Jリーグを取材をするようになってから約10年。ほぼ欠かさずに続けてきたことがある。それは数々のスタジアムグルメを食べつくすこと。健康診断で医者に腹をさすられながら「どこがみぞおちですか」と聞かれても(汗)、ダイエット敢行中も、そしてリバウンドが気になる今日この頃も、これだけはやめられない。各地のグルメの数々を食べてこそ、その地域の文化を理解できるというもの。地域はJリーグのキーワード。決して食い意地が張っているわけではない。
さて、今シーズン最初のアウェイの地は群馬県・正田醤油スタジアム。メインスタンド前広場にずらりとテントが並ぶ。この日は常設の売店14に加え、ホーム開幕戦イベントとして14店からなる前橋屋台村が出現。まるでお祭りの縁日のような雰囲気に心が躍る。一番長い列が出来ていたのは、懐かしの味・揚げパンでお馴染みの「給食当番」。いかぴっちゃん(大阪のイカ焼きをイタリアンに仕上げたもの?)で有名な「いかぴっちゃん王」も根強い人気を誇る。鳥めしが人気の「登利平」の前にも大勢のサポーターが並んでいる。
他にも、スタジアムでは定番の焼きそばから、ピッツァ、麺類、餃子、パン、饅頭、ケーキ、各種どんぶり等々、あらゆるものが軒をそろえる。取りあえず、珍しそうなものから当たりをつけ、カメラ片手に商品を買い、おばちゃんのご機嫌をとって写真を撮る。この繰り返し。食べてばっかりじゃないかと言うなかれ。食い意地が張っているのではない。写真を撮るだけでは気が引けるから。意外と私は小心者なのだ。
さて、その中で選んだ今日の一品が「上州名物 おそば屋さんの ソースかつ丼」(650円)。群馬県と言えば豚肉の生産量で全国5位。しかも、「おそば屋さんの」というフレーズがいい。販売しているのは「そば処大村・総社」。大正9年の創業で秘伝のたれ(ソース)が決め手だ。
包装紙をといて蓋を開けると、大盛りのライスの上に県産豚のヒレかつが2枚乗ったシンプルなかつ丼が姿を現す。屋台の弁当とは思えない厚みのあるヒレかつが、食いしん坊(いや、あくまでも地域文化を知るのが目的)にはうれしい。口を大きくあけてガブリと噛みつくと、秘伝のたれが口の中に広がっていく。ソースの甘みと、そばつゆの甘味が混じり合って絶妙の味。そして、柔らかでジューシーな、それでいてしつこくないヒレかつの旨みが追いかけてくる。気がつけば、あっという間に完食した。しつこいようだが食い意地が張っているのではない。美味さに体が勝手に反応しただけなのだ。値段といい、その味といい、文句なしの一品だ。
そして番外編は「イワナの塩焼き」(500円)。いかにも職人、俺は魚を釣っているだけだと体で主張しているようなご主人(笹六総本舗)の鋭い視線を感じて、「これ、ください」。正解でした。川魚特有の淡白な白身が炭火に焼かれてふんわりと焼き上がった一品。骨はもちろん、尻尾の先から頭の先まで余すところなく食べられる。塩がこれでもかと掛かっているにもかかわらず、塩辛くなく、あとから喉も乾かない。さすがに塩にこだわっているというだけのことはある。魚好きには是非お勧めしたい。
さて、次回の遠征は栃木戦(@国立競技場)。何を食べようか今から楽しみだ。いやいや、食い意地が張っているのではない。あくまでも地域の文化を知ることが楽しみなのだ。
以上
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2009.03.18 Reported by 中倉一志
J’s GOALニュース
一覧へ【J2日記】福岡:自慢のそばつゆの旨みが決め手 スタジアムグルメ・正田醤油スタジアム編(09.03.18)
「上州名物 おそば屋さんのソースかつ丼(650円)」
「イワナの塩焼き(500円)」炭火に焼かれてふんわりと焼き上がった一品!













