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【AFCチャンピオンズリーグ 名古屋 vs 北京】レポート:互いが負けなかったことに満足はできていないが、名古屋にとっては、自分達らしさを取り戻せたことが収穫。(09.03.18)

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3月17日(火) AFCチャンピオンズリーグ
名古屋 0 - 0 北京 (19:00/瑞穂陸/7,374人)
ホームチケット情報 | 決勝戦は11月7日(土)に国立競技場で開催!
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11日間で4試合目となる名古屋にとって、試合後のストイコビッチ監督の「難しいコンディションである雪の中で山形と試合し、ここまでハードなスケジュールをこなした。その状況下での今日の(0-0の引き分けの)結果には満足している」という言葉が、全てを現していた。

今季、ここまで公式戦3戦全てで前半に相手にペースを握られ、思うように自分たちのサッカーが出来ない“スロースターター”ぶりを、この日の名古屋は立ち上がりから払拭する。アジアを舞台に戦う選手達は、ホーム・瑞穂へ応援に駆けつけサポーターの声援を力にして、果敢に北京を攻め立ててゆく。しかし、攻守の要の名古屋:マギヌンと中村直志がベンチスタートとなり、他のメンバーの中にも、連戦の疲れが重くのし掛かっていた。いつもなら切れ味鋭く糸を引いたように繋がるパスも、フィニッシュの場面へと行く手前で些細なパスミスや反応の遅れで断ち切れてしまい、攻撃が乗り切らない。

対する北京国安は、「FWの9番と11番、MFの10番と8番の攻撃力がかなり強い」と前日の会見で北京:イ・チャンス監督が警戒心を露わにしたように、名古屋のサイド攻撃に対して、中盤からDFラインをコンパクトにし、攻め急ぐことなく対応する。自陣をしっかりと固めながら、高さに加えて、大事なところでは球際での厳しさを見せ、名古屋の攻撃を潰してくる。そして、中盤の北京:ワン・チャンキン(MF7)が小気味良いステップからの仕掛けで、名古屋の右サイドを抉った仕掛けから、ゴール前のライアン・グリフィス(FW23)、ジョエル・グリフィス(FW29)へとボールを集め、名古屋のDF陣を脅かしてくる。

久し振りの先発出場となった、名古屋:杉本恵太は「今日は『やってやるぞ』という気持ちで臨んだ」と、ホーム・瑞穂での初の公式戦に気合いを見せ、ベンチスタートのマギヌンに代わって、小川佳純とのサイド攻撃の核となって、北京陣内深く攻め入ろうとしてゆく。

この日、タイトなマークに苦しむ名古屋:ダヴィが、30分、北京陣内左深くで倒され、好位置でのFKのチャンスを得るが、小川の蹴ったボールは高い平均身長を誇る北京DFの壁に阻まれてしまった。32分には、玉田圭司のパスを受けて抜け出した吉村圭司の強烈な左足からのシュートが北京ゴールを襲うが、ボールは僅かにポストの右に外れ、名古屋は惜しいチャンスを逃してしまう。そして前半は、名古屋が良い流れを掴みながらも攻めきれず、逆に北京が固い守備を見せながら、名古屋の攻撃を凌いだ内容で後半へと折り返す。

後半は、名古屋が吉村に代えマギヌンを投入、北京はDFのチョー・ティンに代え、中盤の攻撃的な選手、チャン・シンシン(MF20)を入れ、互いにこの一歩も譲らない閉塞した雰囲気を打開しようとする。

後半2分、左深くからスローインのボールを受けたマギヌンが持ち込んでゆくと、中央に出来たスペースへとパスを入れる。小川が走り込んでのヘディングシュートを放つが、これは惜しくも体勢が崩れてしまい、ボールはクロスバーの上へ。山形戦こそ不発に終わったものの、公式戦2戦で3発と早くも結果を出しているダヴィだったが、この日は殆ど思うような仕事をさせて貰えず、玉田とのコンビネーション以前に、慎重にラインを操作する北京DF陣の裏すら取ることが出来ない状況だ。

前半から、良いスタートを切って、自分たちのペースでサッカーを進めていた名古屋に対し、「前半は得点を失いたくなかったので、全体的に慎重にプレーしていた」(イ・チャンス監督)北京が、徐々にその牙を剥き始め、攻撃的な選手を投入し、名古屋を攻め立て始める。

後半23分、中央をドリブルを仕掛けてきた北京:ファン・ボーウェン(16)に、中央に出来たスペースを突かれ、ミドルシュートを許す。しかし、ここはGK楢崎正剛が落ち着いて正面でこれをキャッチ。さらに25分、自陣中程右での北京のFKがゴール正面でこぼれたところを北京:ウィリアム(MF3)にフリーでのシュートを許してしまうが、ここはDFの増川隆洋が体を入れてボールをブロック、ゴールを死守する。

この後も北京の矢継ぎ早の攻撃が続き、名古屋は苦しい状況が続くが、終盤、玉田・小川に代えて、巻佑樹・中村を投入、ストイコビッチ監督はこの嫌な流れを押し戻そうと巻き返しを図る。しかし、選手達に重くのし掛かっている連戦の疲れがパスの精度を鈍らせ、得意のカウンターも些細なミスで相手に奪われてしまい、自分たちのペースに持ち込むことが出来ないまま、時計が進んでゆく。

そして、後半40分、DFのパスミスを奪われ、北京がカウンター攻撃を仕掛けてくると、最後ゴール正面やや左から走り込んだ北京:グオ・フイ(28)に1対1からのシュートを許してしまう。このシュートは左のポストを叩く幸運に救われ、名古屋は決定的な場面での失点を逃れる。

ロスタイムには、北京ゴール正面で得たFKをダヴィがゴール右上に狙い澄ましたボールが北京ゴールを襲うが、ボールは僅かに高く、枠を捕らえることは出来なかった。

結局、試合は雌雄を決することが出来ず、0-0のスコアレスで終了を迎え、両チーム共に勝点1を分け合う結果となった。

試合後、北京:イ・チャンス監督が「アウェイで勝点を1点取れたことには満足している。後半からは選手達の勝ちたい気持ちが出た。終了間際にはゴールのチャンスがあったが、決めることが出来ず残念」とこの日の結果を満足げに語ったのに対し、名古屋:ストイコビッチ監督は「グランパスとして今日は勝つために戦った。攻撃をするぞという、強い気持ちで後半からマギヌンや中村、巻を投入、0-0という結果に満足せず、最後まで勝利を狙い戦った」と、ホームでの試合で勝点1に終わってしまった事への悔しさを語った。

名古屋にとっては満足できる内容の試合結果では無かったが、引き分けという結果以上に、ようやく前半から自分達らしいサッカーが出来るようになったことが、次に繋げられる大きな収穫だったと思いたい。

以上
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