6月21日（日） 2009 J2リーグ戦 第22節
湘南 3 - 2 札幌　（16:03／平塚／9,374人）
得点者：10' 中村祐也（湘南）、48' クライトン（札幌）、57' 西大伍（札幌）、83' 阿部吉朗（湘南）、87' 猪狩佑貴（湘南）
スカパー！再放送 Ch182 6/22（月）12:00〜（解説：三浦俊也、実況：加藤暁、リポーター：安田美香）
☆勝敗予想ゲーム
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●反町康治監督（湘南）：

「……久しぶりにベンチのまえでガッツポーズなんてしてしまいまして、それぐらい非常に面白いゲームでしたね。お客さんはいつも試合が終わってからすぐ帰りますが、きょうはアンコールという感じでお客さんが残っていらして、非常にうれしく思っています。きょうはたくさん集まっていただいたので、そういうときにこうしたエキサイティングなゲームをすることができ、しかも勝点3を取れたことは、これから夏場に向かっていくにあたり大きな支えになるのではないかと思っています。10試合やったような疲労感がいまあります。というのは、ないアタマでいろいろ考えて相手の分析をしつつも、ギリギリのリスクのなかでやっていった。リードして4バックにしてもらったところでこちらに分があるかなと思ったので、こちらも思い切ってやらせてもらいました。ハムラビ法典には、目には目を、という言葉がありますが、まったく同様のやり方をやらせていただきました。うまくいったかどうかは結果のみぞ知っているのですが、やるべきことをやり、しかも交代で入った選手２人がああしたかたちでやってきたのは、偶然ではなく、ずっとゲームを組んで鍛えているという証拠でもある。シーズンが終わるまでずっと続けてやっていくことなのだと強く認識しました。……もう質問に答えたくないぐらい疲れました。以上です」

Q：後半36分に猪狩選手を出したタイミングについては。
「猪狩はもともとボランチではなく、もうひとつ前のMF、ただ前にタイミングよく出る力やスピードはピカイチなので、あのときは亮太（永田）をどちらかというとアンカーボランチにして、どんどん前に出て行けと。アジエルのところでひとつテンポをつくれて、そこから飛び出すイメージはあった。一度そういうチャンスはあり、うまくいきませんでしたが、それを引き続きやっていけばと。2トップにしたところ、そこに4バックがかなり引っ張られたので、その隙間に入っていくというプランもあった。アジエルはその隙間に入っていかないが、猪狩は入っていける。それが奏功したという感じでしょうね。本人はたぶん相当うれしいと思いますよ」

Q：平塚出身の選手の活躍は歴史的な意義では。
「湘南の歴史を見ていけば、トップチームに大きく貢献している選手はいると思うが、彼は僕が選手のころによちよちで――名良橋に憧れて入ったと社長から聞いたが――そうした選手が地道に努力を重ねていき、昨季は経験を積むという意味でサラリーマンをやりながらJFLで一所懸命やった。そうした、サッカーに対して真摯に取り組む姿勢がこの1点に集約されているのではないかと思います。猪狩のつぎにうれしいのは私ですね」

Q：素晴らしい勝利の一方、失点も続いていますが、修正ポイントは。
「たしかにそうですね。向こうも力ずくで中山を入れてきて、こちらの対応がすこし遅れたのは正直あると思います。PKを与えた場面などは、熊本で最初失点したのとおなじようなかたちだったので、その対応を――それは選手の問題ではなく今日はこちらの問題が大きかったと思う。それですこし後手を踏んでしまったことは否めない。それと、うちの課題である両サイドからのボールに対する守備、3試合連続でやられているので、修正すべきところでしょうね。（次節に向け）2日しかなくて、国立でゲームをすることになるので、できるかぎりのトレーニング、またはミーティングをして、課題をしっかりと解消してゲームに臨むようにできればいちばんいいですね」

Q：まだシーズンが半分にも満たないうちに勝点50に到達しました。
「きょうのほかの結果を見ていただければわかるように、これからほんとうに厳しいゲームですよね。きょうはたまたまひっくり返せただけであって、そのまま終結していてもおかしくないようなゲームでした。こうした厳しいなかで、チーム内の競争であったり我々はもっとより厳しさをもってやっていく、継続していく、または継続プラス向上していくしかないと考えています。連戦の逞しさも増していかなければいけないし、チーム全体の総合力をアップして夏場に向かっていきたいと思っています」

以上