スカパー!生中継 Ch183 12:50〜(解説:関塚隆、実況:田中雄介、リポーター:大竹七未)
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東京Vが目指すは『初勝利』のみだ。
同じ敗戦でも、運動量が少なく、積極性に欠けた開幕熊本戦、第2節北九州戦と比べ、前節の柏戦では90分間ハードワークを続け、アグレッシブな戦いを見せた。
だが、「特別(内容が)良かったわけじゃない。あれは最低限」と、川勝良一監督はじめ土屋征夫ら選手たちは口々に話す。
「本当に良い時は、点が入る。そういう意味では、まだまだ自分たちのやりたいサッカーができていないということ」飯尾一慶の言葉に象徴されるように、マストである前節の戦いをベースに、どのように相手ゴールをこじ開けるかが今節のテーマとなる。
その得点だが、3試合で1得点と東京Vにとっては決定力不足が深刻な課題となっている。
前節でも、決まってさえいればという決定的なシーンは何度もあったが、バーに弾かれるなど、ネットを揺らせるか否かのほんのわずかな『差』が、勝利を逃している今のチーム状況の表れなのかもしれない。
飯尾も、「その『差』で、良い方に転がるようになるために、今週も必死で攻撃練習をしてきた」と話す。
今季の東京Vは、誰か特定の人が点を取るというチームではない。代わりに、飯尾、井上平、河野広貴、高木俊幸、高木善朗ら前線の選手の誰もが得点を狙える。つまり、逆に言えば、絶対的なエースがいない分、他の選手が積極的にボールに絡まないと点は生まれないということだ。柴崎晃誠、菊岡拓朗のミドルシュートも含め、ゴールへの具体的な形を1つでも多く作りだすことがポイントとなるだろう。
そこで鍵を握るのが、ゲームを組み立てる柴崎晃誠である。
柏戦では、「狙いとしていた裏への攻撃に徹し過ぎたため、縦に速い展開ばかりになってしまった。立ち上がりからの激しいプレスも響いて、70分あたりから明らかにスタミナ切れしてしまった」と、平本一樹は振り返る。
素早い攻守の切り替えから河野、高木俊のドリブル、速い突破を活かしたカウンターは大きな武器だが、それ一辺倒になると中盤で保持する時間がなく、DFがボールを奪ってもすぐにボールを奪われ、またすぐに守備に負われるという展開が増えるだけに、DF陣へより多くの負担がかかってしまう。
武器を効果的に使うためにも、また、スタイルである足元でつなぐサッカーを活かすためにも、
「裏に速くなのか、ボールを回して攻めるのか。柴崎晃にアクセルコントロールしてほしい」指揮官も期待を寄せている。ぜひ注目したいところだ。
相手となる福岡は、第3節で柏に敗れたものの4戦3勝と好調だ。特筆すべきは4試合で11ゴールという爆発的な得点力だろう。
その中心を担うのが、東京Vにとっては、昨季ともに戦った旧友・永里源気だ。現在4得点は、大黒将志(横浜FC)、キム・ボギョン(大分)と並んで堂々のリーグ得点王である。
チーム全体をゴールに向かわせる効果を持つ勢いあるプレー、ボールを持った味方選手へ近づき、自らボールをもらいにいく姿勢など、ゴールのために必要な動きは「本当に、すべて去年ヴェルディで学んだこと。それが今になって結果として出ている」と、永里本人は話す。
だからこそ、というわけではないが、マッチアップが予想される東京V右サイドバックの福田健介は、昨年サテライトでもずっと一緒にやってきただけに、「絶対に止めます。癖もわかっているから大丈夫です!」と、永里封じに自信たっぷりだ。
ただ、永里以外の攻撃陣も非常に能力が高く、大久保哲哉、田中佑昌、高橋泰らの速さ、運動量溢れる攻撃は間違いなく東京Vを苦しめることだろう。中でも、前節エースの高橋に今季初ゴールが生まれたことが、チームにさらなる勢いを生んだに違いない。
東京Vは、J2屈指ともいえる福岡の攻撃陣をシャットアウトし、自信へとつなげたいところだ。
だが、永里いわく、実は福岡好調の要因は「守備が堅い」ことだという。単純に堅いだけではない。「ただ蹴り出すんじゃなくて、そこから攻撃につながる守備ができている」ことが大きいようだ。敗れた柏戦では、要ともいえる田中誠が欠場したこともあり、攻撃の起点となる守備に精彩を欠いた。だが、前節は田中誠も復帰し、丹羽大輝とともにしっかりと修正を施せている。
攻撃につながる守備が、福岡の1つのキーを握りそうだ。
東京Vは、結果が出ていないだけに、「あそこで自分がこうしていれば…」と、選手それぞれがどうしてもネガティブになりがちだが、「『継続は力なり』だよ」と土屋。また、河野も「次も、柏戦みたいに90分間走り続けます」と、変わらないハードワークを誓う。目指すサッカーにブレはない。一丸となって今季初勝利を目指す。
以上
2010.04.02 Reported by 上岡真里江
















