今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第7節 甲府 vs 草津】レポート:甲府の『盾』が草津の『矛』を砕く。甲府が1点を守り、3試合ぶりの勝利!(09.04.12)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
4月11日(土) 2009 J2リーグ戦 第7節
甲府 1 - 0 草津 (16:03/小瀬/9,541人)
得点者:3' 金信泳(甲府)
スカパー!再放送 Ch181 4/13(月)07:00〜(解説:塚田雄二、実況:吉岡秀樹、リポーター:石河茉美)
顔写真クイズ勝敗予想ゲーム

----------
J2リーグ最少失点の甲府の「盾」が、J2リーグ最多得点タイの草津の「矛」を抑え込んだ。草津は最後まで攻撃を試みたものの、甲府の頑強な「盾」を突き抜くことはなかった。甲府の「盾」によって、草津の「矛」は砕かれた。

いまの甲府には、1点があれば十分だった。そして、その1点はキックオフの余韻が漂う開始わずか3分に生まれた。大西容平が蹴った鋭い右CKに、金信泳がヘッドで合わせ、瞬く間に草津のゴールネットを揺らしてみせる。

先制点を導いたのは、その直前の縦パスだ。甲府は、高い位置を取る草津SBの裏を狙っていた。2分、左サイドで相手SBの裏を取ったマラニョンへ一本のロングボールが通る。ボールを受けたマラニョンはドリブルで切り込み、CKを得る。そのCKが先制点へとつながった。甲府は、作戦を忠実に実行して先制に成功した。

先制ゴールにより、前半は甲府のリズムとなった。3トップが草津DFの裏を徹底的に突いていく。「草津がラインを高くしようとしていたので、ロングボールの効果があった」(森田)。甲府は、前線の動きに合わせて後方からロングボールを入れて草津のラインを下げると、藤田健、大西らがセカンドボールを拾い、主導権を握る。草津は、左SB小池純輝が「裏に蹴られるのが嫌だったので下がり気味になった」と振り返ったように、両翼を抑えられて攻撃力が半減した。

甲府は守備でも草津の弱点を徹底的に狙っていく。前線の3人がDFラインに激しいプレッシャーを与えて自由を許さない。ビルドアップができない草津は中途半端なパスを出しては、甲府の網に掛かっていく。

後半は、1点を追う草津がポゼッションを支配する展開となる。だが甲府は慌てなかった。「うちは慌てるとファールが増えるが、ファールも与えなかったし余裕を持って守れた」(安間監督)。両CBが草津・都倉賢の起点を潰すと、チーム全体がバランスの良い守備を披露。「後半は押し込まれたが、じれずに対応できた」(秋本)。そして、71分には、金に代えて池端陽介をトップに起用、1点の入った金庫にカギをかける。80分に都倉、85分に山崎渡に決定機を許したがGK荻晃太の好セーブなどで凌ぎ、プラン通りに虎の子の1点を守り切った。

甲府の守備を支えたのは、杉山新、石原克哉の両SBだ。ボールを奪いに行くタイミングが絶妙で、攻撃につながる効果的なパスカットを繰り返した。また終盤、サイドで相手とマッチアップした際には、粘り強い守備でクロスを上げさせないばかりか、CKすら与えなかった。「チーム全体のサポート意識が強いから1対1でも安心して対応できる」(杉山)。堅守・甲府の陰には両SBの存在があった。

試合後の監督会見は、両監督の哲学が水面下でぶつかり合う内容だった。草津・佐野監督が「我々は攻撃のスタイルで勝利を勝ち取りたい。それが選手の今後につながっていく。目先の勝利だけ考えてロングボールを使うことはしたくはない」と話したのに対して、甲府・安間監督は「去年、若い選手を試して序盤戦で勝点を稼げなかった反省から今年は方針を変えた。ヴァンフォーレはハッキリと昇格を狙っているので、勝負に徹しながら選手を育てなければいけない」と語った。


「勝負」と「育成」。チームを任される指揮官にとって、この2つは重要な要素だ。スタイルを崩しながらも勝つためのサッカーに徹した甲府と、攻撃サッカーの看板のもとで同じリズムのサッカーを淡々と繰り返した草津。チーム状況やビジョンによって監督の役割はもちろん違ってくるが、この先、両チームがどんな結果を残し、どんな成長をみせるか興味深い。「盾」と「矛」の対決は、大きなテーマを残して幕を閉じた。

以上

2009.04.12 Reported by 伊藤寿学
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着