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【J1:第13節 千葉 vs 横浜FM】アレックスミラー監督(千葉)記者会見コメント(09.05.23)

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5月23日(土) 2009 J1リーグ戦 第13節
千葉 1 - 1 横浜FM (19:04/フクアリ/14,833人)
得点者:50' 巻誠一郎(千葉)、88' 小宮山尊信(横浜FM)
スカパー!再放送 Ch183 5/24(日)05:00〜(解説:水沼貴史、実況:八塚浩、リポーター:飯田留美)
勝敗予想ゲーム
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●アレックスミラー監督(千葉):

「まず前半、いい入り方ができましたし、横浜FMというチームはサイドをうまく広く使って、そこからクロス(ボール)を入れてくる特徴があるということを理解していたし、サイドを行かせずに外を切って内側に相手を来させてボールを奪うということができていたと思います。その中でチャンスがあり、(千葉の選手)4対(横浜FMの選手)3、(千葉の選手)1対(横浜FMの選手)1 だった時ですが、そこに対して仕掛けていかないでパスをしてしまったことが何度かあったと思います。それはやはり選手のインテリジェンスですし、そういったことを考えながらプレーしなければいけないと思います。

後半に入り、ラスト15分まで問題がなかったと思うが、途中から入った15番(金選手)が試合を少し変えたと思います。彼に長いボールを入れて、そこから落としたボールでサイドへ開いて、そこからクロスを上げるということをやっていたと思います。

米倉選手に関してですが、やはり最近の試合の出場時間が少なかったからか、少し疲れが見受けられました。また、ラストパスに関してだが、後半の中でも2人ほど数的優位ができている状況で、そこの中でパスをつなげず、相手にボールを渡してしまったというところもあったと思います。選手は全力を尽くして、戦ってくれました。

横浜FMというチームはたぶんJリーグの中でも1、2を争うくらいサイドをうまく使うチームだと思います。サイドバックがサイドに開き、ボールをもらい、中でパスをつないでビルドアップしていくということができていたと思います。しかし、前半はそういった効果的なパスを彼はそこまできなかったと思います。

今日の試合、選手は非常にハードワークをしてくれたと思います」

Q:巻選手が得点したが、彼のパフォーマンスについてどう思っているか?彼は彼の特長を生かしているでしょうか?

「巻は今日の試合でも非常によく動いたし、たぶん最近の4試合で3点取っていると思います。やはり巻に対して、もっといいボールを入れて上げなければいけないし、そういったクロスに関してはベストなものを上げていたとは今日の試合では思えません。

谷澤、巻に関しては、今日はよく前の選手に対しては非常によく動いてくれたと思います。今日の試合の中で6回ほどあったが、早めにクロスを上げられるチャンスがあったが、そこでまた横のエリアへパスをつないでしまったというところがあって、そこで時間を かけてしまい、最終的にクロスを上げようとした時に相手にブロックされてしまうということがあったと思います。やはり巻にはクロスをしっかりと合わせてあげないといけないし、やはりフォワードにとってはボールを早めに入れてもらったほうが合わせやすいと思います。

今日はうちの両サイドから非常にいいプレーでサイドを使えて、攻撃ができていたと思います。やはりボールをもう少しボックスに入れていかないといけないと思います」

Q:J1リーグ戦が一旦中断するが、今やろうとしているいい流れがそこで切れてしまうと思われるか?

「やはりこの中断によって2人のサイドバックの選手(坂本と青木良太)が少し休息がとれるし、池田の体力面ももっといいものに変えていけると思います。アレックスは今日怪我をしながらプレーしていたが、それも回復につながっていくと思います。何人かの選手は怪我から帰ってきたばかりで、そういった選手も体力面を少し上げていければいいと思っています。

やはりうちは少数精鋭でやっているし、20人のフィールドプレーヤーで、あと1人怪我から帰ってきたという状況なので、そういった選手をうまく使いながらやっていきたいと思います」

Q:今日のような試合を勝ち切るためには、あとは何が必要だと思われるか?

「やはりこういった試合の中でラストパスを改善していかなければいけないと思います。
後半に入って、その序盤にうちのカウンター攻撃で、いい形で中盤でボールを奪い、即効という形ができていたと思います。そこで、攻めている時にいいタイミングでパスを出せる場面であっても、そういうチャンスがきても悪いパスを出してしまったということがあったし、クロスを上げられるチャンスにしてもそれを一番前のDFに当ててしまうということがあったと思います。やはりラストパスを改善していかないといけないと思います。やはり重要なことというのは最後の状況でどうボールを使うかということだと思います。

6人(の相手)をドリブルで仕掛けて抜いていくのか、それともパスをするのか。同じ色の選手(味方)にパスをするのか、それともいい決定機をパスで作ってあげるのか、いろいろな使い方があると思います。やはりそういったところが(J1で)トップのチームと、アベレージの(平均的な)チームの差になってくると思います。

去年、一昨年と連覇しているチーム(鹿島)とうちが試合をやった時だが、うちがしっかりといいレベルで戦えたというのがあったと思うが、どこかで完全に違ったものというとやはりパスの質だと思います。
やはりそういったポゼッション、ボールをしっかり回すということだと思います」

Q:パスということに関しては、パスの出し手と受け手のコミュニケーションはどららにより大きな問題があると思われるか?

「パスにはやはりゲームインテリジェンスが必要になってくるし、ボールをどこに出すのか、自分がどこ出せるのかということがやはりトップ選手であるかどうかを見分けられる一つのポイントだと思います。

まず、自分のゲームが狭いエリアにある時に、選手の距離が近い時にそこから前を見て、自分の遠いところにパスを出して、またゲームを違うエリアに持っていくことができるかということがインテリジェンスですよね。例えば、川崎Fの中村みたいな選手はそういったことをして、また自分がボールを持った時に時間とスペースがある状況でボールが持てるようにしているということです。先ほど記者の方が(アレックスミラー監督が英語で答えている最中に英語で話をして)コミュニケーションのイマジネーションという話をされたが、やはりボールをもらう前の動作というのは必要だし、動く前に自分がやることと反対のことをするんですね。

例えば裏に抜けたいのならば、一度下がってもらう動きをして、それから裏へ抜け出すその反対を言えば、(前から)降りてきて(ボールを)もらいたいのであれば前に抜ける振りをして、下がってきてもらうということができないといけないと思います。そういったいろいろなところというのが、水曜日の試合(ヨーロッパ・チャンピオンズリーグ決勝)で見られると思います。

まず、うちのゴールを思い出してほしいが、素晴らしいボールが入りましたよね。相手のファーサイドのエリアに浮いたボールを、ちょうど巻に合わせたボールだったんですが、相手ゴールのファーサイドに入れることによって、DFが対処できなくなる。そして、GKもそこでディフェンスでプレーを外してしまうということがあり、ボールが巻に通ってゴールが生まれたと思います。
横浜FMのゴールは素晴らしいゴールでしたし、しっかりと抑えてボレーシュートを打って、それは素晴らしいテクニックで決めたと思います。しかし、うちが決めたゴールというのはゲームインテリジェンスを使ったゴールだったと思います」

以上
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