スカパー！生中継 Ch182 12:50〜（解説：サカクラゲン、実況：南鉄平、リポーター：ヨンヘ）
☆勝敗予想ゲーム
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人間の欲は、果てしない。それは、サポーターやファンとて同じこと。シーズン開幕前にはJ1昇格を望み、補強が発表されると大幅な戦力アップと期待する。ライバルチームとは甘めに比較して優位さを喜び、分が悪い相手には弱点を必死に探す。2回目の連勝に快進撃の予感を感じ、5得点＆無失点に最強の香りを感じてしまう。
私たちは、それで良い。少なくとも第22節のキックオフのホイッスルを聞くまでは…。
しかも、対戦相手のＣ大阪は、前節富山戦で退場者を出した関係で、メンバーの変更を余儀なくされている。ここまでの快進撃を支えたＭＦマルチネスとＧＫキム・ジンヒョンは今節鳥栖戦にはその姿を見ることができない。そのうえ、第20節岡山戦で2得点と大活躍を見せたＭＦ柿谷曜一朗の徳島移籍が発表された。中盤からボールを運ぶ選手と最終ラインでゴールを死守する選手が出場できないことは、鳥栖にとっては追い風になる。
鳥栖のサポーターとファンは、今季初の3連勝と7試合ぶりのホームでの快勝を信じているに違いない。
鳥栖のサポーターとファンは、それで良い。少なくとも第22節のキックオフのホイッスルを聞くまでは…。
対するＣ大阪のサポーターとファンは、勝利を信じつつも一抹の不安を感じているに違いない。
少なくとも第22節のキックオフのホイッスルを聞くまでは…。
しかし、選手たちはそうは感じていない。
5得点無失点で終わった前節の内容を、「ボールを繋げずに相手に押し込まれ、流れとしては良くなかった」とＭＦ高地系治は振り返った。岸野靖之監督も「サッカーというよりは場所の取り合いというような展開になってしまった。得点以降は、本当に内容に乏しい展開になってしまった」と素直にできの悪さを認めている。練習の中で、「ポジション！」「帰れ！」「早く作れ！」と選手間の位置関係の修正に余念がなかった。
これは、ロングボールに頼ってしまった前節（栃木戦）の反省と強力な攻撃陣を擁するＣ大阪対策のためだ。ポイントとなるのは、ボランチに入る高橋義希と高地の運動量とバランスである。ハーフナー・マイクが入ったことでポイントができ、ややもするとロングボールに頼ってしまいたくなるところを、どれだけ中盤で作ることができるのかが、鳥栖にとっての生命線といえる。最近、日替わりになりつつあるＣＢからのボールを受けることも数多く行いたい。
守備では、香川真司、乾貴士、小松塁へのファーストディフェンダーを明確にすることである。個の力ではかなわぬまでも相手のスピードを落とすことで、攻撃に時間をかけさせればそれだけ得点の可能性は低くなる。中盤の主導権が鳥栖にとっては必須条件となる。
対するＣ大阪も今季初の連敗は避けたいところ。人が代わっても狙いどころはハッキリしている。前節は9人の戦いを強いられたが、2点のビハインドを追いついていることでも、個の強さだけでなくチームの結束力も証明した。攻撃の中心である前述の3人にシンプルにボールを預けたい。
入梅宣言がされた鳥栖ではあるが、空梅雨で日中は30度を越える日が続いている。今節のベストアメニティスタジアムも熱くなりそうだ。
私たちサッカーを見るものにとっては、キックオフまで勝手にシュミレーションして試合の内容を楽しむ事が許される。読者諸兄の中には、そのシミュレーションをtotoで実現化させようと夢を託す人もいるだろう。
私たちは、それで良い。少なくともキックオフのホイッスルを聞くまでは…。
キックオフ後は精一杯選手を鼓舞し、チームの勝利を願おう。私たちはピッチでボールを追うことはできないのだから。だからこそ、スタンドやTVの前で試合に参戦しよう。
サッカーは、見ているだけではもったいない。
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★J2クラブサポーターのみなさま！クラブへの熱き思いを旗に！
第4回取材予定：
・6月20日(土) 徳島（取材）vs横浜FC
・6月21日(日) 湘南（取材）vs札幌
以上
2009.06.19 Reported by サカクラゲン
