7月17日(金)J2 第28節 徳島 vs 水戸(19:00KICK OFF/鳴門大塚)
スカパー!生中継 Ch183 18:50〜(解説:田渕龍二、実況:三宅きみひと、リポーター:藤原美佳)
☆勝敗予想ゲーム■17日19時締切り!
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前節の徳島は東京Vに大量4失点での大敗を喫した。しかも、その内容は完敗を認めざるを得ないもの。後半背負った数的不利も響いたとは言え、力の差をまざまざと見せ付けられた厳しい戦いになってしまったと言えよう。
また、そうした結果や内容以上に残念であったのは、チームが自分たちの本来の姿をほとんど出せなかったこと。事実、徳重隆明も「前半あまりにもブロックを意識し過ぎてプレスも腰が引けてしまっていた」と試合後それを悔やんだが、持ち味であるアグレッシブさを発揮できなかったのは何より悔やまれる。なぜなら積極性ある姿勢こそが徳島最大の武器なのだから。
そしてさらに、徳島はその一戦で大きな守備の問題を露呈してしまった。その問題とは、後半開始早々の時間帯に最もハッキリ現れた、相手のドリブルへの対応のマズさ─。結果それを見せてしまったことが反撃への出ばなを挫かれる2失点目に繋がり、さらには登尾顕徳の退場劇も引き起こしたと言って間違いない。
となれば迎える今節、対する水戸の攻撃陣がそこへの意識を持って戦いを挑んでくるのは必至。FW遠藤敬佑やMF菊岡拓朗といった技術ある選手たちが自らのドリブルをゴールに結び付けるべく虎視眈々と機会を狙ってくることだろう。それだけに徳島にとってその問題改善は不可欠な部分であり、勝利を得るためにクリアしなくてはならない絶対条件となる。
ではその改善に向けての必要要素は何かと言うと、まずは改めて挙げるまでもなくドリブルを開始した相手に対する早いアプローチ。守りにまわった際、ボランチの青山隼も含めた守備陣はそれぞれ自分のマーカーを捕まえながら組織を整えブロックを作るわけだが、しかしながらボールホルダーがドリブルを選択し、それが危険なエリアを突かれそうなものと見れば整えた陣型を即座にズラしてでも1枚が止めにいかなくてはならない。実際に東京V戦を思い返せば、前記の2失点目のシーンも含め、徳島は周囲のマークこそ整えながら単独でボールを運ぶMF河野広貴にはたびたび花道を開放。バイタルエリアに入り込まれてから遅れた対応をしてしまったことで苦い結末を突き付けられている。
さらに加えて、ドリブルされるスペースを作らない全体のコンパクトさも徳島には求められると言えよう。前節終了後に青山も「キープ力がある相手の2トップを意識し過ぎてDFラインが引き過ぎた」とチームが間延びしていたことを悔いたが、やはり突かれる空間を相手に与えず素早いチェックも生むコンパクトな選手間距離は必須のところ。それだけに、もちろん今の蒸し暑い気候で体力の消耗は激しいだろうが、選手たちは死力を尽くして90分間その維持に取り組まなくてはならない。
こうして整理してみると、徳島における今節のポイントは守備の原点回帰とも言い換えられるのではないか。そしてその原点回帰は冒頭に述べた闘う姿勢にも通ずる。だから、であろう。ゲームを直前に控えた藤田泰成も「原点に立ち返り全員がハードワークしなければと思っています」と同じ言葉を使って意気込みを表した。
そしてアウェイへ乗り込む水戸も同様に前節の反省、原点への回帰が必要な一戦となる。
チームは前々節の福岡戦を5得点で快勝しながら、前節は横浜FCに無得点ドロー。木山隆之監督が「大勝した後に口酸っぱく、気持ちを引き締めて厳しい入り方をしなさいと言ったんだが…」と悔やんだように、勢いを持ち込みたかった前半をやや緩い感じで過ごしてしまったことで求めた結果を手にし切れなかった。特に今季のチームが確立していたはずの攻撃におけるスピーディーなサポートや果敢な追い越しを欠いたことは10人になった横浜FCを崩せなかった主たる要因。それだけに今節の選手たちは試合開始のホイッスルから自らのストロングポイントを100%取り戻して戦わなくてはならないだろう。しかも今節はチーム内得点王であり、重要な前線の起点であった高崎寛之が出場停止。だからこそ余計にチーム全体としての立て直しが問われる。
8位のホーム徳島と、7位の水戸。どちらも上位追撃のためには、もう足踏みしていられない。果たして前節と違った本来の顔を見せて勝点3を奪取するのはどちらか!?両チームにとって正念場とも呼べるこの一戦は見逃せない。
以上
2009.07.16 Reported by 松下英樹
J’s GOALニュース
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