6月7日(日) 2009 J2リーグ戦 第20節
仙台 2 - 0 岐阜 (13:03/宮城ス/10,676人)
得点者:34' マルセロソアレス(仙台)、44' 平瀬智行(仙台)
スカパー!再放送 Ch182 6/8(月)14:00〜(解説:都並敏史、実況:松尾武、リポーター:村林いづみ)
☆勝敗予想ゲーム
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仙台にとって今節は、2試合連続のホーム戦だったのだが、それより何より、内容自体が前節を引き継ぐかのようなものとなった。
前へと速い相手に対し、カウンターでの脅威を与え続けながら主導権を握り、得点後には反撃を冷静にいなしてゲームを閉じる。前節の岡山戦は最少得点、終盤には退場者、さらに後半には6分ものロスタイムという、スリルを演出する要素があったのだが、前半の内に2得点(それも2点目は前半ロスタイム)となっては、高い湿気によって疲労の色を自分たちに感じていた仙台のやることは自ずと絞られてくる。
「試合の立ち上がりは攻めあぐねた」(仙台・手倉森誠監督)という仙台だったが、岡山戦同様に、仙台は前半の半ばから試合を支配し始める。
岡山戦では相手の中盤でのミスが仙台の流れのきっかけだったが、今節はというと、守備に入った時の岐阜の布陣が、仙台の攻撃を加速させるものだった。
岐阜は攻めの際、積極的に両サイドバックを絡めてきたのだが、ボールを失った直後も、サイドバックが慌ててDFラインに下がる様子は見られず、むしろプレッシングに打って出るような感じだった。それはそれで狙いもあったのだろうが、実質3バックのような状態になっていた岐阜の最終ライン付近を、仙台は丹念なサイドの崩しで浸食していった。岐阜の左サイドバック秋田英義は「自分がもうちょっと気を遣って戻れば良かった」と試合後に反省を見せていたが、通常の相手ならばこうしたやり方でも押し切れたかもしれないところ、仙台に対する上では少々デメリットの大きいやり方だったかもしれない。
さらに岐阜がスペースを作ってしまったのは、サイドだけではない。攻守の切り替えが若干遅いことで、DFラインの後方に広がる広大なスペースを消せずにいた。そしてそこから、34分、ついに仙台に先制点を許すことになる。ハーフウェイラインのさらに後方でボールを持った仙台のボランチ斉藤大介が、2列目からの動き出しで岐阜DFライン裏へと駆け込んだ梁勇基を察知し、50メートルはあろうかという見事なロングフィード。このパスを右サイドで受けた梁はゴール前へ低く素早いセンタリング。戻りながらの守備を強いられた岐阜DF陣を尻目に、梁からのボールに真っ先に合わせたマルセロソアレスが左足ダイレクトで合わせてシュートをたたき込んだ。ゴール後、天を両手で指してしゃがむソアレスを祝福する梁…に向かい、人差し指をむけながら猛ダッシュでやってきた斉藤の喜びようがそもそも物語ってはいたが、後で梁が「あの点はほとんど、大介(斉藤)さんのゴール」と讃えたように、前線の動きに連動した正確なパスが生んだ得点だった。
こうしてライン後方のスペースを突かれて失点した岐阜は、さらに守備が落ち着きを失っていく。それでも何とか引き締めを計ろうと奮闘はしたが、全ては前半ロスタイムの失点で厳しくなった。右サイドでスルーパスを受けたソアレスが、1点目のお礼とばかりにゴール前の梁をめがけて速いセンタリング。梁のシュートはGK野田恭平が一旦セーブするものの、こぼれ球はゴール左で待ち構えていた平瀬智行の足下へ転がっていく。GKの動きを冷静に判断した平瀬がゴール右に蹴り込み、2点差となったことが、結果的にはゲームを終わらせてしまった。
「終わらせた」と書いては、若干の語弊があるかもしれない。実際に試合はあと半分残っていたわけだし、ハーフタイムに2人の選手を替えてきた岐阜も、後半から出場の片桐淳至を中心に反撃に取りかかってきた。さらに仙台も、前線で起点を作る上で効いていた平瀬、永井篤志らがピッチを退いた後は、攻撃の脅威が半減し、守備に終われる時間が続いていたのだから。
だが、45分間をしっかりとブロックを形成した守備で耐える力を持っている仙台は、点差を考えてもこれでよかったのだ。もちろん、取れる時に大量点を取ることを望む声をチームも分かってはいるのだが、リードしているチームが、自分たちからバランスを崩す必要は一つもない。むしろそれをやってしまっていたのが、第1クールの7連勝以前、そして直後のチームだった。
その意味では、極めて今の仙台らしい勝ち方で、仙台は4連勝を決めたと言える。
以上
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★J2クラブサポーターのみなさま!クラブへの熱き思いを旗に!
次回撮影予定は、6月13(土)の福岡&14(日)の札幌、栃木、C大阪です。
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