3月25日(水) 2009 ヤマザキナビスコカップ
大宮 2 - 1 新潟 (19:00/NACK/7,823人)
得点者:24' マト(大宮)、58' ジウトン(新潟)、82' 石原直樹(大宮)
★ヤマザキナビスコカップ特集|チケット情報
----------
今季初のナイトゲーム、それも気温は公式記録上で6.5度と真冬並みに寒く、前半途中は雨に降られる悪条件。それでも詰め掛けたサポーターは8,000人弱。彼らサポーターの後押しは大宮の勝利に一役買っているが、アウェイ側も平日に関わらず新潟のオレンジに埋まった。新潟―大宮間は実は新幹線で2時間弱とアクセスが悪いわけではない。大宮近辺から関東圏内の試合に遠征するより近いケースもあるぐらいだが、それにしてもこの日のアウェイは埋まっていたように思えたし、好ゲームを演出する要因になったのではないか。
試合は、大宮が念願のホーム初勝利を挙げた。試合後の張外龍監督のコメントがこれまた面白い。前日のWBC=ワールド・ベースボール・クラシックで日本が優勝した後の「神が降りてきた」とのイチローのコメントを引きあいに出し「神が我々を守ってくださった」と話した。実は、この試合前に監督取材をした際に「WBCなんか見ないよ。サッカーが世界で一番面白いスポーツじゃない?」とWBCに関するコメントを求めた記者の質問を一蹴していたのだった。それなのに、試合後に自らWBCを例えに出すとは、なんだかこの日は指揮下の茶目っ気にこちらはクスリとしてしまった。
さて、ゲームを振り返る。この日の大宮はDF土岐田洸平、GK高木貴弘2人が今季公式戦初先発、MF渡部大輔はこれがプロ初先発となった。試合前のロッカールームでは冨田大介と藤本主税が「チームワークで支えるからしっかりやってこい」と檄を飛ばしたそうだ。
前半は、まず大宮が主導権を握った。好調の2トップ市川雅彦と石原直樹が前線から圧倒的な運動量を見せ、彼らを中心に攻撃を組み立てた。
先制点は24分、左CKから。橋本早十が蹴った山なりのボールにマトが相手ディフェンダーに圧倒的に競り勝ってゴールネットに突き刺した。広島戦に続いて見せたこの橋本―マトのラインで今後何点取れるか、楽しみになる一撃でもあった。
また見所の一つが右サイドの初先発コンビだった。ジウトン、松下年宏を配した左サイドは相手のストロングポイント。これを封じ込めるべく渡部、土岐田の二人はコンビネーションを発揮した。鈴木淳監督を「サイド攻撃がうまく出来なかったのが1点しか取れなかった要因」と悔やしがらせるほどの出来栄え。土岐田はFWからのコンバートで、サイドバックとしては初出場のため大橋浩司コーチやベンチの藤本主税からアドバイスが飛ぶシーンも見られた。「僕としてはできているつもりだったんだけど、ベンチから見たら全然ダメだったみたいで…。(その認識のズレが)怖いですよね」と苦笑いを見せていたが、何はともあれ流れの中からの失点はなし。収穫も手応えも得ての勝利だ。
後半に入り、新潟は布陣を4−4−2から4−3−3に変更するなどして、前線の迫力を出してくる。すると試合のペースは徐々に新潟のものに。だが、この日の大宮は耐えた。後半浴びたシュートは8本で、大宮の90分を通してのシュート数は9だから、倍の攻撃を受けたということも出来るだろう。首位チームだけあって、攻撃の際の意思統一、スピード感にはヒヤヒヤさせられたが「使いたかった選手を使えなかった」と鈴木監督。矢野貴章らを欠いたことは大きかったようだ。
58分にはマルシオリシャルデスの直接フリーキックをGK高木が弾き、そのこぼれ球をジウトンにきっちり決められ同点にされてしまう。だが狙うは勝利。指揮官は、藤田祥史、藤本主税を投入し流れを引き戻そうとした。
82分、勝ち越し弾が生まれる。右サイドにいた冨田大介があげたロングボールを中央で藤田が落とす。ペナルティエリア内やや右にいた石原がディフェンダー一人を背負ったまま、バウンドの跳ね上がりを一回転する形でのシュート。ボールに勢いはさほどなかったが、スリッピーなピッチとGKの判断ミスに助けられ、狭いところをすり抜けてゴールになる。試合はこのまま終了、大宮は念願のホーム初勝利を手にした。
この試合を終えた時点で大宮がAグループ首位に立った。どんな形であれ、そして例え1試合終了時点であれ、首位というのは気持ちのよいもの。連戦が続く中で、若手中心に得た自信を、次以降につなげてくれることを期待したい。
以上
J’s GOALニュース
一覧へ【ヤマザキナビスコカップ 大宮 vs 新潟】レポート:手ごたえと収穫アリ!大宮が念願のホーム初勝利を挙げた。(09.03.26)















