3月25日(水) 2009 ヤマザキナビスコカップ
柏 3 - 1 F東京 (19:00/柏/5,835人)
得点者:22' 山根巌(柏)、32' ポポ(柏)、33' カボレ(F東京)、47' 大津祐樹(柏)
★ヤマザキナビスコカップ特集|チケット情報
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日本代表の招集を受けた今野泰幸、長友佑都を除き、リーグ戦と同じメンバーを揃えたF東京に対し、柏は直近のJ1第3節から8人を入れ替えた編成で臨んだヤマザキナビスコカップ初戦。ホームの柏が3−1でF東京を破り、今季公式戦初勝利を挙げた。
試合立ち上がりから前線からのプレスと素早い出足でF東京を上回り、柏が押し込む形勢が続いた。だが、F東京も前がかりになった柏の背後のスペースをFWカボレ、MF石川直宏がスピーディーな攻撃で突き、ゴール前での決定的な場面を作る。時折降り注いだ雨により、グラウンドはスリッピーになり、両者ともに中盤での繋ぎや連携面で些細なミスが生じる。そこでボールを失い攻守が入れ替わる、いわばミスが生むショートカウンターの掛け合いといった様相を呈した。
どちらに先制点が生まれてもおかしくない状況だったが、22分、柏の左サイドバック石川直樹のオーバーラップからのグラウンダークロスを、ゴール前へ飛び出してきたMF山根巌が右足でプッシュ、まずは柏が先手を取った。この日、柏攻撃陣の中でもひと際存在感を発揮したのがMF大津祐樹である。持ち前のキープ力とドリブルテクニックを生かし、先発を外れたフランサに代わり、攻撃に彩りを加える役割を担った。32分にはその大津が徳永悠平に倒されて得たFKを、FWポポが直接決めて柏がリードを広げた。
ところがそのわずか1分後、柏に手痛いミスが生じる。MF鎌田次郎がバウンドさせたバックパスを送ってしまったうえにGK南雄太がこの処理を誤ると、猛然と南にプレッシャーをかけてきたカボレがこのボールを奪取。柏ゴールに叩き込んで2−1としたことで、ゲームの行方が予測できぬまま前半を終えた。
後半開始早々の47分、柏にビッグチャンスが訪れる。大津が巧みな反転を仕掛けたところをF東京DF藤山竜仁がペナルティエリア内で引き倒してPKが与えられると、このPKを大津が自ら決めて再び柏がリードを広げるとともに、大津にとってはプロ入り初ゴールとなった。2点のビハインドを跳ね返すべくF東京の城福浩監督はすかさず動く。52分にはMF羽生直剛に代えてMF鈴木達也、59分にはFW平山相太に代えFW赤嶺真吾、さらに63分にも石川に代えMF大竹洋平をピッチへ送り込み、わずか11分間で全ての交代カードを切って勝負に出た。鈴木、大竹は積極果敢にゴールを狙ったが、決定的な場面でもツキに見放されたか、F東京がゴールを奪うには至らなかった。
また、2点のリードを奪った柏にとっては、後半はうまく時間を使いながら試合をコントロールすることが必要だった。だがこの日はフランサ、杉山浩太といった「落ち着かせどころ」を欠いたために、マイボールにした後の展開ではどうしても攻め急いでしまった感があった。それゆえ中盤の繋ぎでミスが生じ、またそこからF東京の攻撃を浴びるという悪循環を繰り返す。監督として公式戦初勝利を挙げた高橋真一郎監督は試合後に「嬉しいです」と顔を綻ばせ「今日は素直に喜びたい」と安堵の表情を見せたが、おそらく念願の初勝利の中にも収穫と課題を感じたことだろう。ナビスコカップ第2戦、そしてこれから続いていくJリーグへこれらの課題をどう生かすのか、その手腕に期待したい。
以上
2009.03.26 Reported by 鈴木潤
J’s GOALニュース
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