今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2日記】東京V:高橋祥平のヴェルディ愛と闘争心は永遠(09.06.12)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2011年のFIFA U-20ワールドカップを目指すU-18日本代表候補トレーニングキャンプメンバーに、DF高橋祥平が選出された。

東京Vユースチーム所属選手ながら開幕戦で先発出場を勝ち取り、稲本潤一(フランクフルト/ドイツ)の持つJリーグ開幕戦最年少出場記録を更新した高橋は、第18節(5月28日)まで全試合先発・フル出場を続けていた。
デビュー戦こそ「緊張しまくって何もできなかった」そうだが、試合を重ねるごとに逞しさを増し、元日本代表GK土肥洋一やDF土屋征夫にも「十分プロで通用する」と言われるまでに成長している。

そんな、将来を嘱望される17歳の彼に、日本代表、海外移籍なども踏まえた上で「将来の夢は?」と尋ねたことがある。
すると、「僕、ホント、ヴェルディが大好きなんですよ。だから、今はとにかくヴェルディでずっとサッカーをしたい、っていう気持ちが強いです」という、迷いのない答えがすぐに返ってきた。チームの中心として活躍し、今季中のJ1昇格に貢献することが当面の目標だという。

それでも、やはりU-18日本代表候補選出は「素直にうれしかった。同い年の選手とやるのが久しぶりだから、楽しみです」と、笑顔をみせた。
U-16、U-17と、各世代別の代表に名を連ねてきた高橋にとって、同世代の代表選手たちとの再会は楽しみで当然だろう。しかし、Jリーグが開幕してからの3ヶ月で、例えJ2とはいえ1,624分間出場(20試合中18試合では先発フル出場)している彼は、他の同世代選手よりも多くの経験を得てきたことは間違いない。自身がこの3ヶ月、元日本代表選手も交えた経験豊富な先輩選手たちの中で、何を学び、吸収し、どれだけ成長できたのかを実感できる絶好の機会となるだろう。

また、ケガで戦線離脱していた主力選手たちが次々と復帰しているチーム事情もあるが、ここ2試合をベンチでスタートさせている理由は、本人はしっかりと理解・消化できつつある。当然、「最初はヘコんだ」そうだが、今は「この機会に、もう一度意識を変えて、トラップやパスなど、サッカーの基本中の基本の部分をもっともっと高めていきたいと思っています」と、しっかりと前を向いている。その高橋が、世代別とはいえ、代表で吸収してくることは決して少なくないはずである。

高木琢也監督はじめ、柴田峡コーチ、GK土肥洋一など、“大人”からも「人からのアドバイスにも、しっかりと耳を傾け、吸収して自分の力にできる選手」と、評価は高い。
「何でも、絶対に誰にも負けたくない。このガツガツしたところだけは、ずっと失いたくないっス」と、闘争心を隠さない東京Vのホープは、久しぶりの代表キャンプで何を感じてくるのか。帰ってきてからの高橋祥平が、今から楽しみだ。

以上

【J2日記】のバックナンバーはこちら 

2009.06.12 Reported by 上岡真里江
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着