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浦項(ポハン)スティーラーズは、歴史と伝統を誇る名門クラブだ。チーム設立は1973年。“漢江(ハンガン)の奇跡”とされた韓国経済の高度急成長を支えた浦項製鉄所サッカー部として産声をあげ、83年にプロ化。ドルフィンズ、アトムズとニックネームを変え、97年から現在のスティーラーズとなった。90年に韓国初のサッカー専用スタジアムとして竣行した2万人収容のホームスタジアムは、“スティールヤード”の名で親しまれている。
崔淳鎬(チェ・スンホ)、黄善洪(ファン・ソンホン:かつてC大阪、柏に所属)、洪明甫(ホン・ミョンボ:かつてベルマーレ平塚、柏に所属)など、韓国サッカー界の歴代スターたちがプレーしてきたクラブでもある。86年、88年、92年にはリーグ制覇を成し遂げ、97年と98年にはアジア・クラブ選手権連覇も達成した。
ただ、2000年代になるとタイトルから遠ざかった。水原三星などの台頭もあって、かつてのようにスター選手を集めるのもむずかしくなり、実力的にも中堅クラスになり下がった。
そんな浦項を見事に復活させたのが、2005年から指揮を振るうブラジル人指揮官セルジオ・ファリアス監督だ。ブラジル・ユース代表での豊富なコーチ経験を経て、38歳のときに韓国にやってきた青年監督は、一本調子ながら速さと豊富な運動量を誇る韓国人選手の特長を生かしながら、チームにブラジル・テイストの攻撃サッカーを注入。代表クラスのスター選手が不在で地味な存在だったチームを、積極的で速いパス回しを得意とする組織的なチームに作り変えて、一昨年のポスト・シーズンに大番狂わせを連発。リーグ戦5位ながらプレーオフを次々と勝ち上がり、ついにはチャンピオンシップも制する劇的な優勝を成し遂げた。
昨季はACLでグループリーグ敗退を喫し、リーグ戦でも5位でプレーオフ1回戦敗退に終わったが、FAカップではピッチに送り出した選手が次々とゴールを決める名采配を披露し、タイトル獲得で2年連続のACL出場を確定。3-4-1-2をベースにした多彩な戦術運営と、絶妙な選手交代で試合の流れを変えるその采配は“ファリアス・マジック”と絶賛され、一部では韓国代表監督に推す声も出たほどだ。ブラジル出身の青年監督、スター不在の地方クラブを強豪に変えたマネージメント能力、そして代表監督待望論など、まさに“韓国のシャムスカ”のような存在だと言えるかもしれない。
そんな浦項で売り出し中なのが、黄知秀(ファン・ジス)と崔孝眞(チェ・ヒョンジン)だ。豊富な運動量を駆使して中盤の底で汗かき役を務める黄知秀(ファン・ジス)は“浦項のカットゥーゾ”と呼ばれており、積極的なサイド攻撃に定評がある右MFの崔孝眞(チェ・ヒョンジン)は小さいながらもエネルギッシュな突破力から“タンク”の愛称で親しまれる。ともに浦項での活躍が評価されて、昨年は韓国代表入りも経験。代表では定位置確保までには至っていないが、対戦相手にとっては十分な警戒が必要だろう。
さらに要注意なのが、デニルソンとステボの2トップだ。柔軟なテクニックを誇り、フィジカル・コンタクトも辞さない積極性でゴールを狙うブラジル人FWデニルソンは、“フィールドのエンターテイナー”と呼ばれるほどイマジネーションにあふれ、マケドニア代表でも活躍する身長188センチの大型FWステボは、ターゲットマンとしてはもろちん、その高さとパワーを生かした得点力を誇る。
この剛柔コンビの活躍もあって、浦項は昨季、リーグ5位の43得点を記録。一昨年のリーグ通算27得点を大きく上回る得点力を身につけた。今季はさらに、昨季Kリーグアシスト王に輝いたブラジル人MFブラジリアを蔚山現代から獲得。攻撃力がパワーアップすることは必至だ。当然、ACLでも爆発が期待されている。ファリアス監督も言っている。
「昨季ACLで我々が敗れたアデレード・ユナイテッドがクラブ・ワールドカップに出場している姿をテレビで見ながら悔しさが倍増した。今季こそACLで良い成績を収めたい」そのファリアス監督は、対戦チームのスカウティングにも定評がある。“ファリアス・マジック” は、徹底した情報収集と分析力にあるというが巷の噂だ。それだけにすでに川崎フロンターレの情報収集にも着手していることだろう。敵ながら同郷でもあるジュニーニョ、レナチーニョ、ヴィトール・ジュニオールらブラジル人トリオ対策も進めているかもしれない。Kリーグの名門をその魔法で復活させたブラジル人監督が、次なるターゲットとしてアジア制覇を虎視眈々と狙っていることだけは、間違いないだろう。
Reported by 慎武宏
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