐田が優位に立てる可能性がある部分なので、攻守ともに絶対に決める、絶対に守るという気持ちの強さを見せてほしいところだ。

 極限まで追いこまれた中でプレッシャーに潰されてしまうのか、開き直って突き抜けるようなパワーを発揮できるのか。もちろん、磐田には重圧を突き破るだけの力はある。引退セレモニーの後で「未来につながるゲームをやりたい」と語った名波浩の言葉が、ユアテックスタジアムのピッチ上で現実になることを信じたい。

以上
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