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【J1:第21節 千葉 vs 柏】レポート:両者痛み分けの千葉ダービー。千葉が粘り強い守備と走力で勝点1は死守し、柏は数的優位な状況を生かせない攻撃を悔やむ。(09.08.16)

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8月15日(土) 2009 J1リーグ戦 第21節
千葉 0 - 0 柏 (19:35/フクアリ/17,899人)
スカパー!再放送 Ch183 8/18(火)21:00〜(解説:金田喜稔、実況:清原正博、リポーター:石川葉子)
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 千葉のFWネット バイアーノが加入後2度目のスタメンとなったのに対して、柏はJFA・Jリーグ特別指定選手で順天堂大学在学中のFW田中順也を、大抜擢の形でのスタメンで起用した。それぞれのFWの出来がこの試合の行方を左右しそうな予感はあったが、それは千葉にとって不本意な形のものとなった。

 開始直後から随所で激しいマッチアップが繰り広げられたが、前半の千葉の戦いぶりは悪くなかった。柏が素早いサイド攻撃を仕掛け、前半だけで5本のCKを得たが、千葉は課題のセットプレー時の守備で粘りを見せてゴールを割らせなかった。攻撃ではネット バイアーノが4分にオーバーヘッドで、15分には角度のないところからシュートを打ち、他の選手も両サイドを使って前の選手を追い越しながら攻め、果敢にゴールを狙った。

 そんな状況が一変したのは29分だった。ネット バイアーノがハイボールを柏のDFパク ドンヒョクと競り合った際、相手にひじ打ちをしたということで退場になってしまったのだ。数的不利になることに加え、前線で攻撃の起点になるFWを失った千葉のダメージは大きかった。10人になった千葉はゴール前に押し込まれる時間が多くなり、思うように相手ゴール前にボールを運べなくなった。
 だが、千葉にとって幸いだったのは、数的優位な状況の柏が力で押すサッカーをしてきたことだった。「パスをつないでくるほうが嫌だったけど、思っていたよりもロングボールが多かった」とは千葉のMF坂本將貴の弁だが、柏が千葉の選手をパスでもっと前後左右に振り回していたら、千葉はスタミナと集中力の維持が試合終了まで続かずに失点を喫したかもしれない。柏のMF栗澤僚一は「前に当てたあとのサポートの動きに工夫がなかった」と反省したが、マークする千葉の選手を引き連れた状態で、柏の選手がゴール前に集まりすぎてインターセプトされ、パスを受けそこなう場面もあった。

 劣勢を強いられた千葉だが、64分頃からは柏のボールを奪って速攻を仕掛けるなど、攻撃に出られるようになった。だが、ラストパスが合わなかったり、シュートの精度を欠いたりして勝点3を獲得するためのゴールを奪えない。勝利という結果を求めながらも、87分にMF谷澤達也に代えてMF下村東美、89分にMF中後雅喜に代えてDF斎藤大輔という、より守備力の高い選手をピッチに入れたのは、勝点3を望むあまりに手中にある勝点1を失うことがあってはならないという江尻篤彦監督の現実的な采配に見えた。

 柏はこの試合最大のビッグチャンスといえる73分のFWアンセウモ ハモンのシュートをはじめ、44分の栗澤のパスをMF菅沼実がスルーして田中がシュート、53分のFW大津祐樹の反転からのシュートなどの得点機をモノにできなかったことが響いた。相手を押し込みながら勝てなかった心理的なダメージはあるだろうが、田中という新戦力の登場はプラスの要素だ。
 千葉は試合終了と同時に倒れ込んだり、しゃがみ込んだりする選手がいたほど、苦しい試合展開の中で最後まで走り切った。今節は失点をゼロに抑えた粘り強い守備が選手に自信を与えたが、次節(8/19名古屋戦@フクアリ)は狙い通りの攻撃でのゴール、そして勝利で自信を得てほしい。

以上

2009.08.16 Reported by 赤沼圭子
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