4月12日(日)J2 第7節 仙台 vs C大阪(13:00KICK OFF/宮城ス)
スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:鈴木武一、実況:守屋周、リポーター:村林いづみ)
☆顔写真クイズ|勝敗予想ゲーム
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開幕から5連勝の後に1分けを喫したものの、J2唯一の無敗クラブとして首位を走るC大阪。さながら日本を北上する桜前線がごとく、J2という白地図を桜色に染め上げん勢いである。おそらく他のどのクラブも、どうせこの先対決を迎えるのならば、今の勢いあるチームではなく、もう少しペースが落ちた状態のセレッソと当たりたい、そう思っている気がする。
だが…果たして今節、そのC大阪をホームに迎える仙台はどうかと言われれば、前節を終えた後のチームを見る限り、そういう弱気の虫を感じさせるところが全くない。なぜならば今の仙台もまた、成績でこそC大阪には劣るものの、どこと対峙してもやれそうな自信、そしてサッカーの内容を持っていると思えるからだ。
元々このカードを迎える両クラブは、今季のJ2において昇格争いの中心にいると予想されていた同士。そしてこの時期の対決を、それぞれが素晴らしいチーム状況で迎えることができた以上、好ゲームは必至である。
水準以上の守備がありながら、とにかく点が取れない攻撃の不調によって、勝ち点のすり減らし、そして2年ぶりとなる連敗を強いられていた仙台だが、前節の東京V戦において、浮上の兆しは確実に見えた。攻撃の形は徐々にできあがっていた中、足りなかった最後の部分―アタッキングサードでのシンプルさ―を取り戻した仙台は、エリゼウのゴールによって試合を同点で折り返すと、後半は東京Vの守備陣、特にサイドをおもしろいように切り裂き、美しい崩しから2ゴールを追加して見事勝利した。
この「成功体験」こそ、仙台がC大阪戦に臨む上で拠り所とする部分である。今週のトレーニングでも、心なしか先週からの流れを極力断ち切らないように、メニューなどでも配慮されている様子を感じた。これといって目新しいことや、これまでと異なるシステムを取り入れることもなく、あくまで東京V戦で手応えを感じた自分たちのサッカーでC大阪を迎え撃つ。どうやらそれが、今回のホーム戦に臨む仙台の基本方針である。
その仙台と同等、もしくはそれ以上に自信を備えながら、仙台へと乗り込んでくるのがC大阪。前節、甲府相手に開幕からの連勝こそ止まったものの、内容としてはほぼ完全なC大阪ペース。完敗ならばある意味あきらめもついただろうが、このような形で連勝が途絶えたことで、むしろ悔しさは余計に募ったのかもしれない。攻撃陣がこの悔しさを晴らすべく、新たな意欲を燃やしているとなると、仙台としては正直なところ、とんだやっかいな話だ。
ただそんなメンタル面での追い風に左右されることなく、とにかく今季のC大阪攻撃陣はまさに桜吹雪。香川真司に乾貴士という稀代の2シャドーが揃い、その頂点にカイオが収まったことで完成した1トップ2シャドーの破壊力は昨年以上。そして生まれたゴール前のギャップに打ち込むかのごとく入ってくる、右サイド酒本憲幸の危険なクロス。
それだけでも相手を震え上がらせるのに十分なところ、さらに今季は彼ら攻撃陣の後方、ボランチの位置に入ったブラジルからの新加入、マルチネスの強烈かつ正確なミドルシュートもある。仙台のゴールマウスを開幕から美技連発で守り続ける林卓人も「あれはやばいっすね」と警戒を強めており、開幕からわずか6試合で、もはや対戦相手に知り渡るところとなっている。
ところで、ここからはあくまで推測の域を出ないが、この試合が単なる昇格候補同士の対決という意味だけでなく、エンターテイメントとしても、スリリングで見ていて楽しい試合になると私は考えている。
それはお互いの敷くシステムの組み合わせに生まれる、潜在的な「噛み合わなさ」による、スペースの争奪戦が予想されるからである。
例えば、普通にダブルボランチの4−4−2同士がぶつかれば、それは相撲で言う「がっぷり四つ」の状態となり、極端に言えばそれぞれのポジションでマンツーマンを組んでも互いに成り立つ。展開となる。
が、仙台のダブルボランチ4−4−2と、C大阪の3−4−2−1は、そのまま重ねてみてもどうにも噛み合わない。つまり攻めに取りかかる互いの前には、相手がただでは埋めることのできないスペースが点在することに。
さらに昨年の第3クール、C大阪の3トップの脅威を2枚のCBが背負う形を作ってしまい、前半の内に2点のビハインドを負った仙台が、後半開始時にトップを1枚減らした分ボランチを加え、3ボランチで最終ラインの前に防波堤を築いたことで流れを取り戻し、後半一気の3得点でまさかの逆転勝ちを収めたという試合があった。それを踏まえれば今節も、仙台は3ボランチを採用してよいようにも思える(実際昨年から、要所の試合では3ボランチで相手の長所を消しに行くことが何度かあった)のだが、あくまで前節の自信を胸に戦いに臨む仙台は、少なくとも現時点で、頭から3ボランチを使用して試合を堅い展開とするそぶりを見せていない。
現時点で、ピッチ上のどこが「ホットスポット」になるのか、言い当てるのは難しい。どちらが先に機先を制するか、どの選手が動きに切れを見せているか、ふたを開けてみないと分からない様々な要素がからんでくるので。ただ、90分間スリリングな展開が続くことは間違いない。
以上
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一覧へ【J2:第7節 仙台 vs C大阪】プレビュー:昇格候補同士の対決。互いに相手を恐れることなく、自らの持ち味で正面から激突する道を選んだ時、勝利の花を咲かせるのはどちら?(09.04.11)















