●FIFAワールドカップ南アフリカ アジア最終予選
2009年2月11日(水・祝)19:20キックオフ(予定)/神奈川・横浜国際総合競技場
日本 vs オーストラリア
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リーグ戦終了直後の代表候補合宿は、コミュニケーションを深める機会を提供すると同時に、エネルギーの使い方について理解を深め、体質を改善するためのきっかけ作りの場となった。
エネルギーの使い分けの実現のため、まず行われたのは、1分ごとにスピードが上がるという15分間走である。これにより単位時間における二酸化炭素の排出量と、単位時間あたりの酸素の消費量などを計測。これらの数値から、各選手がどのエネルギーを主に使って運動しているのかが判明する(詳しくは「呼吸商」で検索してみてください)。
GKコーチの加藤好男氏によると、サッカーでは長年ミドルパワー系の練習が主流だったという。しかしサッカーで必要なのは、ゴール前での全力での運動であり、ハイパワーと呼ばれる運動である。ここぞという時にハイパワー系の運動をするためには、エネルギーとして燃焼しやすいグリコーゲン(糖類)が必要になる。ところが、試合中の普通の運動時に簡単にグリコーゲンを使い続けていると、いざという時にエネルギー不足を起こしてしまうのである。その影響は深刻で、スピード系の動きができないという問題はもちろん「後半になったらボーッとしてきたり、疲れたり」(岡田監督)といった思考能力の低下を含めた問題にまで多岐にわたる。そこで、いざというときに使うグリコーゲンを残すために、ローパワー系、ジョッグ程度の動きの際に脂肪分を使うような体へと体質を改善しよう、という講義が行われたのである。
非常に難しそうな話だが、いわゆる有酸素運動を毎日30分ほど。最大心拍数の相違で数値は違ってくるが、最大心拍数が180を越えるという佐藤寿人の場合130前後ほどの心拍数の軽いジョギングになるという。これを2ヶ月ほど続けると体質が変わるとのこと。ランニングによるダイエットをしたことがある人ならば、聞いたことのある数値ではないかと思う。
この合宿を通じてこれらの講義を受けた選手たちは一様に考え方を変えており、たとえば香川真司は「難しかったです。ただ、もっとそういう事について勉強したいと思いました。ためになりました」と話しつつ「必要ないと思っていた」というジョギングに対して違った見方をするようになったという。
またホテルでは体のバランスに関する計測も行われており、サッカーに対して一つ高い意識を持つことを主眼とした合宿になったようである。
今回の合宿は、こうした自らの体を知り、体質を改善させる手助けとなるという目的と共に、チームとしての結束を高めるという意図もあったようである。実際に岡崎慎司は「同じチームなんだという意識で集まりました。お互いに高め合っているし、チームに参加しているという意識が芽生えただけでも良かった」と話しており、ファミリーとしての共同体意識は高まったようである。
年内の代表チームの活動はこれで終了。年明けの10日の合宿までは活動を停止することとなり、岡田監督からは最低2週間は体を休ませるよう通達が出たようである。もちろんチームごとに事情が異なっているが、W杯南ア大会に向けてクライマックスを迎える来年を乗り切るためにも、この合宿で得た知識を基にいい休息といい準備を心がけてほしいところである。
以上
2008.12.09 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
一覧へ【日本代表候補:ショートキャンプ】レポート:年内最後の合宿は、状況に応じたエネルギーの使い分けを実現する体質への改善と、コミュニケーションを深める事を意図して行われ無事に終了。(08.12.09)













