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【J1:第5節 山形 vs 広島】レポート:守備、攻撃とも機能した山形が快勝で初白星! 運動量で差をつけられた広島は今季Jで初の敗戦。(10.04.04)

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4月3日(土) 2010 J1リーグ戦 第5節
山形 1 - 0 広島 (16:04/NDスタ/7,019人)
得点者:74' 田代有三(山形)
スカパー!再放送 Ch183 4/5(月)05:00〜(解説:越智隼人、実況:小出匡志、リポーター:成田ひみこ)
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まさかのデータがこの試合を如実に物語る。

前半を終えたシュート数は11対0。11本打ったのは、これまで90分間で二桁シュートを打つのにも難儀していた山形。0本は攻撃的スタイルを売りにしている広島だ。「限定方法についてはうまく理解してくれた」と小林伸二監督が言う山形の守備が完璧にハマっていた。

広島・ペトロヴィッチ監督は、「相手は10人が自陣にしっかり守備を固めて相手の攻撃をいかに潰すかということだけに徹していた」と見ていたが、その一方で山形はストヤノフのロングボールをもっとも警戒していた。森崎和幸が下りて4枚になったディフェンスラインに対して、2トップと両サイドハーフでサボるこなくアブローチ。時折、槙野智章が左サイドいっぱいに開いてボールを受けるが、そこへはすかさず北村知隆がアプローチする。槙野は縦へバスも突破もできないまま、ボールを森崎和に戻す場面が何度も見られた。槙野からボールが離れると北村は再びポジションに戻って服部公太を見張り、スペースを埋めた。

前方へのパスコースを限定されたストヤノフはボランチで比較的フリーな中島浩司を使いながら攻撃の起点としてはなんとか機能していたが、わかりきった形でロングボールを受けざるを得ない佐藤寿人は、古巣との対戦となった西河翔吾の厳しいマークに遭っていた。前線で起点がつくれない広島は流動性を発揮できず、ポジションが固定化。それが山形にとってさらに守りやすい状況につながった。山形はナビスコカップから中2日。体に疲れは残っていたが、アプローチと、走られたら付いて走る約束事を忠実に実行することでボールを奪い、今度は多くのチャンスをつくっていく。

ファーストシュートは5分、FKから石井秀典がヘディングで放ったが、その後も早い切り替えからボールをつなぎ、サイドチェンジを交えながらクロスを上げる機会を多くつくっていった。11分には北村のクロスをファーサイドで受けた古橋達弥、14分には田代、宮沢とつないで秋葉がダイレクトでシュート、31分、40分、44分には宮本のクロスを田代がヘディングで狙った。しかし、数多くのシュートを放ちながら枠へ飛んだのはわずかに2本。圧倒的にゲームをコントロールしながらリードを奪えないまま、前半は終了する。

後半から広島は中島を高柳一誠に代え、森崎浩司をボランチに下げるが、その森崎浩からの展開もあり、広島が徐々にポゼッションで優位に立ち始める。52分には山崎雅人からのくさびを受けると見せた佐藤寿がターンしながらダイレクトにシュートを放つと、59分には高柳からのスルーパスに抜け出した山崎が石井秀典と競りながらシュート。67分には持ち出したストヤノフから佐藤寿を経由して高柳が左足を振り抜いたが、ディフェンダーのわずかな間を抜けてもそこはGK清水健太の守備範囲だった。

広島か攻めあぐねるなか、しだいに停滞感がゲームを支配していくが、そうしたなか、74分に生まれたのが山形の先制弾だった。GK西川周作が相手陣内めがけたゴールキック。そのこぼれ球を拾った山形がいったんGK清水に戻すと、そこからビルドアップが始まった。主に右サイドで回ったボールは、途中出場の下村東美から中央の石川、佐藤健太郎とつながれ、その時間を利用して高く攻め上がった宮本がフリーで前を向く。クロスを最初に触ったのはニアサイドでジャンプした古橋。その頭を軽くかすめたボールは中央で待つ田代の足元へと落ちた。ダイレクトで打てば右から絞ってきた森脇良太がブロックしていたかもしれないが、時間をかけすぎてもキーパーに対応される。ワントラップ後、「ああいうタイミングで打てればキーパーも反応しづらいだろうなと思った」と早いタイミングで打ったシュートはGK西川の手をかすめ、そのままゴールマウスに転がり込んだ。山形は今シーズンの公式戦6試合目にして、これが初めての先制点だった。

リードされた広島は、山崎を李忠成に代え再び押し込むが、さらに自陣ゴール前でスペースを埋める山形の守備を崩しきれず、逆にボールを奪った山形が広いスペースを使って仕掛けるカウンターのほうが効果を上げていた。ロスタイムに田代がキープしそこねてカウンターを受けるシーンもあったが、山形はボールを回しながら多くの時間を使っていった。苦し紛れに蹴りだすしかなかった昨年とは格段の進歩だった。ロスタイム終了を告げる笛は、今季初勝利のチームと初黒星のチームに明暗をくっきりと分けた。

歓喜のスタジアムでは、古巣とJ1で初めて対戦しシャットアウトで終えた西河がインタビューに応えていた。「先に咲いちゃいました!」と桜に先駆けて咲いた勝点3の報告は、充実感とちょっぴり照れくささが混じっていた。助走は長かったかもしれないが、それはしっかり飛ぶためのもの。快進撃の予感とともに、山形は次節へと向かう。

以上

2010.04.04 Reported by 佐藤円
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