3月31日（水）AFCチャンピオンズリーグ2010 Ｇ大阪 vs SAFFC（19:00KICK OFF/万博）
試合速報 | ホームゲームチケット情報 | 決勝戦は11月13日(土）に国立競技場で開催！
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アウェイでのシンガポール・アームド・フォーシズFC（以下、SAFFC）戦から1週間。Ｇ大阪は同チームを31日、AFCチャンピオンズリーグ グループリーグ第4節のホーム戦に迎える。

アウェイでのSAFFC戦は、慣れない人工芝のピッチ、30度を超える暑さ、80%を超える湿度に見舞われる中、2度、追いつかれる展開となったが、最後はしっかりと突き放し2−4と勝利。この試合がグループリーグ第1節以来の先発出場となったFW平井将生がハットトリックを決めるなど、得点力不足に喘ぐチームを救い、勝利を引き寄せた。

現在、Ｇ大阪が属するＧグループは1位が勝点7の水原三星（韓国）、2位が勝点5のＧ大阪、3位が勝点2で河南建業（中国）、4位が勝点1のSAFFC(シンガポール）。今節でG大阪が勝利すれば、他会場の結果によってはSAFFCは残り２試合を待たずしてグループ予選敗退が決定することを踏まえても、今節でなんとしてでも『勝点』を奪いにくるのは目に見えている。先のホーム戦では圧倒的にＧ大阪優位と見られながら2ゴールを奪った自信も、彼らを後押しすることだろう。実際、チームを率いるリチャード・ボク監督は前節での敗戦後、地元記者から「今日の結果によってACLにおける先行きは暗くなったが？」と尋ねられ、不敵な笑みを浮かべてこう発言している。
「暗くなることは一つもない。我々にはあと3試合残っている。次節、日本での試合では、出場停止の選手やケガ人も戻ってくる可能性があるので、今日以上にいい試合が出来るのではないかと思う」

だが、勝点3が欲しいのは、Ｇ大阪も同じだ。同日に行われるもう一つのカード『水原三星vs河南建業』戦の結果にもよるが、この一戦に勝てばまずもっての目標であるグループリーグ予選突破に向けて大きく前進する。しかも今節はホームゲーム。サポーターの絶大なる後押しを受けられるこの万博記念競技場で『勝点3』を確実に手に入れたいと思うのは当然だろう。

直近のJ1リーグ戦・仙台戦では土壇場で引き分けに持ち込まれ、またしても白星は手に入れられなかったが、チーム状況は決して悪くはない。DF山口智の戦列復帰による安定感、攻守に連動性がみられるようになったこと、本来の攻撃スタイルを取り戻しつつあること、など好材料は多い。アウェイ戦に続き、このホーム戦でも再びMF遠藤保仁はコンディションを考慮して欠場となるが、アウェイでの戦いぶりを見ている限り不安はない。むしろ、アウェイ戦でゴールラッシュを演じた同カードで、再び、Ｇ大阪らしい攻撃力を示し、白星をしっかりと引き寄せることで、J1リーグ戦に繋げたいという思いも強いだろう。
「全員で組織的に守備をして、統一感を持って戦いたい。早い段階で点が獲れれば、勢いに乗れる。ホームだししっかり力の差を見せつけられるような試合をしたい」（DF高木和道）
「とにかく結果。ホームでしっかり勝点3を積み上げたい。ただ、アウェイで2点とられているように、なめていたら足元をすくわれる。立ち上がりから圧倒して早く試合を決めたいと思う」（DF加地亮）

注目はFW平井。先にも書いた通りアウェイでもハットトリックを決め、直近の仙台戦でも1ゴールとコンディションはいい。「裏に抜けるスピードが自分の持ち味。それをしっかり出してプレーする。アウェイ戦では最初のシュートをゴールに結びつけたことで勢いに乗れた。今節でもそうなれたらいいですね。シンガポールに比べるとこっちは涼しいし、もっとやれると思っている。自分の役割を最後までやり続けたいし、ホームサポーターのためにもしっかり勝ちたい」という言葉通りのプレーを期待したい。

なお、SAFFCは日本でのプレーを楽しみにしていた、チーム唯一の日本人選手、FW秋吉泰佑がホームでのＧ大阪戦で退場となったことから今節は出場停止。また、Ｇ大阪はイエローカード累積でDF中澤聡太が出場停止となる。それによって両チームともややメンバーを入れ替えての戦いになることは間違いないが、前節でハットトリックを決めたFW平井のように、チャンスを手にした選手たちの中から、また新たなヒーローが生まれることを願っている。

以上

2010.03.30 Reported by 高村美砂