7月4日(土) 2009 J1リーグ戦 第16節
大宮 0 - 0 横浜FM (18:00/NACK/13,166人)
スカパー!再放送 Ch186 7/7(火)06:30〜(解説:水沼貴史、実況:倉敷保雄、リポーター:長友美貴子)
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この日の収穫は「苦しみながらも耐えた」ということだった。前線からの守備が機能し、最終的にはディフェンスラインとGKが体を張って守る。結果、今季リーグ戦4度目の無失点試合となった。だが、一方で攻撃陣も守備に追われる試合となってしまったことも事実。特に前半は前線が孤立し、チャンスが単発に終る。守備を機能させつつ、得点を得るためには更なる向上が必要なことが明らかになった試合でもあった。
前半の主導権を握ったのは横浜FM。「前節G大阪戦はダブルボランチにしたけれど、この試合は松田のワンボランチでより攻撃的にした」と木村浩吉監督が話すように、サイドに人数をかけたスピーディな攻撃は大宮を苦しめる。前線の選手から守備に追われるが、高い位置で奪えるわけでもなく自然と全体が下がり気味に成る。「あれだけサイドから攻められると、守備が気になってしまって藤田さんを孤立させてしまった」とは大宮・石原直樹の弁だ。
だが、横浜FMはペナルティエリア内に侵入し、前半で大宮の3倍にあたるシュート数を放つも決定的なシーンにまで至らない。一方で大宮は、回数こそ少ないが確実にスタンドを沸かす好機を迎えた。24分、石原のドリブルが、ペナルティエリア付近やや右の位置で松田直樹、栗原勇蔵の間を切り裂いていったシーンは爽快だった。小兵が大柄な選手を置き去りにする姿にスタンドも湧いた。見事なドリブルのあとは「シュートももちろん選択肢にあったが、藤田さんがフリーで見えたから」とパス。藤田祥史はこれを決めることは出来ず、ディフェンダーに阻まれるが、苦しいながらも前半に作ったチャンスだった。
後半に入ると、張外龍監督がシステム変更を敢行。これがぴたりとはまった。前半に負傷した金澤慎に代わり片岡洋介が入り、橋本早十とパクウォンジェの3枚でボランチを形成。右サイドに石原、トップに藤田、左に藤本主税という形をとり、相手のサイド攻撃を封じた。また、片岡が相手の攻撃をつぶし、橋本が高い位置を取ることで中盤と前線が絡みだす。本来フォワードである石原のプレーエリアがサイドになることで若干低くもなりゴールから離れてしまうことは課題ではあるが、前半からの建て直しは利いた。
後半の早い時間帯はピタリと横浜FMの攻撃が止んでしまう。「相手が守備のやり方を変えた。ボールをとって攻撃する前に相手が守備に戻ってしまった」と山瀬功治が振り返っている。
木村監督も「相手の守備の足をとめさせることと、バテさせることがねらいでボールをまわそうと言った。結果的に、ボールを大事にしすぎた」と、後半に入り攻撃力を失ったことを認めている。
また、木村監督が「怖くはなかったし、大丈夫だと思っていた」と振り返っているのが大宮のセットプレー。後半に入り、大宮が攻撃の鋭さを増すと横浜FMはファウルで止めることが増える。54分、パクウォンジェが倒されてのフリーキックにマトがあわせたものや、81分ペナルティアークやや左でのものなど幾度かチャンスは迎えた。だが、あと一歩及ばずネットを揺らすには至らない。「後半、マリノスは引き分け狙いだったと思う」と波戸康広が振り返るように、横浜FMの攻撃が鋭くなることもなくサイドをえぐる攻撃も徐々に精彩を欠く。試合はスコアレスドローでおわった。
リーグ戦今季3度目の無失点試合は大きな収穫でもあった。一方で「千葉戦、京都戦のような勢いはなかった」(片岡)、ヤマザキナビスコカップでの大敗が記憶にあるのか、どうしても前半から積極的になれなかったことも事実だ。それでも「守備は全体で出来ているから、フィニッシュのところと中盤の支配力」と勝つための課題が明確になった試合でもあった。順位的にも前半戦の目標である10位以内を暫定ながらキープ、次につなげたい一戦となった。
以上
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一覧へ【J1:第16節 大宮 vs 横浜FM】レポート:苦しみつつも勝点1を挙げた大宮、対横浜FMリーグ戦無敗記録を守った。(09.07.05)













