今日の試合速報

開幕招待
開幕招待

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【ヤマザキナビスコカップ F東京 vs 名古屋】レポート:早すぎる決着。新幹線VS鈍行列車!?F東京が名古屋に大勝(09.07.16)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
7月15日(水) 2009 ヤマザキナビスコカップ
F東京 5 - 1 名古屋 (19:30/味スタ/12,226人)
得点者:3' 平山相太(F東京)、10' 米本拓司(F東京)、11' 石川直宏(F東京)、26' 長友佑都(F東京)、53' 小川佳純(名古屋)、75' オウンゴ−ル(F東京)
ヤマザキナビスコカップ特集
★観戦情報を投稿しよう!「2009イレブンミリオンパーク」
----------

 ヤマザキナビスコカップ準々決勝第1戦は、F東京が名古屋に5-1で先勝した。F東京は前半3分、FW平山相太が先制ゴールを挙げると、MF米本拓司、MF石川直宏、DF長友佑都が立て続けに決めて大量リードを奪う。名古屋も後半8分、MF小川佳純のゴールで一矢報いるが、さらにオウンゴールで追加点を奪ったF東京が大勝した。

 ゲームは早々に決まってしまった。前半3分、F東京MF石川のスローインにFWカボレが抜け出すと、ゴールライン際からマイナスのボールを折り返す。それを、平山が右足で合わせてF東京が先制する。ここから名古屋のストイコビッチ監督が「悪夢のようだった」と振り返ったF東京のゴールショーが始まる。前半10分、こぼれ球を拾ったMF羽生直剛がキープして米本へと繋ぐ。「枠に入れることを考えた。打った瞬間は『入れ』と思っていた」(米本)。右足から放たれたボールは低い弾道でゴール右隅に突き刺さる。嬉しいプロ公式戦初ゴールはアウトサイドにかけた技ありのミドルシュートだった。さらに前半11分には、MF梶山陽平が頭で繋ぐと、石川がこれに反応。右足で流し込んでリードを広げる。F東京の勢いは止まらず、長友が前半26分に左サイドのペナルティエリア角からゴールを狙う。右足から放たれたボールは弧を描いて、ゴールネットへと吸い込まれていった。F東京が大量リードを奪い、試合を折り返す。試合後、指揮官は前半を終えた直後の感想をこう述べている。
「グランパスを相手に前半の45分のような展開はそうそうできない。90分間あのままのペースで行くとは考えづらかった。ハーフタイムから後半は難しくはなると思っていました」(城福浩監督/F東京)

 F東京が無敵感を漂わせていた前半の試合展開とは異なり、後半は名古屋が息を吹き返す。ハーフタイムでFWダビィに代わって入ったFW玉田圭司にボールが集まり、そこを起点に名古屋が徐々にペースを握る。後半8分に、右サイドを抜け出したDF田中隼磨が中央に放り込むと、小川が頭で合わせて1点を返す。その後は名古屋が何度か決定機を迎えたが、GK権田修一と守備陣が踏ん張りを見せる。終盤、5点目を奪ったF東京が、名古屋の反撃を1点に抑えて逃げ切った。

 ゲームの分かれ目は後半23分にあった。「4-2になると、嫌なスコアになる。失点した直後からの数分はよくなかった」と、城福監督はここで羽生をボランチのポジションへと移している。「正直、最初に4点奪って難しくなった」と、DF徳永悠平。失点直後、ピッチには微妙な歪みが生じ始めていた。名古屋へと試合の流れが傾きかけたが、その歪みは羽生によって修正される。
「バランス感覚というのが僕の強み。守備で走って失点しないというプランなら僕ではない。繋ぐ中で休みつつ、カウンターでしっかり追加点を奪いたかった。ボールを回して相手の時間を減らし、ゲームをクローズしないと僕がボランチに入る意味はない。守備に回るとき、もっとリトリートして相手に持たれているというよりも持たせているという感覚でできればもっとよかった」(羽生)
 羽生は中央にポジションを移すと、積極的にボールを引き出す。パスを繋ぎ直してリズムを修正すると、悪い流れを断ち切った。12日の試合(J1第17節名古屋戦)でも、攻守においてスペースを見つけ出して“陰の”勝利の立役者となった男は、ゲームテンポを自分たちのペースへと引き戻す役割をこなした。大量リードを保ったまま、第2戦へと繋げる大仕事をやってのけた羽生は試合後、「心地良い疲れですね」と、笑顔を見せた。

「前回の対戦は3-0だったので、今回メンバーを代えても大きな違いはありませんでしたね」(ストイコビッチ監督/名古屋)
 先発メンバーを4人入れ替えて臨んだ名古屋だったが、指揮官が期待した効果は得ることができなかった。開始早々の早すぎる決着がすべてだった。またもマイナスのボールに対してのマークがルーズになってしまい、そこをF東京に突かれてしまった。「今日はスピードに尽きる。そこに大きな差があった。我々が鈍行列車だとすれば、F東京は新幹線だった。これは戦術的な問題ではない。電池を充電してしっかりJ1リーグ戦までに戻したいと思います」(ストイコビッチ監督)。名古屋にとっては、悪夢のような1週間だった。ケネディのJリーグデビューや吉田麻也、バヤリッツァの復帰でインパクトを残さなければ、この2試合で受けた傷はますます深くなりそうだ。「新しいグランパスを見せたい」という指揮官と選手にとっては次(7/18京都戦@豊田ス)が正念場だ。

 F東京は、相変わらず石川がゴールと興奮を呼び込み、チームも好調を維持している。「このまま歩みを止めたくない」と、城福監督。6月から続く公式戦連勝記録をどこまで伸ばせるのか。大勝の後のゲームでこそ、真価が問われる。週末のJ1リーグ戦に勝利することが出来れば、その強さはいよいよ勢いだけでは片付けられなくなるはずだ。

以上

2009.07.16 Reported by 馬場康平
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着