今日の試合速報

チケット購入はこちら

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第24節 名古屋 vs 新潟】プレビュー:守護神を失った名古屋が迎え撃つのは得点源を失った新潟。突然のアクシデントを乗り越えるのは一体どちらか!?(09.08.28)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

8月29日(土)J1 第24節 名古屋 vs 新潟(19:00KICK OFF/瑞穂陸
スカパー!生中継 Ch308 18:55〜(解説:川勝良一、実況:八塚浩)
勝敗予想ゲーム | 皆の投稿で作るスタジアム情報
----------
名古屋は25日、新潟は27日に、それぞれ衝撃的なニュースがチームを襲った。
「楢崎正剛、左手中手骨骨折で全治10週間」
「ペドロ・ジュニオール、G大阪へ完全移籍」
ともに今季の大黒柱と言える選手を失って臨む一戦だけに、戦力ダウンをどこまでカバーできるかがひとつの焦点になってくる。

絶対的な守護神を失った名古屋は、やはり守備陣の整備が重要になってくる。現在の名古屋の守り方は、ある程度のシュートはコースを切るだけでブロックに行かない場面も多い。それは日本最高のGKである楢崎の能力を見込んでいた部分もあり、代役候補の広野耕一や西村弘司にとっては大きな負担と言わざるを得ない。特に新潟にはアウェイ(第15節)でその点を突かれて失点しており、今回の不安要素のひとつと言えるだろう。前2戦からは新たに3バックも採用し始めた名古屋は、ここで再び守備の見直しが必要だろう。

一方、新潟が失ったのはドリブル突破と機動力で前線の核となっていた得点源だ。3トップの攻撃的布陣ながら攻撃のメインはカウンターであり、そこで縦への速さとキープ力、そして得点力で貢献していたペドロ・ジュニオールの移籍は大きな痛手となる。代役候補は新加入のエヴェルトン・サントスや田中亜土夢あたりが有力だが、ペドロ・ジュニオールと同じ活躍をすぐに期待するのは酷というもの。新潟は攻撃の再編が勝負のカギとなる。

J1リーグ戦の順位では4つの差がついている両チームだが、勝点差にしてみればわずかに4。しかもホームで連敗中の新潟に対し、名古屋はアウェイで連勝中と勢いでは大きく上回っている。現在の名古屋の怖さは、試合途中に流れを変えられる戦術的柔軟性と、スーパーサブの存在にある。2点差を後半だけでひっくり返した前節でも、サイドハーフのマギヌンをボランチに据えてパスの配球を増やし、今や切り札的存在となった津田知宏が途中出場からチャンスを演出した。最後は運も味方しての逆転劇だったが、運を引き寄せる勢いを作り出す力が、今の名古屋にはある。

だが、反面で劣勢の状況を自ら作り出してしまう名古屋の悪癖は改善されていない。アウェイでの新潟戦はまさにその顕著な例で、単純なパスミスやフィニッシュ精度の低さがカウンターの威力を倍増させていた。今回も新潟が狙うのは、その試合展開となるだろう。前回対戦ではその急先鋒として躍動したペドロ・ジュニオールはいないが、矢野貴章や大島秀夫などカウンターに強い選手は多い。ボランチを含めた名古屋の守備陣が彼らをいかに封じるかも、この試合の大きなポイントとなってくる。中でも三都主 アレサンドロと矢野がマッチアップする名古屋の左サイドの攻防は見ものだろう。

名古屋は勝てば今季初の3連勝を記録する。それだけでなく、この節が終わればJ1リーグ戦は再び2週間のブレイクに入る。この期間をチームの立て直しに費やすことになるのか、良いイメージを持った充電期間にできるかでは、AFCチャンピオンズリーグ準々決勝も控える9月の戦いを大きく左右することになる。J1リーグ戦では4ヵ月もの間、勝利に沸いていないホーム・瑞穂陸を歓喜させる勝利で、突然のアクシデントを乗り越えられるか注目だ。

以上

2009.08.28 Reported by 今井雄一朗
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2025/12/21(日) 10:00 知られざる副審の日常とジャッジの裏側——Jリーグ プロフェッショナルレフェリー・西橋勲に密着