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■上海申花=超攻撃サッカーを志向、新加入選手が柱に
2008年のCSL準優勝チーム。最終戦のドローにより優勝を逃したが、リーグ序盤に出遅れた分を後半で盛り返しただけに、やはり底力のあるチームと言ってよさそう。昨季途中(第15節、現実には第9節の日程変更)から上海を率いるのは、賈秀全(JIA XiuQuan)。現役時代には、Jリーグ誕生初期にガンバ大阪でDFとしてプレーした経歴を持つ。監督としては、クラブチームだけでなく、中国U-19代表や五輪代表を指揮した経験もあり、中国において、知名度の高い指導者のひとりだ。
ACLに出場する中国4クラブの中で、最もACLを重視しているのが上海だろう。ACLに向けて、昨季の外国人選手4人すべてを解雇し、4人の新外国人選手の契約に7億円近い額をつぎ込んだと言われる。チームカラーも、経営方針と同様、攻撃を重視している。4-4-2、4-2-3-1など様々なオプションを持つ賈監督だが、2009年は、4-3-3で点を取りに行くスタイルを貫きたいと公言している。
新加入選手で、最も注目に値するのは、4人の外国人選手のほかに、北京五輪の中国五輪代表だった陳涛(CHEN Tao)。約2年にわたり、前所属の長沙金徳クラブとの個人的トラブルにより、CSLでの出場はないが、ブランクを差し引いても、パサーとしての能力の高さに、中国では、「上海の戦力アップは間違いない」との論調が大半を占める。新外国人選手がチームにフィットするかどうかはポイントになるが、昨季の最終戦から、先発の4〜5人が入れ替わる可能性がある。
守備のかなめは、中国代表キャプテンの杜威(DU Wei)と、ブルガリア代表Yanko VALKANOVになるだろう。中国メディアのVALKANOVに対する下馬評は、「上海のレベルをワンランクアップさせる選手」と高い。中盤の底で攻守のギアチェンジをコントロールするのは、ニューキャッスル(オーストラリア)から移籍の北京五輪オーストラリア五輪代表キャプテンだったMark MILLIGAN(マーク・ミリガン)になりそう。
どんなシステムを採用しても、中盤の陳を経由して前線にボールをつなぐサッカーをしてくると思われる。ワントップかツートップなら、Vyacheslav HLEB(ヴァスチェスラフ・フレブ)(ベラルーシ)が中盤に入り、Hernan BARCOS(エルナン・バルコス)(アルゼンチン)と毛剣卿(MAO JianQing)が前線に、スリートップなら、V・HLEBも前に出る超攻撃的なシステムになるだろう。攻撃の起点は陳だが、V・HLEBとBARCOSの出来が、上海の得点源になり、この3人をどう抑えるかが、失点を最小限に抑える鍵となりそうだ。中国での知名度は、FCバルセロナ(スペイン1部)のAliaksandr HLEB(アレクサンドル・フレブ)(ベラルーシ)を兄に持つV・HLEBがダントツ。上海ホームでは、彼のプレーがサポーターに与える影響が大きく、彼を乗せないことも、上海のモチベーションを削ぐポイントになりそうだ。
中国人、外国人を問わず、代表級をそろえ、個人の能力はACLに出場する中国4クラブの中でトップクラス。国際試合慣れしている選手も多いだけに、簡単な相手ではないだろう。しかし、昨季とはまったく違うチームになるため、ACL第1戦では、攻守にほころびが出る可能性は高い。丹念に攻撃を組み立て相手のミスを誘うことで、大量得点の機会も見えてくる。
Reported by OCEANS Marketing
※選手名のカタカナ表記については公式記録が出次第、今後の記事内にて反映していきます。
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一覧へ【レッツゴーACL】鹿島と対戦する上海申花のチーム紹介!新外国人選手獲得に7億円を投入!(09.05.19)
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