熊本ではまだ梅雨明けは宣言されていないものの、晴れ間が出ればジリジリと肌が灼ける日差しが降り注ぐ。
夏がすぐそこまで近づいている事を考えると、怪我人の多かったチームにあって、徐々に彼らが戻って来ているのは明るいニュース。中でも、おそらくボールを蹴りたい気持ちが特に強かったであろう選手が、ようやく全体練習に復帰した。
2月に右膝関節の軟骨を損傷したMF喜名哲裕選手は、開幕前から別メニューで調整を続けて来た。実に5ヶ月間もの長い間、焦る事なく復帰に向けて地道にウェイトトレーニング等に取り組めたのは、これまでのプロ生活で培ってきた経験と自信があったからだ。
「過去には2年間プレーできなかったこともあったし、初めての怪我じゃないからね。見てるだけでプレーできないストレスはもちろんありましたけど、復帰しない事にはチームに貢献できないから、自分がやれることをしっかりやろうと考えてました。今年のサッカーは自分のスタイルにも合っていると思うし、これまで培ってきた経験を生かして、復帰さえできればプレーできるっていう自信を忘れないようにしてました。久しぶりにボールを蹴れるのは、やっぱり楽しいですよ。もっとコンディションを上げていかないとね」と、今シーズン初出場に意欲を燃やす。
もう1つ、彼のモチベーションになっていたのが家族の存在。先月、トレーニングがオフだった日に、熊本市内のとあるショッピングセンターで夫人と一緒にいるところにばったり会った。その時には全く気づかなかったが、今月初めに2人目の子どもとなる女の子が元気に生まれたとのこと。2歳の息子さんも少しずつサッカーの事が分かるようになってきたそうで、元気にプレーする姿を見せたいという思いも強い。
「沖縄出身だから暑さに強いでしょ」なんて言うと、たぶん「そんなことないさぁー」と笑いながら否定するかもしれないが、夏場の戦いに向けて彼が戻ってくるのはチームにとっても心強い。シーズン後半に入り、ベテラン・喜名哲裕の経験が必要になるゲームが必ずやってくるはずだ
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2009.07.16 Reported by 井芹貴志
J’s GOALニュース
一覧へ【J2日記】熊本:喜名哲裕の5ヶ月。支えたのは、自信と、家族。(09.07.16)
負傷してからの5ヶ月間、ボールを蹴る仲間たちを見ながら、地道に筋力トレーニング等に励んだ
先週のトレーニングで元気にボールを蹴る喜名選手。今季初出場に向け、これからさらにコンディションを上げていく















