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【J2:第20節 徳島 vs 栃木】レポート:後半に積極性を取り戻した徳島が栃木を退け連勝を飾る。ただ内容的には課題の多い90分。(09.06.08)

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6月7日(日) 2009 J2リーグ戦 第20節
徳島 2 - 1 栃木 (18:34/鳴門大塚/3,712人)
得点者:42' 河原和寿(栃木)、54' 石田祐樹(徳島)、87' オウンゴ−ル(徳島)
スカパー!再放送 Ch180 6/8(月)18:00〜(解説:田渕龍二、実況:高松良誠、リポーター:藤原美佳)
勝敗予想ゲーム
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内容の悪さは認めざるを得ないだろう。残念ながら90分を通して組織としての連携や連動はほとんど見られなかった。加えて、特に前半においては必要不可欠なはずの積極性までもが影を潜め、その状態は美濃部直彦監督が「何をやっているのかよく分からない、というようなサッカー」と振り返ったほど。いずれにしてもチームには内容についての猛省が求められると言えよう。
しかし、手にした結果が勝利であったというのもこの一戦の事実。徳島は出来の悪い中でもとにかく3つの勝点を積み上げた。

試合を振り返れば、前半は冒頭の通り徳島のチグハグさが至る所で目立つ。攻撃では1トップの羽地登志晃が左右に流れる懸命の動きを見せるも孤立し起点になり切れず、それによって形らしい形が生まれてこない。さらに守備でも徳島には何か不安定さが漂う。個々のルーズボールへの出足は鈍く、また全体としてもマークの緩さやバランスの悪さが見られピリッとしない雰囲気が感じられた。
すると、必然的な流れとして、ゲームのペースは気持ちのこもったプレーを披露していた栃木に握られていく。しかも立ち上がりから再三思い切ったプレーを仕掛ける左サイドの入江利和に度々チャンスを作られると、迎えた42分には右サイドから河原和寿に決められ失点…。栃木DFの体を投げ出したクリアが偶然にも好パスになってしまったのは不運であったとは言え、徳島守備陣としては準備不足で大外に残っていた河原をケアし切れておらず、自らの守りの甘さから背負ったビハインドだったと言えるだろう。

ただ、そのような徳島にあの男が積極性を取り戻させる。前々節のC大阪戦で劇的な同点弾を決めた石田祐樹─。後半開始から投入されたこの切り札はスペースへとボールを引き出す早い動き出しでチームに活性を与えて前への姿勢を蘇えらせた。さらに石田は54分にまたしてもチームを救うゴールを叩き出す。左サイドでボールを拾った羽地のセンタリングは一度阻まれるが、短かったそのクリアを六車拓也が再び頭で折り返し。そのボールを渾身のジャンプで競り勝ち、ゴール右隅へとねじ込んだ。

こうして試合を振り出しに戻した徳島はその後ゴールへの意欲をさらに強める。倉貫一毅や徳重隆明を中心としたテンポ良い組立てまでは見えなかったものの、それでもスペースを狙うロングフィードや両サイドからのクロスで栃木へ圧力を掛けていった。「石田と2人の関係で相手センターバックにギャップを作り、そこを突けたことで後ろからの押し上げを引き出すことも出来た」と羽地も語ったように、前半にはなかった全体としてのプッシュアップがこの後半には徐々に出来るようになっていったと言えるだろう。
そして結果的に逆転の2点目は栃木の先制点を挙げた河原のミスによるオウンゴールという思わぬ形で転がり込んだが、それもチームが積極性を復活させたからこそ。決して単にラッキーな偶然のものというわけではなかったように思われる。

しかしながらやはり、前節からの連勝ともなる久々(4/19福岡戦以来)のホームでのこの勝利も、徳島としては内容にシビアな目を向けなければならない。攻守両面で顔を覗かせた技術的・戦術的ミスは改善が急務となるし、同時に自分たちの持ち味である積極性をしっかりと試合開始のホイッスルから出せるようメンタル面の整備も次節へ向かうにあたっては必要となろう。もちろん選手たちもそのことには十分気づいており、「修正すべき点の多い内容でしたから、そこはしっかりとトレーニングして次のゲームに臨みたいです」という石田の言葉はきっとこの戦いを終えた全員の感想だったに違いない。

対して、敗れながら栃木は十分に自分たちの武器であるチャレンジャー精神を見せ付けたと言っていいのではないか。ロングフィードからのセカンドボールを拾うという狙いを徹底して多くのチャンスを作り先手を取った前半だけでなく、後半も果敢なカウンターから完璧な決定機を作り出すなど健闘。徳島を上回るシュート数15(徳島は10)がその表れだ。が、松田浩監督も悔やんだ2点目を奪う決定力はまだまだ向上が求められる部分。その解決さえ出来れば確かな進歩を刻んでいるチームは間違いなくもう一段ステップアップを果たせることだろう。

以上

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★J2クラブサポーターのみなさま!クラブへの熱き思いを旗に!
次回撮影予定は、6月13(土)の福岡&14(日)の札幌、栃木、C大阪です。

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2009.06.08 Reported by 松下英樹
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