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【J2:第20節 福岡 vs 草津】レポート:苦しい展開も勝利をもぎ取った草津は4戦負けなし。福岡は緩慢なプレーで勝点を失う。(09.06.08)

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6月7日(日) 2009 J2リーグ戦 第20節
福岡 1 - 2 草津 (16:03/レベスタ/5,142人)
得点者:32' 後藤涼(草津)、65' 大久保哲哉(福岡)、73' 廣山望(草津)
スカパー!再放送 Ch185 6/8(月)17:30〜(解説:サカクラゲン、実況:南鉄平、プレーヤー解説:布部陽功、リポーター:森田みき)
勝敗予想ゲーム
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 どちらかと言えば、相手の特徴を消してゲームを進めていたのは福岡だった。
「草津はラインを高めに設定していたので、今日はそこを突こうということでゲームに入った」と試合を振り返ったのは篠田善之監督(福岡)。この日も、前節同様にシンプルに相手DFラインの裏に長いボールを送る戦術を選択し、それが功を奏した。
 そもそも草津は高い位置からボールに働きかけるチーム。それをはぐらかすように裏へ蹴る福岡の前に明らかにチームのバランスを崩した。セカンドボールを拾うことでバランスを取り戻そうとするものの、そのために中盤の位置が低くなり、特長である高い位置からのプレスと、中盤でのリズミカルなパスワークが消えてしまう悪循環。草津にとっては消化不良のままに試合が進んでいく。

 福岡にも問題がなかったわけではない。うまく背後に抜け出してもサポートが十分ではなく、またラストパスの精度に欠いて狙い通りの展開もゴールにつなげることができなかったからだ。しかし、攻守にわたってチームが連動性に欠くことや、チームの約束事が明確でないという問題を抱える福岡にとっては、それもある程度は覚悟の上。相手の特長を消す中で粘り強く戦い、どこかで先制点を奪って流れのままにゲームを終わらせるというのが最も現実的な勝ち方。そういう意味では、福岡の思惑通りに試合は進んでいたと言っていい。

 しかし、ひとつのプレーが流れを大きく変えた。32分、ハーフウェイライン手前から熊林親吾がDFラインの裏へ送ったボールは、福岡にとっては何の問題もなかったボール。しかし、ゴール方向へ力なく転がるボールを田中誠はそのまま見送った。その緩慢なプレーを後藤涼は見逃さない。「相手がお見合いしていたので先に触ってしまえと思った」(後藤)。慌てて前に出てくる吉田宗弘の鼻先で触ったボールが無人のゴールへと転がりこんだ。普通にプレーしていれば何も起こらなかったシーン。福岡は自らの手で試合の流れを手放した。

 それでも、後半に入って草津の運動量が落ちると福岡は再び主導権を奪取。65分に大きな展開から大久保哲哉のヘディングシュートで同点に追いつくと、ここからは怒涛の攻撃を展開。長いボールを駆使しながら一方的に草津を追い込んだ。逆転ゴールは時間の問題。スタジアムにいる誰の目にも、そう映ったはずだ。しかし、ここでも福岡は緩慢なプレーで流れを手放すことになる。
 時間は73分。ボールを持った草津が中盤でゆっくりとボールを回す。しかし、福岡の中盤は誰もプレスに行かない。その間隙を縫って楽々とペナルティエリア手前まで運んだ草津は、廣山望が対峙する田中佑昌を右へ左へ切り返して左足を一閃。クリアしようとした釘崎康臣の体にあたってコースが変わったシュートがゴールに吸い込まれた。

 2度にわたる緩慢なプレーで失点したチームを助けてくれるほどサッカーの神様は甘くない。77分、福岡は釘崎に代えてアレックスを投入。前線に高橋泰、大久保、田中佑昌の3人を並べる4−3−3のシステムにシフトしたが、中盤が薄くなった布陣は、むしろ草津本来の形である、中盤で奪ってからの速い攻撃を引き出すことになり、福岡は、いつものように閉塞感が募るプレーを繰り返す。そして、試合はこのまま終了。4月15日の愛媛戦以来の勝利を目指した福岡だったが、またもホームで敗れた。

「いつまでも変わらないというか、同じことを繰り返してしまう。失点の仕方が淡泊すぎる。今シーズンは何回もやられている」と大久保は悔しげに試合を振り返る。この傾向は過去数年にわたって繰り返されており、チームの姿勢そのものを問われかねないものだ。
 また、この日、草津の特長を消したのはロングボール。同点ゴールも、怒涛の攻撃を繰り返した時間帯も、斜めへの大きな展開で掴んだものだった。しかし、再びリードを奪われてからは、中盤でつなぎにかかって逆に草津の特徴を引き出した。ゲームの流れを読めない稚拙なゲーム運びも悔やまれる。

 一方、福岡の緩慢な守備に救われたとはいえ、自分たちの思うようにサッカーを進められない中での勝利は、草津にとって非常に大きな価値を持つ。これで4試合負けなし。ロングボールに対する対応に課題は見られるが、勝点3はチームにとって最良の薬。結果を出し続けることはチームを変える最大の力になる。次節は7戦勝ちなしのホームで迎える愛媛戦。「自分たちの地元だし、勝ちを見せて多くの人に喜んでもらいたいし、絶対に勝ちます」。この日、先制ゴールを奪った後藤は力強く宣言してスタジアムを引き上げた。

以上

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★J2クラブサポーターのみなさま!クラブへの熱き思いを旗に!
次回撮影予定は、6月13(土)の福岡&14(日)の札幌、栃木、C大阪です。

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2009.06.08 Reported by 中倉一志
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