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【J2:第16節 熊本 vs C大阪】プレビュー:29ゴールと爆発的な攻撃力を誇るC大阪を迎える熊本。執念で引き分けに持ち込んだ前節の勢いを維持し、ホームでの2勝目を目指す。(09.05.20)

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5月20日(水)J2 第16節 熊本 vs C大阪(19:00KICK OFF/熊本
スカパー!生中継 Ch182 18:50〜(解説:池ノ上俊一、実況:山崎雄樹、リポーター:風戸直子)
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 前節は終了間際の原田拓のゴールでなんとか引分けに持ち込んで連敗を2で止めた熊本。特に後半は1人少ない状況ながら、押し込んで決定的なチャンスを作っていた事もあって、実際に積み上げた勝点は1ながら、気持ち的には勝ちに等しい引分けだった。今節は勝点で首位・湘南と並ぶ2位のC大阪を迎える。

 C大阪との戦績を振り返ると、最初の対戦で0−1と敗れているが、残りの2試合は3−2、2−2と、1勝1分1敗の五分。この3試合のうち2試合に出場して合計3得点を挙げているFW木島良輔が、前節の退場を受けて今節は出場停止となるのはチームにとって間違いなく痛い。だが、ここ数試合交代出場の多い西森正明も「結果を出したい」と意気込んでいるように、替わりに登場する若い選手にとっては、「10番」からポジションを奪うチャンスでもある。ここに厚みが増してくれば全体の底上げにもつながると考えて奮起してもらいたい。

 対するC大阪は、ここまで11勝2分2敗と、シーズン序盤にもたついてJ1昇格を逃した昨シーズンとは違い、開幕から好調を維持して昇格圏内をキープ。前節ハットトリックを達成した香川真司が水戸の荒田智之を抜いて現在得点ランク首位の10ゴール、乾貴士が5ゴール、石神直哉とマルチネスがそれぞれ2ゴールと、J2最多の29得点を挙げている。ここ2試合での5失点で総失点は15と増えたが、前節も、ゴールに結びついた以外にも決定的なシーンを幾つも作っていて、迫力十分の攻撃はそれを補うに余りある破壊力を誇る。

 当然ながら、香川と乾の若い2人を、熊本としてはきっちり抑えなくてはならない。数的不利な状況にあってもドリブルで打開する力とタイミング良く裏へ抜け出してくるスピードには昨シーズンもやられていて、この2人のコンビネーションをいかに寸断するかが鍵。加えて、左右へさばくマルチネスに対してしっかりとプレッシャーをかけ、深い位置まで入り込んでくる両ワイドへの警戒も必要だ。球際で厳しく寄せる事はもちろんだが、前を向けるスペースを与えないよう、河端和哉と矢野大輔のCBと、石井俊也、山本翔平の4人の距離感、そしてマークの受け渡しを曖昧にせず、ハッキリした対応をすることが求められる。

 バックラインからしっかりビルドアップして、ボールを動かしながらチャンスを作るスタイルを志向している今年の熊本だが、徐々に意識が高まって来た“攻撃時のスピードアップ”と、守備から攻撃への切り替えの早さもポイント。「3人目の動きや、イメージを感じ取る力は個人個人の判断になるが、ゆっくり回すところと、スピードアップするところの組み合せを出して、引かないでチャレンジすればチャンスはあると思う」と石井俊也は言う。CBのチアゴを食いつかせての2列目からの飛び出しや、3バックと中盤の間のスペースをうまく突く形で得点機を作り出したい。

 パスの本数ではJ2の中でも群を抜く、攻撃に特徴を持つチーム同士とあって、スピーディーにボールが動く面白い展開になることが予想される。さらに、C大阪の香川、乾の若さに熊本の石井、藤田俊哉という経験豊富なベテランがどう対峙するかも見どころのひとつ。昨シーズンの逆転勝利(23節)では一部で“金星”と表現されたが、臆する事なく自分たちが目指すサッカーを展開し、第6節の札幌戦以来、1ヶ月以上遠ざかっているホームでの勝利を挙げたい。

以上

2009.05.19 Reported by 井芹貴志
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