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【J1:第31節 柏 vs 清水】レポート:開き直った柏が今季最高の試合内容で快勝を収める。清水は今季最多失点で3連敗。(09.11.09)

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11月8日(日) 2009 J1リーグ戦 第31節
柏 5 - 0 清水 (18:34//10,007人)
得点者:25' 大谷秀和(柏)、36' 大津祐樹(柏)、62' フランサ(柏)、82' フランサ(柏)、89' 北嶋秀朗(柏)
スカパー!再放送 Ch183 11/9(月)14:00〜(解説:前田秀樹、実況:倉敷保雄、リポーター:川上直子)
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この一戦を迎える前まで、柏と清水は非常に似通った状態にあった。ともにJ1リーグ戦では連敗を喫しており、『残留』と『優勝』という目標の違いこそあれ、これ以上の敗戦はそれぞれの目標からの脱落を意味する。もちろん当該チームの結果もかかわってくるが、『残留』のため、あるいは『優勝』のためには両者ともに残り試合の全勝が義務付けられていた。

「勇気を持ってみんなが恐がらずにできた」(柏MF栗澤僚一)。重く圧し掛かるプレッシャーを跳ね除けたのはホームの柏だった。これまでは失点を恐れるあまり、なかなか前に出て行けず、それによって後手を踏むことの多かった柏だったが、これまで続いた呪縛から解き放たれたかのように、試合の立ち上がりから気持ちの入ったアグレッシブな姿勢で前線からプレスを仕掛けた。
また、気持ちの面だけでなく、フランサ、澤昌克の負傷明けの2トップが前線で起点を作り、右サイドハーフに起用された杉山浩太が持ち前のキープ力と精度の高いアーリークロスでチャンスを演出するなど、戦術的にもハマった展開に持ち込んだ。

25分、左サイドの高い位置で大津祐樹が粘り、中央へ折り返し。そこへ絶妙のタイミングで飛び出した大谷秀和がワンタッチで清水DFをかわす。そのまま切り込んで左足を振り抜くと、清水DF平岡康裕の足に当たったシュートが軌道を変え、ゴールネットを揺らした。さらに攻勢に出る柏は、大谷が清水の連携の乱れをついてインターセプト。パスを受けた大津は清水DF児玉新のチャージにバランスを崩しながらも、左足シュートをゴール右へ流し込んだ。

前半で2点のビハンドを背負った清水は、早い段階での選手交代で流れを変えようと試みる。40分に本田拓也に代え、山本真希を入れて右に置き、枝村匠馬をトップ下、藤本淳吾を左、伊東輝悦をボランチと、中盤の並びをダブルボランチからダイヤモンドに変更した。実際にこの交代はすぐに効果を発揮する。前半終了間際には山本真希が攻撃にアクセントを与え、中盤の連携でシュート場面を作り出すなど反撃ムードを漂わせていた。前半はそのまま2−0で終了するも、1点を奪いさえすればペースを引き寄せることも十分可能なゲームの流れだった。

清水は中盤が絞ったことによってサイドにスペースが生まれ、右サイドバックの市川大祐が時折高い位置まで上がれるようになった。しかし、クロスボールに対してヨンセンが柏DF近藤直也、パクドンヒョクとの競り合いで優位に立てず、岡崎慎司は常に柏DFラインの背後を狙い続けていたが、そこへ効果的なパスが供給されなかったこと、そして柏DFがうまく岡崎のマークを受け渡し、ペナルティエリア内では自由を与えなかったため、どうしても決定機までには至らない。むしろ柏のダブルボランチ、大谷と栗澤がセカンドボールを圧倒的に支配したことで、スピーディーなカウンターを浴びてピンチを招いた。また、清水にとって大きな痛手となったのは、崩された形ではなくGK山本海人のミスから柏の加点を許した点である。62分、山本の味方へのパススピードが弱く、それを奪った澤からパスを受けたフランサが冷静に決めて3−0となった。

柏は今季最高のゲーム内容でその後も清水を圧倒。清水が前に出てくればカウンターを狙い、相手のDFラインがズルズルと下がればポゼッションでゲームを支配した。82分のフランサ、89分の北嶋秀朗のゴールは、味方のシュートに対するフォローのアクションがあったからこそ、GKの弾いたこぼれ球をプッシュして生まれたもの。守備面も前線からのプレスが機能しており、清水が永井雄一郎、兵働昭弘という攻撃の駒を投入してもリズムを失うことなく、それぞれが役割を全うして相手の攻撃を封じた。5−0の快勝に加え、第8節の大分戦以来、約半年ぶりのホームでの勝利に日立台は大いに沸き上がった。
悪い流れを断ち切った点では柏にとって大きな勝利だったと言える。ただし、試合後に多くの選手たちが「これを続けなければいけない」と語ったように、まだまだ厳しい状況に変わりはなく、このパフォーマンスを残りの3試合も継続しなければ、逆転残留は見えてこない。これからの試合がますます重要だ。

一方の敗れた清水は今季最多の5失点で3連敗となり、長谷川健太監督、そして岡崎までもが試合後には「完敗」の言葉を口にした。だが、このチームが第28節の時点で首位に立ったことは揺るぎない事実である。優勝の可能性もわずかに残されており、AFCチャンピオンズリーグ出場権獲得はまだ十分な射程圏にあるため、次節のリーグ戦(11月21日(土)G大阪戦@アウスタ)までの2週間でどれだけ調子を取り戻せるかが、今後復調へのポイントになるだろうか。

以上


2009.11.09 Reported by 鈴木潤
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