3月6日(土)J1 第1節 川崎F vs 新潟(16:00KICK OFF/等々力)
スカパー!生中継 Ch180 15:50〜(解説:田中孝司、実況:下田恒幸、リポーター:高木聖佳)
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共に03年に川崎Fの一員となった中村憲剛とジュニーニョがいない開幕戦が過去にあったのかと調べてみると、中村は05年の開幕戦で欠場して以来5年ぶり。また03年の初来日以降、常に開幕戦に出場し続けてきたジュニーニョに至っては移籍後初の事態である。ということで、この両選手が共に開幕戦を欠場するのは、彼らが川崎Fのユニフォームを纏うようになって初めてのことである。
川崎Fにとってはまさに非常事態とも言える状況であり、率直に言って戦力ダウンであるのは間違いない。また監督が交代しており、新たな戦術を浸透させる必要もあった。そうした事情もあり、J1に再昇格した05年シーズン以来の不透明感のある開幕戦となりそうである。
そうした中、希望を見いだすとすれば新戦力が充実しているという点であろう。稲本潤一の加入は中盤に安定感と機動性をもたらすはずで、期待感は高い。また、その攻撃性を買われて加入した左サイドの小宮山尊信もすでにチームにフィットしており、AFCチャンピオンズリーグの城南一和戦では何度となく左サイドを突破していた。
監督として初めての開幕戦を迎える高畠勉新監督に関しても、川崎Fを指揮するのは08年以来2度目のこと。前回はシーズン中の監督交代だったにも関わらず、うまくチームをコントロールし攻撃的なスタイルでリーグ戦を2位という順位で終えており、その手腕には定評がある。
中村、ジュニーニョの穴に関しては、田坂祐介と黒津勝の起用が予定されている。共に先発で起用されるとすればキャリア初の開幕スタメンとなる。「気持ち的にはいよいよという感じ。試合もACLを経験していますし、不安よりも楽しみのほうが大きい」と田坂が話せば、負けじと黒津も「チャンスだと思っています。けが人が出ている中で、しっかりアピールしていかないと。チームに勢いをもたらすようなプレーをしたい」と意欲を見せていた。元々力のある選手であり、気負う事なく力を発揮してくれれば、十分にチームに力を与えてくれる存在である。
戦術的に気になる事があるとすれば守備面の不安であろう。今季の川崎Fは、より攻撃的なスタイルを貫くべく準備を進めてきた。そんな攻撃を支えるのは最終ラインのラインコントロールである。最終ラインが安定すれば、攻撃陣の安心感も増す。
代表組がベネズエラ戦と東アジアサッカー選手権を戦う一方、チームは彼ら不在の中、戦術の落し込みを続けてきた。日本代表チームが解散され、中村、稲本、川島永嗣の3選手がチームに復帰した後の2月19日に専修大学との初めての対外試合が行われ、ここでラインコントロールに関する問題が発生する。その後、ACLの城南一和戦で2失点。28日の京都との非公開での練習試合でも2失点しており、守備に不安を抱えているという状況にある。
黒崎久志監督が率いる新潟が攻撃的なスタイルでチーム作りを進めているとの情報は川崎Fにも伝わっており、新潟の攻撃をどこまで押さえ込めるのか、チーム作りの進捗状況を確認する上でもポイントとなりそう。
見所は多いが、川崎Fは、ジュニーニョ、中村の穴をどう埋めるのか。そして、稲本のフィット具合はどうなのか。森勇介に偏っていたサイドからの突破が、左サイドからも期待できるのか。そして守備の安定感がどの程度実現できているのか。こうした点を中心に試合を見てほしいと思う。
対戦する新潟は、千代反田充や松下年宏など主力級選手が複数移籍、また監督も交代しており、不確定な状況での戦いになるという点では川崎Fと事情は似ている。またマルシオ・リシャルデスの出場が危ぶまれており、もし出場が回避された場合は戦力ダウンになることは確実であろう。ただ、そこは川崎Fと同様に変わって起用される選手のモチベーションにつながることは間違いない。川崎Fの選手からは2列目からの飛び出しに気を付けたいとの発言が出ており、特に栃木から復帰した河原和寿の飛び出しには気を付けたいところだ。
共に内部昇格となる両チームの監督は、同学年でJ1での最年少監督でもある。フレッシュな戦いはどちらのチームに軍配が上がるのか。タイトルを目指す川崎Fにとってはどうしても勝ちたい試合である。
以上
2010.03.05 Reported by 江藤高志
J’s GOALニュース
一覧へ【J1:第1節 川崎F vs 新潟】プレビュー:川崎Fはジュニーニョ、中村憲剛の穴をどのように埋めるのか。新加入の稲本潤一がチームに力を与えてくれるのか、注目したい。(10.03.05)















